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令和新撰百人一首(吉田裕子選、古典初心者用)

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藤原定家が選んだ百人一首に倣って、一人の歌人から一首ずつ選んでいきたいと思います。コンセプトは古典初心者用。現代語訳がなくても何となく意味が分かるような、読みやすい和歌を中心に選… もっと読む
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#古今和歌集

駆け出し百人一首(39)袖ひちて掬びし水の凍れるを春立つけふの風やとくらむ(紀貫之)

袖(そで)ひちて掬(むす)びし水(みづ)の凍(こほ)れるを春(はる)立(た)つけふの風(かぜ)やとくら…

駆け出し百人一首(37)皆人は花の衣になりぬなり苔の袂よ乾きだにせよ(僧正遍昭)

皆人(みなひと)は花(はな)の衣(ころも)になりぬなり苔(こけ)の袂(ころも)よ乾(かは)きだにせよ…

駆け出し百人一首(31)我が如く我を思はむ人もがなさてもや憂きと世を試みむ(凡河内躬…

我(わ)が如(ごと)く我(われ)を思(おも)はむ人(ひと)もがなさてもや憂(う)きと世(よ)を試(ここ…

駆け出し百人一首(30)雪の内に春は来にけり鶯の凍れる涙今やとくらむ(二条后・藤原高…

雪(ゆき)の内(うち)に春(はる)は来(き)にけり鶯(うぐひす)の凍(こほ)れる涙(なみだ)今(いま)や…

駆け出し百人一首(20)泣く涙雨と降らなむ渡り川水増さりなば帰り来るがに(小野篁)

泣(な)く涙(なみだ)雨(あめ)と降(ふ)らなむ渡(わた)り川(がは)水(みず)増(ま)さりなば帰(かへ)…

駆け出し百人一首(9)逢ひに逢ひて物思ふころのわが袖に宿る月さへ濡るる顔なる(伊勢)

逢(あ)ひに逢(あ)ひて物(もの)思(おも)ふころのわが袖(そで)に宿(やど)る月(つき)さへ濡(ぬ)る…

駆け出し百人一首(8)雪降れば木毎に花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折らまし(紀友則)

雪降(ゆきふ)れば木毎(きごと)に花(はな)ぞ咲(さ)きにけるいづれを梅(むめ)とわきて折(を)らまし古今和歌集 冬 337番 訳:雪が降ると木々の一本一本に花が咲いた感じになるんだなぁ。その雪の花のなかで、どれを梅だと区別して枝を折ろうかしら。 It has snowed, so every ume tree is wearing snow as if it were blooming. I wonder which branch I will break off.