闇がおしえてくれたもの
闇の深さは、計り知れないものだ
どこまでも深く、深く
現在地点がどこなのか、一瞬でわからなくなるほどだ
その入り口にたつとき
途方もない絶望感に
なんども心が押しつぶされそうになっていた
そこに光などない
おそろしい闇がやってくる
そのときはそう
思っていたけれど
闇と光は、表裏一体
「ひとつ」のものの側面だ
神聖で尊い朝の光
人はそれを「あたりまえ」と感じて
気にもとめない
闇の入り口にたつ恐怖を
なんどもなんども味わい続けた者には
かすかな朝の光が差し込む瞬間
ことばにならないほどの安心感が
今日という日に、わずかな希望をくれる
また、朝がやってきた
神聖なるはじまりのとき
闇の裏側にある光にめをむけて
わずかな希望をだきしめながら
今日という日に
自分の足あとを、残そう
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