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君と共に、未来を変えていけ:2023/4/6 yumegiwa last girl pre. 夢際りん誕生祭ライブレポ

先に言っておくと、本当に、最高の最高のライブでした!!アイドルのライブをそんなに楽しめたのは本当に本当に久しぶりです。もはや、今年一番楽しいライブ。あんまりにも楽しすぎて、感想も多すぎて、人生初めてのライブレポを書くことにしました!

まず、このイベントはある意味で俺得フェスすぎる。このライブに出演した3組は、いずれも、今の私が大好きで、全力推してる(訳:推しメンのいる)グループです。UTEROのバンドメンバーもかなり豪華で、自分が大好きなギターリスト、For Tracy Hyde/エイプリルブルーの管梓さんもGt.として参加した。

RAYはシューゲイザーアイドルで、airatticはオルタナアイドルでシューゲイザー曲もあって、夢際りんちゃん/UTEROもシューゲイザー大好き(yumegiwa last girlのシューゲイザー担当でもある)で、自分もシューゲイザー寄りの音楽をやってます。なので、このイベントはある意味でシューゲイザー祭でした。

多くのシューゲイザー関係者の方が現場に来られました:cryuff in the bedroomのハタユウスケさんを見かけた気がする、そして元For Tracy HydeのMav.さんと、音楽ライターでシューゲイザーサイトSleep like a pillowの編集長の對馬拓さんもいました。大盛況すぎる!!

airattic

トップバターは去年のりんちゃん誕生祭にも出演したairatticです。まだデビュー1年程の新グループですが、音楽の質もライブの熱量も半端ない。自分はりんちゃんの前物販に参加したため、airatticのライブパートは途中参戦。とりあえずセトリ貼ります!(credit:airattic 小泉日菜莉ちゃん)

私は「閃光」より参加。以下、特に気に入った曲やパフォーマンスについて感想書きます!

閃光

先日にテレビ朝日の番組とのタイアップを決定された、エアラの(いい意味で)一番ポップな曲。でも熱量は半端ない。

ライブの時に、この曲はいつも桜木穂乃花ちゃんの「踊れ!」の掛け声から始まる。ほのかちゃんめちゃかっこよかった!!スタジオバージョンにこの掛け声は収録されていないが、もはや曲の一部になった。

ghost girls generation

管さんによる提供曲。『he(r)art』か『New Young City』に収録されそうな、For Tracy Hyde感の強い一曲。先週に行われたエアラの2ndワンマンライブに初披露された新曲で、自分は今日初めて聴いた。

管さんということで、もちろんドリームポップな曲ですが、これは歌う曲ではなくラップする、ちょっと変わった曲です。ラップというか、ラップとポエトリーリーディングの中間点かな?メロがほとんどラップで、サビが歌パート、という感じでした。もちろん、大変難しい曲ですが、エアラメンバーはうまくパフォーマンスしてました!みんな、終始凛々しかった。

フィルムリールを回して

管さん提供曲二連発!もはや大名曲になりそうな、エモいドリーム・ポップ・バラード。

この曲の間に、私の推しメンである小泉日菜莉ちゃんの表情に大注目しました。日菜莉ちゃんは元々シューゲ(特にFor Tracy Hyde)が好きで、この曲のことをよく理解しているらしい。表情でうまく表現できました。ひなりちゃんの中にはかっこよさと可愛さが併存している、本当に、最高だ……

環状線チルドレン

大好き。爆音爆速なオルタナティブ・ロック曲で、エアラなりのロックアンセムな一曲です。もはやエアラの「Smells Like Teen Spirit」(自分調べ)。

この曲のアレンジが本当に完璧すぎる。張り詰めたベースラインは癖になるし、ドラムビートはまじで燃え上がる。ノイジーでかなり歪んだギターソロも新鮮な感じで、すごくかっこよかった!!

