2023年2月おすすめ新譜
今月のベストアルバム:Yo La Tengo『This Stupid World』
ジャンル:インディー・ロック、ポストロック、ノイズ・ロック
実は初めて聴いたYo La Tengo!あんまりにもYo La Tengoっぽくないアルバムだと聞いたけど…….
軽快なドラムやちょっと憂鬱なボーカルはとてもインディーズっぽいけど、歪んだ、ノイジーなギターサウンドは全然ノイズ・ロックの領域に入る。耳障りでちょっと恐怖な部分もありますが、全然嫌いではなかった。優れた旋律性があって(超キャッチーな所もあります)、層次感も良いので。
ポストロックの部類に入ると思いますけど、多分あなたがこれまでに聞いたポストロックと全然違って、ジャンルの垣根を超えた一作です。
crushed『extra life EP』
ジャンル:ドリーム・ポップ、エレクトロ
アンビエントなトリップ・ホップと優しいドリーム・ポップ・サウンドの融合。いい意味でエモくない、憂鬱ではないドリーム・ポップ。もしBoards of CanadaがSlowdive風のドリーム・ポップをやったら…?という感じ。
自分はBoards of CanadaもSlowdiveも大好きなので、もう議論不要です!
Paramore『This Is Why』
ジャンル:ポストパンク・リバイバル、インディー・ロック
みんな大好き、ダンサブルなポストパンク・リバイバル・サウンド!曲もすごくポップでキャッチーで、リズムも癖になっちゃうんで、聴くとテンションが上がり、楽しくなる。実はそういう音楽あんまり聴かないけど、時々に聴くと気分良くなる。
アイドル枠:RAY「読書日記」
ジャンル:シューゲイザー、マスロック(!)
For Tracy HydeのMav.さん(Ba.)が書いた曲。RAYに管さんの提供曲が多いけど、Mav.さんの提供曲は初めてかもしれない?
Shoegazeにマスロックの変拍子を加えたらどうなる?結局そんなに変わらないけど、曲は一層面白くなる!
Mathgazeというジャンル、まだ存在しないのか?Mathgazeバンド組むしかない…….(冗談半分)
今月再発見した過去の名盤:SUPERCAR『スリーアウトチェンジ』(1998)
ジャンル:オルタナティブ・ロック、シューゲイザー
SUPERCARの1stアルバム。青春感に溢れた、ドリーミーな78分間。
メロディーはだいたいポップでキャッチーで、ギターソロも軽快スタイル。ブリットポップから受けた影響もきちんと分かる。でも、歪んだ、ノイジーなギターサウンドは本来軽快な曲に少し憂鬱な気分を加えた。ダーク感、孤独感ではなく、あくまでも青春の憂鬱みたいな感じ。
そして、今更このアルバムを聞いたからこそ、SUPERCARがその後のアジアのロックに与えた影響をよくわかりました。「青春」というテーマの重要性とか、日本のシューゲイザーバンドのソングライティングがいつもちょっと明るいこととか。すべてが繋がっている。
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