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健全な家計を!毎月黒字化計画の提案

序章

友人の悩みを聞きました。
彼はお小遣いが足りなくなってきているそうです。給料の管理を配偶者に任せているため、貯蓄状況もわかっておらず、将来にも不安を感じているようですね。
私は「自分で家計を管理して、お小遣いを工夫してみたらどう?」とアドバイスしましたが、友人は「なんかめんどくさい」と言っています。
私たちは何度も同じ会話を繰り返していましたが、私は友人が言っている「めんどくさい」という言葉の意味を誤解していたのかもしれません。
友人が言っているのは「家計管理はめんどくさい」ということではなく、むしろ「家計管理のやり方が分からない」ということを「めんどくさい」と表現していたのかもしれないのです。
ですので、今回は(サラリーマン向け)家計管理の方法を提案したいと思います。ひとたび家計管理の仕組みを作れば、その後の生活にはテキメンな効果が現れるはずですので、ぜひ取り組んでみてほしいです。

健全な家計とは?

健全な家計とは、「収入から貯蓄分と固定費を引いて、余ったお金で日々のやりくりができる」ことだと言えるでしょう。この健全な家計管理の仕組みを作っていく過程で支出も視える化していきますので、無駄を排除し、自由に使えるお金や貯蓄に回せるお金が生み出されたなら本望です。

家計管理の仕組みの作り方

用意するもの

まずは4つの銀行口座と、クレジットカードとデビッドカードを1枚ずつ用意します。内訳は以下の通り。

  • 口座1、住宅ローン引き落とし用の口座(給料口座1)。

  • 口座2、貯蓄用口座(給料口座2)

  • 口座3、固定費引き落とし用口座

  • 口座3に紐づくクレジットカード

  • 口座4、変動費用の口座

  • 口座4に紐づくデビッドカード

用意した口座とカードに、それぞれ役割を与えていきます。

口座1について(住宅ローン引き落とし用の口座)

多くの会社は、給料を2つの口座に振り分けることができると思います。
そこで、口座1は住宅ローン引き落とし専用とします。
給与振り込み設定にて、月々入金は年間ローン返済額を12か月分に均した金額が入金されるように設定をします。
会社で給料口座を分けられない場合は、定期振込サービスを使って所定日に所定口座(口座3、4)に振り込まれるように設定すればOKで、口座1は貯蓄用口座を兼ねるようになります。
設定できれば、この口座には以後触ることはありません。粛々と入金&ローン返済が行われることでしょう。

口座2について(貯蓄用口座)

口座1に入る以外の給料は口座2に入金されます。口座2は貯蓄用口座です。
自動定額振込サービス(楽天銀行、SBI銀行でサービスがあることを確認済)を使って口座3と口座4に振り分けられるように設定します。
給料日か給料日翌日が振込実行日となるように設定しておきましょう。余ったお金が貯蓄です。
つまり、口座3(固定費)と口座4(変動費)へ回すお金が小さければ小さいほど、貯蓄へ回せるお金は増えますね。
設定できれば、この口座には以後触ることはありません。粛々と貯蓄が溜まっていくことでしょう。

固定費支払い用口座

口座3から引き落とされるのは固定費。毎月同じ支払額が発生するものの支払い用口座です。
例えば、光熱費、ネット料金、スマホ料金、保険代などが当てはまります。
また、税金類もここに入れます。自動車税や固定資産税は、年間支払い額を1か月分に分割して計上しましょう。
これらの月々支払額の総額が振り込まれるようにしておけばよいです。
なお、固定費での無駄を削ぎ落すと家計に与える効果は大きく、家計を作るうえで腕の見せ所といっても過言ではないです。
固定費を抑えるための具体的な確認事項としては、キャリア携帯から格安携帯に変える、ネット・スマホのプラン見直し、使っていないサブスク解約する、無駄な保険は解約する、などなど。
いずれも「無駄な」が肝です。必要/不要の判断が迫られる局面でもあり、設定変更までに時間もかかるものがありますので心が折れないように注意が必要です。
ちなみに各種固定費は口座引き落としではなく、クレジットカード支払いとしましょう。クレジットカード支払いだとポイントが貯まります。貯まったポイントは如何様にも使えばよいです。
設定できれば、この口座には税金(自動車税と固定資産税)支払い時以外は触ることはありません。粛々と入金&固定費支払いが行われることでしょう。

変動費支払い用口座

いよいよ口座4。ここは変動費が振り込まれます。食費や日常で使う費用のことを示します。。
日々使い用の口座ですので、クレジットカードではなくデビッドカードと紐づけるとよいかと思います。
口座と直結しているデビッドカードならば、支払いを未来に繰り越すことがないのでお金の管理がしやすいためです。
普段使いの口座としてはこの口座のみとなります。1か月分に使えるお金が入っていると思いますので、あとは月末に赤字にならないようにやりくりすればOKです。
ここまで設定できたら家計管理の仕組みつくりとしては完了!

仕組みは出来たけれど。

ここまで家計の作り方を記載してきましたが、私はボーナスを生活費に補填することを考慮していません。
ボーナスは会社の業績に左右されますので、家計設計に組み込むのは危険だと判断をしているためです。
月々給料で足りない場合は、無駄が削ぎ落せていないか、身の丈に合っていない生活をしているか、のどちらかだと思います。
満足度の高い家計管理を作りこむためにも多少の犠牲(無駄を見つけ出す努力、分別する判断)は必要だと思っています。
いったん仕組みを作ってしまえばあとは日々の支出をチェックしながら改善を加え続けていくと、磨かれた良き家計になっていくと信じています。
マネーフォワードなどの管理アプリを夫婦間で共有し、一緒に考えたりできると楽しいかもしれませんね。
ローマは1日にして成らず!私は、今も改善を続けています。
ぜひ、一緒に健全な家計を作っていきましょう!!

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