もちろん、何よりも、メンバーのパフォーマンスが最高!爆速ということで爆踊る曲になりますが、皆手抜かずに一生懸命で踊れた!特に、ギターソロの時の振付がかっこよすぎる。本当に、かっこいい……特に最後の「走れ」を歌った日菜莉ちゃんが凛々しくて完全に心打たれた。このシーンを見てから即推し増やしした気がする(笑)。

読者の皆様も、恐らくオルタナティブ・ロックが好きな方が多いと(勝手に)思います。ヤなことそっとミュート(通称ヤナミュー)というオルタナティブ・ロックなアイドルグループを知っている方も多いかな。ヤナミューは、惜しく去年に解散しましたが、エアラはヤナミューの魂をちゃんと受け継いだ、と思います。ロックは死なない!

RAY

シューゲイザーアイドルで名高いRAY。セットリスト貼ります!

バタフライエフェクト

大名曲。管さんとRAYのプロデューサーみきれちゃんの共作曲。冒頭のドラムビートはほぼAmen break?そして前奏に煽りパートがあり、そのパートを担当するのは月海まおちゃん。まおちゃんはアイドル経験6ヶ月ほどの新人ですが(バンド経験者でギターのプロではありますけど)、パフォーマンスの完成度は驚くほど高い。全然未経験者には見えません。

曲の最後にメンバーそれぞれ「届け、いつか」を歌うパートがあって、とにかく美しいです。特に、最後の「届け、いまが」を担当する愛海ちゃんの凛々しい姿がすごく好きです!!

わたし夜に泳ぐの

RAYの2ndアルバム『Green』に収録された、cryuff in the bedroomのハタユウスケさんによる提供曲。私の中では大名曲で、RAYの好きな曲トップ3に入るくらい。

なぜこの曲がそんなに好きですかというと、ドリーミーなボーカルや美しいメロディも好きだけど、私にとっては、一番魅力的なのはきっと「強弱の運用」。この曲の強弱の運用は別格的、もはやPixies流(いわゆるloud〜quiet〜loud)の極み。シューゲイザーといえば爆音轟音ですが、2番サビ最後の「わたし夜に泳ぐの」だけギターが完全無音になって、アカペラ状態になる。本当に、耳を澄ました。

無音パート、美しいは美しいけど、メンバーにとってはすごく難しい気がする。このパートを担当するのが内山結愛ちゃん。結愛ちゃんは、いつもこのパートを完璧に、凛々しく歌う。尊敬しかありません……

読書日記

これは新曲で、2月新譜おすすめで紹介されました。元For Tracy HydeのBa. Mav.さんによる提供曲。前の記事にも書いてたけど、良い意味でめちゃ変な曲です……拍子がずっと変わっているし(自分もまだ数えられていない)、振付のリズムと歌のリズムがまた違って、大変難しい曲。それでも、メンバーたちのパフォーマンス完成度がかなり高い。尊敬です……

RAYのライブは何度も見たことがあるものの、常に新しい発現がある。はい、それこそがRAYの魅力だと思います。

UTERO band set

好きすぎてもう客観的に評価できないけど、良すぎた……まず、白いワンピースを着てギターを弾いて歌ってるりんちゃんはマジで女神様だった……もはや、SlowdiveのRachel Goswellになりそう。実質、Slowdiveのライブを見たんだ(笑)。

バンドメンバーはGt./Cho. 管梓(エイプリルブルー、元For Tracy Hyde)、Ba. 村岡佑樹(ARAM、エイプリルブルー)、Dr. 木挽祐次(WALTZMORE)、そしてGt./Vo. UTEROでした。皆様、あんまりにもすごすぎた……

UTEROと夢際のセットリストについてはりんちゃんのブログをご参照ください。ここにも貼りますけど。

1.夢見る頃を過ぎても
2.空白
3.frozen girl
4.moonstar
5.約束
6.エーテル

夢際日記48「アイドル最後の誕生日」

夢見る頃を過ぎても

りんちゃんが夢際りんになった前に作られた、自分宣言みたいな曲。もう、開始10秒で、ギターの暖かい轟音に酔った……

りんちゃんの声がやや低めで、女性ボーカルとしてとても好きです。しかし、当日コーラスを担当した管さんの声は高めで、「声低い女性ボーカル」と「声高い男性ボーカル」の組み合わせは、ちょっと珍しくて面白かった!

