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藍と暮らす

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藍に携わることで感じたことをまとめています。
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#藍染め

伝統とは何か

伝統とは何か

 大阪で開催中の「本建て正藍染展」期間中の7月8日(土)に、藍染めに携わっている人たちが集い、「伝統とは何か」というテーマでトークイベント「INDIGO SESSION」を行いました。
 コロナ禍の頃には考えられないような、満員のお客様がおいでくださった会場で、「あ!!」と気がついた事がありました。

藍や素材と向き合う人たちの共通点 パネリストの皆さんと、私たちの師匠である大川さんの言葉を思い起

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藍(タデアイ)の種を発売しました

藍(タデアイ)の種を発売しました

 しばらく販売を止めていたのですが、おもむろに再開しました。

一年草の楽しみ 藍色工房時代には常にラインナップしていたタデアイの種。久しぶりにラインナップしました。しかも当時は10粒で350円だったのに、今回から100粒以上入って550円(込・送料無料)と、お得モードまっしぐらです。
 栽培方法をご案内したリーフレットもお付けしてお届けします。

 1年草の楽しみは、毎年種を蒔き、芽吹きを待ち、

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藍染めと暮らすコツ

藍染めと暮らすコツ

 藍染めアイテムを手に入れたのはいいけれど、手入れをどうしたらいいのだろう…とお悩みの方もいらっしゃると思います。もしくは、藍染めの何かを使ってみたいけれど、手入れが難しそうで躊躇している方ももっとたくさんいらっしゃるかもしれませんね…
 今回はそんなお悩みを払拭できるコツをお伝えしたいと思います。

※こちらの記事は藍色工房不定期発行冊子「藍と暮らす vol.3」より抜粋し、改変してお届けします

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古着を藍染めする1

古着を藍染めする1

 商品やご依頼いただいているサンプル染めの合間の作業に、練習を兼ねて私物の古着を染めています。
 今回はTOMMY HILFIGERの白いジップアップパーカーの古着を入手したので染めてみました。
 お手元のお気に入りアイテムのリストアに藍染めはいかがでしょう。ってお勧めしたいリポートです。

1、TOMMY HILFIGER のジップアップパーカー(白)

 古着の状態で入手。着用年数は不明です。

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灰から生まれる藍色

灰から生まれる藍色

1. 藍染めのスタートは良い灰を準備すること 藍染めをするには、甕(かめ)に染液を満たす必要があり、染液を調整するために染料(すくも)と灰汁を用意する必要があります。良い色に染めたいなら、良いすくもと良い灰汁を準備することがとても大切です。
 良いすくもについては別の機会に触れようと思うのですが、今回は灰汁とその材料の灰についてのお話です。

 藍染め職人が「灰汁(あく)」と呼んでいる物は、灰を熱

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藍染めで儲けられるか?食べていけるか?

藍染めで儲けられるか?食べていけるか?

 私が手掛ける別のブログへ訪れてくださる方の中に「藍染め」「儲かる」「食べていける」といったキーワードで検索をかけていらっしゃる方が散見され、藍染めに興味を持たれているけれど独立可能なものなのかどうか迷っておられるのだろうなぁ…と想像しています。
 私なりに藍に携わってきた約15年の経験を踏まえて、今お伝えできることを簡単にまとめてみます。

(1)儲かる保証が無いのは何でも一緒 常識的な前提とし

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