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令和新撰百人一首(吉田裕子選、古典初心者用)

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藤原定家が選んだ百人一首に倣って、一人の歌人から一首ずつ選んでいきたいと思います。コンセプトは古典初心者用。現代語訳がなくても何となく意味が分かるような、読みやすい和歌を中心に選…
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2019年9月の記事一覧

駆け出し百人一首(9)逢ひに逢ひて物思ふころのわが袖に宿る月さへ濡るる顔なる(伊勢)

逢(あ)ひに逢(あ)ひて物(もの)思(おも)ふころのわが袖(そで)に宿(やど)る月(つき)さへ濡(ぬ)る…

駆け出し百人一首(8)雪降れば木毎に花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折らまし(紀友則…

雪降(ゆきふ)れば木毎(きごと)に花(はな)ぞ咲(さ)きにけるいづれを梅(むめ)とわきて折(を)らま…

駆け出し百人一首(7) 君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも(狭野茅上…

君(きみ)が行(ゆ)く道(みち)の長手(ながて)を繰(く)り畳(たた)ね焼(や)き滅(ほろ)ぼさむ 天(…

駆け出し百人一首(6)朝まだき嵐の山の寒ければ紅葉の錦着ぬ人ぞなき(藤原公任)

朝(あさ)まだき嵐(あらし)の山(やま)の寒(さむ)ければ紅葉(もみぢ)の錦(にしき)着(き)ぬ人(ひ…

駆け出し百人一首(5)うたたねも月には惜しき夜半なればなかなか秋は夢ぞ短き(足利尊氏…

うたたねも月(つき)には惜(を)しき夜半(よは)なればなかなか秋(あき)は夢(ゆめ)ぞ短(みじか)き…

駆け出し百人一首(4)君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く(額田王)

君(きみ)待(ま)つと我(あ)が恋(こ)ひ居(を)れば我(わ)が宿(やど)の簾(すだれ)動(うご)かし秋(…

駆け出し百人一首(3)秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる(藤原敏行)

秋(あき)来(き)ぬと目(め)にはさやかに見(み)えねども風(かぜ)の音(おと)にぞ驚(おどろ)かれぬる古今和歌集 巻四 秋歌上 169番 訳:秋が来たということは、目に見える景色からははっきりとは分からないが、風の音にはっとせずにはいられなかった。 I can't find any signs of autumn, but I was so surprised at the sound of the wind. Autumn has come in the air!

駆け出し百人一首(2) 神といひ仏といふも世の中の人の心のほかのものかは(源実朝)

神(かみ)といひ仏(ほとけ)といふも世(よ)の中(なか)の人(ひと)の心(こころ)のほかのものかは金…

駆け出し百人一首(1)いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る(小野小町…

いとせめて 恋(こひ)しきときは むばたまの 夜(よる)の衣(ころも)を 返(かへ)してぞ着(き)る古…