空白

Parannoulさんによる提供曲。はい、間違いない、あのParannoulさんです!音源ver.は既にシューゲ全開だったが、やっぱり生バンドver.がそれ以上に良い。生バンド演奏ということで、音源以上に生々しい音が聞こえて、エモさを感じた。

もうParannoulさん本人と共演する将来が見えます。絶対にこの共演を見たい、見れれば次の日に死んでもいいなぁ。

(自己宣伝、大変失礼しますが、Parannoulさんの今年の新譜アルバムを紹介した記事もぜひ読んでください。)

froozen girl

電子音やテクノ的なビートを取り入れた、ポップ化したアンビエントテクノ?みたいな曲。残念ながら、当日の現場にシーケンサーやサンプラーなどの設備がなかったので、ビート遊びはなかったが、その分を生バンドの演奏で補填した。エレクトロニカっぽい曲にギター、ベースサウンド、面白かった。

りんちゃんがギターを下ろした瞬間、未だに覚えてる!キュンです……

moonstar

No BusesのCwondoさんによる提供曲。No BusesやCwondoの音楽は全然知らないですが、この曲はドリーム・ポップとエレクトロを組み合わせた、かなりSweet Tripっぽい一曲、と感じた。Sweet Trip大好きだからたまらない。良い意味で、めちゃ変な曲でした。この感じの音楽が好きすぎて、これ以上何も言えない気がする(ごめんなさい)。本当、当日現場にいて良かった。

約束

りんちゃんがこの日のために作った新曲。ちょっとアップテンポで、明るいのに轟音でドリーミーな曲。何というか羊文学みがある。本当に、エモい曲だったので感動した。

そして、当日の入場特典で歌詞と当日の演奏動画をもらったので、歌詞を読み返したら、良い言葉ばっかだ……「今だから言えること」、「今こそ想うこと」を詰めた、等身大な一曲とも言えます。リアルを詰め込んだ音楽はやっぱり良いよね。

エーテル

励まされる曲で、完全にロックアンセムです。雄大感が溢れる。もうこの曲が大きなスタジアムかドームで歌われ、会場にいる全員で大合唱する未来を想像できます。シューゲイザー辺りにはアンセム的な曲がすごく珍しいので、いつか「エーテル」がシューゲイザー/ドリームポップを代表するアンセムになることもありえなくない。

We can go anywhere without wings!

P.S. このあとの特典会で、内山結愛ちゃんから、この曲が完成した時にりんちゃんにTwitterのDMで音源を送られた、と言われた。めちゃ羨ましいや(笑)。結愛ちゃんもこの曲のアンセム感が好きらしい!

もちろん、他の演目も最高で素敵だけど、一つ選ぶなら、UTEROさんのバンドセットライブが当日のハイライトだと思います。ライブの感じが良すぎて、この編成でずっとやり続いてほしいなぁ……

あ、UTEROさんの1st EP「眠れぬ夜のために」の配信リンクを貼ります!まだ聴いたことない人は聴いてみてください。

yumegiwa last girl

なんか、8曲のたっぷりライブ!!

1.大遊星
2.夏の逃避行
3.あまやどり
4.カナリア
5.シンクロsick
6.夢際
7.いつか、また。
8.グルーミー

夢際日記48「アイドル最後の誕生日」

夏の逃避行

夏全開のミッドテンポなポップロックナンバー。グルーヴが好き。

冒頭にりんちゃんのソロパートがあって、見た時に本当に、あ、歌 めちゃ上手くなったな…と思ってた。りんちゃんは元々音楽好きでバンドもやってたけど、歌には困っていたらしい。でも、アイドルになってから歌はすんごく上手くなった気がする。今は全然、ソロパートもパワフルで穏やかに、完璧に歌えるようになった。もう、りんちゃんのちょっとハスキーでやや低めの歌声がグループの必要不可欠の一部になった。りんちゃんが居なくなったらどうする……って思ったくらい。

あやまどり

メンバーの夢際リサちゃんが作詞に携わった曲。夢際の曲は大体アップテンポなロックナンバーで(この曲もそうだ)、力を入れて歌わないといけなくて、ダンスも激しめなので、体力的には大変。それでも、夢際のメンバーはいつも終始熱いパフォーマンスを見せれる。偉い……

気づいたら、リサちゃんとりんちゃんの声がすこし似てるんじゃない(笑)?この曲にリサ→りんのパートがあって、めちゃ面白かった!

