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現場が本音で語る、インフキュリオンのテックリードの仕事とは

今回は、Wallet Stationを牽引するテックリードとプロダクトマネージャーの3名で、それぞれの立場からインフキュリオンにおけるテックリードの役割や仕事のやりがい、今後どんなプロダクトにしていきたいかなどをお話しいただきました。

BaaSプラットフォーム事業部
プロダクトマネジメント部 プロダクトチーム
浅田  テックリード(写真右)
2020年1月にインフキュリオンに入社。PayDashの開発および、2022年1月からWallet Stationの開発にテックリードとして携わる。

野森  テックリード(写真左)
2021年6月にインフキュリオンに入社。2022年1月よりテックリードとしてWallet Stationの開発に携わる。

川上  プロダクトマネージャー(写真中央)
2022年1月にインフキュリオンに入社。同年よりプロダクトマネージャーとして企画や開発マネジメントに携わる。

※この記事は2022/09/14に公開されたものです。
※所属や業務などは取材時点の内容です。


「提案力」が活きる、インフキュリオンにおけるテックリードの仕事とは?

―まずは最初に、皆さんが手掛けているWallet Stationというプロダクトについて簡単に教えてください。

川上:Wallet Stationは、当社の主力サービスであるBaaS(Banking as a Service)プラットフォームです。Wallet Stationを利用することで、あらゆる企業が決済や後払いなど金融サービスを自社サービスの中に組み込むことができるようになります。

金融、流通、サービス業を中心に多くの企業に導入いただいていますが、並行して機能改善や拡張にも取り組んでいます。

―そんなWallet Stationのテックリードとは、どういったお仕事なのでしょうか?

野森:開発を進めるにあたって、「どんなプロダクトにするか、どんな機能をつけるか」という大きな方針をプロダクトマネージャーが決めた後、チームメンバーをとりまとめたり、技術を選択したりしながら実際に形にしていくのがテックリードの仕事です。

例えば、私は今マルチテナント方式の会員管理機能の開発を担当しており、スマホアプリからユーザー登録してもらう機能のAPIの改修をしています。

この仕事では私が、プロダクトとして実現したいことと現状のギャップを洗い出し、ギャップを埋めるためのロジックの整理や改修方針を策定しました。その後、内容をメンバーに伝えてチームで開発を進めています。

今回は人が少ないプロジェクトなので、いかに早く、いかに影響範囲を少なくするかにフォーカスして動いています。

―浅田さんのお仕事の進め方はいかがでしょうか?

浅田:基本的には同じですが、僕が川上さんと仕事をする時は、まずその機能が欲しい理由の確認からスタートするようにしています。「なぜその機能が必要なのか?」を理解した上で、「もしこの制約がなかったらもっと簡単に低コストで実装できるけど、どうしましょうか?」といった提案をするようにしています。

また、プロダクトの開発経緯で言うと、Wallet Stationはこれまで社内だけでなく協力会社のエンジニアの力もたくさん借りながら開発してきました。それがここ1〜2年で、野森さんや僕のようなプロパーのテックリードが全体を管理して開発する体制に移行しました。

体制が強化されるなか、テックリード側からの提案で、今までは実現できていなかったDDD(Domain-Driven Design)の手法を取り入れる試みもしています。例えば、サービスの根幹であるプリペイド機能のAPIについて、川上さんとすり合わせをしながらWallet Stationのドメイン(課題解決領域)を正確に分析してモデリングし、リファクタリングしてテストコードを書き、品質を担保しながら本来あるべき姿で機能を実装するということをしています。

言われたことをするだけではなく、すでにある機能に関しても品質や機能性、保守性をこれまで以上に向上させながら前に進めることを意識しています。今後は、DDDに限らずその先にあるマイクロサービスなど、新しい開発手法にも積極的にチャレンジしていければと思っています。

「前向きな失敗はOK」、意見を受け入れる文化がインフキュリオンらしさ

―テックリードが入ることで開発の進め方が大きく変わり始めているんですね。お二人はそれぞれ何名くらいのメンバーをマネジメントしているんですか?

野森:私はエンジニアの方4名です。

浅田:僕は10名ほどですね。

―チームをまとめる上で気をつけていることはありますか?

野森:私のチームには若いエンジニアも結構います。自分が30代なので少し年齢のギャップがありますが、相手が遠慮しなくていいように柔らかくコミュニケーションするように心がけています。質問しやすい人になろうと思っています。

浅田:僕もだいたい同じですね。若手含めどんな人でも意見が言いやすいチーム作りを意識しています。

―テックリードという仕事のやりがいについてはどうでしょうか?

野森:やっぱり一番は、裁量が大きいことだと思います。自分自身が今のポジションに就いてそう思いました。したいことの背景さえちゃんと説明すれば意見は通りやすいです。自分の意見をプロダクトに反映しやすいという点でやりがいを感じます。

浅田:テックリードの立場から僕らが最良と考えて提案したことは、基本的に「やってみて」と言ってもらえます。前向きな失敗OKというスタンスが社内にあると思います。そこは本当にやりやすいですし、やりがいに繋がっていますね。

一方で、裁量が大きい分、チームを牽引する訳ですからやりがいと同時に責任も大きいと思っています。

―川上さんはプロダクトマネージャーの立場から、どんなテックリードと働きたいと考えていますか?

