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令和新撰百人一首(吉田裕子選、古典初心者用)

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藤原定家が選んだ百人一首に倣って、一人の歌人から一首ずつ選んでいきたいと思います。コンセプトは古典初心者用。現代語訳がなくても何となく意味が分かるような、読みやすい和歌を中心に選… もっと読む
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駆け出し百人一首(42)花散ると厭ひしものを夏衣たつや遅きと風を待つかな(盛明親王)

花(はな)散(ち)ると厭(いと)ひしものを夏衣(なつごろも)たつや遅(おそ)きと風(かぜ)を待(ま)つ…

駆け出し百人一首(41)憂きも契りつらきも契りよしさらば皆あはれにや思ひなさまし(永…

憂(う)きも契(ちぎ)り つらきも契(ちぎ)り よしさらば 皆(みな)あはれにや 思(おも)ひなさ…

駆け出し百人一首(36)散る花の忘れがたみの峰の雲そをだにのこせ春の山風(左近中将良…

散(ち)る花(はな)の忘(わす)れがたみの峰(みね)の雲(くも)そをだにのこせ春(はる)の山風(やま…

駆け出し百人一首(11)東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな(菅原道…

東風(こち)吹(ふ)かば匂(にほ)ひおこせよ梅(むめ)の花(はな)あるじなしとて春(はる)を忘(わす)…

駆け出し百人一首(9)逢ひに逢ひて物思ふころのわが袖に宿る月さへ濡るる顔なる(伊勢)

逢(あ)ひに逢(あ)ひて物(もの)思(おも)ふころのわが袖(そで)に宿(やど)る月(つき)さへ濡(ぬ)る…

駆け出し百人一首(8)雪降れば木毎に花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折らまし(紀友則…

雪降(ゆきふ)れば木毎(きごと)に花(はな)ぞ咲(さ)きにけるいづれを梅(むめ)とわきて折(を)らま…

駆け出し百人一首(5)うたたねも月には惜しき夜半なればなかなか秋は夢ぞ短き(足利尊氏)

うたたねも月(つき)には惜(を)しき夜半(よは)なればなかなか秋(あき)は夢(ゆめ)ぞ短(みじか)き新拾遺和歌集 1629番 訳:秋の美しい月を思うと、夜中うたた寝するのももったいないので、かえって秋の方が夢は短い。 In autumn, the moon is so beautiful that I don't even want to slumber. Actually, we sleep in autumn shorter than in spring. A dre

駆け出し百人一首(3)秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる(藤原敏行…

秋(あき)来(き)ぬと目(め)にはさやかに見(み)えねども風(かぜ)の音(おと)にぞ驚(おどろ)かれぬ…

駆け出し百人一首(2) 神といひ仏といふも世の中の人の心のほかのものかは(源実朝)

神(かみ)といひ仏(ほとけ)といふも世(よ)の中(なか)の人(ひと)の心(こころ)のほかのものかは金…