夢際

yumegiwa last girlの名刺代わりの一曲。冒頭のギターがめちゃ好きで、そしてメンバーたちのパワフルな歌声とダンス……みんな、かっこよすぎた。もはや、yumegiwaというグループではなく、「アイドル」という存在を代表する一曲。

きっと、また会えるよ、夢際で。の歌詞が大好き。きっと、また会えるよ。

グルーミー

最後の最後に、夢際りんちゃんが作詞に携わった曲。完全に予想した、もうこの曲しかないだ!って感じ。

夢際は(少なくとも曲は)かなりネガティブなグループの気がするけど、「グルーミー」は「ネガティブを飛び越える」をテーマとした曲で、ちょっと明るめな曲になる。この曲も、落ちサビにりんちゃんのソロパートがあって、自分で作詞した曲ということで、当然感情を入れ込んで美しく歌った。もう、琴線に触れて泣きそうになった……

エモい。エモい。自分は遠征組なので、6人の、そしてりんちゃんがいる夢際を見れるのは残り一回(ツアー千秋楽)のみ。なので、アイドルりんちゃんとの思い出は全部大切にします!

後書き

18:30に始まった、21:00過ぎに終わった、2時間半以上に渡る最高のライブでした。あっという間と感じたけど。自分が大好きなグループやミュージシャンしかいないイベントだから、それってテレパシーじゃない(笑)?

チケットはなんと、3000円?いや、値段を遥かに超えた、良かったライブでした……正直、10000円でも行きたい!

そして、未だに信じられませんが、終演後にりんちゃんお特典会列に並んだら、前の人はまさかに管梓さん……挨拶できて良かった。管さんも、もしかしたらこれを読んでるかもしれない?本当に、ありがとうございました!

みんなのこと好きすぎて、キモくなった所もたくさんあるような気がする……ごめんなさい!音楽ブロガーだから、軽くライブレポを書くつもりだったが、ほぼ全曲レビューになってしまった(笑)。お付き合いいただき、ありがとうございました!

以下は個人的な独り言、私なりのアイドル論みたいなことになります。

この晩のライブを見て、本当に、自分にとって「アイドル」「楽曲派」の意味を再認識できた。かなり内気な人間なので、もうアイドルオタクにはあんまり向いていないと自覚してます。本音というと、特典会は楽しいけど、未だに怖くて、順番が近づいたら心が荒れる。人と喋るのが全然怖いから(笑)。それでも、何年経ってもアイドルオタクを全然やめられません。

なぜかというと、もちろん可愛い女の子が好きとか、彼女たちが歌ってる音楽が好きとか、ライブが楽しいとかも大きいですが、何よりもステージの上でパフォーマンスするアイドルたちの「凛々しい」「かっこいい」瞬間を全部見届けたいです。見るたびに、心に強い衝撃を受ける。

自分は、「かわいい」アイドルよりも圧倒的に「かっこいい」「パワフルな」アイドルが好きです。無表情でかっこよく歌って踊ってるアイドル突然に笑うかウィンクする瞬間がマジで好きで、心を打たれる。当日出演した3グループはいずれもパワフルなタイプなので、ライブを見る度に大きな感動を覚える。

アイドルとは?私にとっては「ステージの上で輝く」存在です。歌って踊るだけではなく、「輝く」。歌とダンスのスキルも勿論大事だけど、それが完璧じゃなくても、「アイドルそしての世界観」「アイドルとしての個性」を全力で見せるのがポイント。要するには、「身近な所にいても尊い存在」でなければいけない。

そして「グループ全体」はもちろん、メンバーそれぞれの個性を出せる、それぞれの長所を発揮できる、個々に輝ける場所を作らなければいけないと思います。RAYの運営が掲げた「圧倒的ソロ性」というスローガンに完全に賛成します。メンバーが個々に輝けるからこそグループ全体も輝ける、と思います。逆に、メンバーそれぞれの個性を見せないと、グループ自体も個性がなくなる。メンバーのソロ活動の実績もグループに反応するので、それも大事だと思います。

これは、恐らく今のアイドル業界にとって一番大事な課題だと思います。


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