川上:そうですね、要望の実現に向けて技術的な観点からこだわって動ける人、あとは、やりたいことをしっかり主張できる人ですね。メンバーからも必要な情報を吸収して、社内に向けて発信できることも重要だと思います。

その点、浅田さんも野森さんも完璧ですね。いつも「こうした方がいいんじゃないですか?」という提案を的確にしてくれます。そういう人だと働きやすいし、インフキュリオンのテックリードの仕事を楽しめると思います。

最終的に目指す姿にはまだ遠い、まだまだやりたいことがたくさんある

―ありがとうございます。では、みなさんそれぞれの立場から、今後Wallet Stationをどのように成長させていきたいと考えているか教えてください。

浅田:現状のプロダクトは、最終的に目指す姿にはまだ遠いと思っています。やりたい機能の追加や変更がたくさんあります。いかにコストを抑えて、品質よくそれらを実現するかをまずは突き詰めたいですね。そのためのDDDのドメイン層だったり、分析したモデリングだったりするので。

また、目指すプロダクトの姿に早く近づけるように、メンバーを育てて自分と同じ立ち位置の人を増やしたいです。一人ひとりが成長しつつ、チームとしての対応力を上げていきたいです。

さらに言うと、いずれは、さまざまなプロダクトが世の中にあるなかで、「Wallet Stationがはじめてこの取り組みをした」、「〇〇技術を導入した先駆けがWallet Stationです」みたいに、世の中に胸を張って言えるプロダクトにまで成長させたいです。それが実現できるチーム作りをしたいですね。

―野森さんはいかがでしょうか?

野森:今Wallet Stationを導入する際は、お客様の要望を反映してカスタマイズして導入することが多いです。でも、カスタマイズするとその分導入コストが高くなります。エンタープライズ向けのサービスなので個別カスタマイズがゼロにはならないと思いますが、今後ともマルチテナント型の機能開発を進めて、できるかぎりありのままのWallet Stationを使っていただけるようにしていきたいです。そのために必要な機能をどんどん追加していきたいと思っています。

―川上さんはいかがでしょうか?

川上:Wallet Stationを他社が追随できない存在にしていきたいです。個人的には、機能性やコスト面での優位性に加えて、何かに特化したサービスも付けたいと思っています。例えば、部品を提供することでユーザーがやりたいことを実現できる仕組みになっていますよね。そんな感じで将来的にはキャッシュレスのクラウド化のようなことをやってみたいです。

ポイント管理だけやりたい、プリペイド機能だけつけたい、という企業の要望があった場合に、インフキュリオンが提供する部品でいつでもそれが実現できるというイメージです。そうするとユーザーがやりたいことをもっと安価に実現できるようになります。

また、代表の丸山が理事を務めるキャッシュレス推進協議会でも「将来的にはキャッシュレス比率を世界最高水準の80%にする」という目標を掲げていて、それはぜひ達成させたいですね。

―プロダクトの開発体制の面についてはどう思っていらっしゃいますか?

川上:体制面の理想で言えば、もっと社内にプロフェッショナルを育てるべきだと思っています。また、今いるプロダクトマネージャーももっと技術面での知見が必要ですし、逆にプロダクトを考えられるテックリードや技術マネジャーを採用したり育てたいとも思っています。

浅田:テックリードに関して、僕も同じようなことを感じています。現段階でのインフキュリオンのテックリードは、一分野にめちゃくちゃ尖っているというよりは、どんな分野でも柔軟に対応できてチームを上手くまとめられる人が向いていると思います。スタートアップだけに幅広い対応力が求められるので。

ただ、今後テックリードが何人かいる状態になれば、ずば抜けた得意分野を持っている人が集まって全体としてパフォーマンスを高められるようにしていきたいと思っています。

―現在、テックリードを積極的に採用していますが、最後に皆さんから未来の仲間にメッセージをお願いします!

野森:当社のテックリードの裁量が大きいという話はしましたが、キャッシュレス分野に興味のある人だけでなく、現職でやりたいことがあるのになかなか実現できていない人にはお勧めの環境だと思います。

最初は業務知識やプロダクトの複雑な部分をキャッチアップするのに苦労するとは思いますが、自分の思いや意見を反映しやすい環境は整っているのでぜひチャレンジして欲しいです。

浅田:キャッチアップが大変だということもあるし、会社としてもまだまだこれからなので「これだけやっていれば大丈夫」という感じではない部分もあります。必要があれば、なんでも対応できないとダメ。でも、逆にいえば、成長中のスタートアップだからこそ幅広い経験ができるし、スキルアップもしやすいと言えると思います。

川上:プロダクトマネージャーの立場からは、浅田さん、野森さんとこれから入る皆さんと「プロダクトを一緒に作っていきたい」という気持ちですね。今は改善系の業務も多いですが、これからは技術的なアプローチをしてモノづくりをしっかりしていきたいと思っています。技術だけでなく、プロダクトづくりにも興味を持っている方にとってはより恵まれた環境だと思います。新しいモノづくりを一緒にしていける方にぜひ来ていただきたいです。

―テックリードの裁量の大きさややりがいが具体的によく分かりました。みなさん、ありがとうございました!

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