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生きて『DEATH 「死」とは何か』

人生における”もし”について 考えることを避けてきた
時は戻ることをしないから あり得たかも知れない別の道や振り返りより
進んで開ける先を見たい けれど極限まで追い詰められ沈み込んでいるなら
”もし”と別の可能性や道を探ることは 脱出のヒントになり得る

私しか私の生を歩めぬよう 私の死も私以外に”経験できる人はいない”
瞬間に囚われず 狭まった視点や環境から離れてみて
高次の視点に立って自らに問いかけること スロースローとスロー
痛みに苦しみ 精神的・感情的苦痛を除かないことには 思考も固まり
明晰さや客観的評価を欠く答えは 信頼には値しない

講義に沿い順を追って考えていくと 希死念慮は和らごう
人生グラフが分かりやすく 今が明日がどんなに苦しくても
理にかなう行動かどうか 冷静な判断を下す必要がある
決断に 過剰の諦念も衝動も入り込む余地はない
”何が実際に擁護できるか” 時間をかけるべき物事もある  

死にばらつきがある理由 決して生まれなかったことにはなり得ないこと
本質的な悪さと相対的な悪さ ”人生の質を高める”不断の努力
医療や手助けを求める時があってもいい ”人生は貴重な資源”

この世には 性急な判断だけでは味わいきれない慈しみがある
目に見えることにとらわれてしまうけれど 五感を使って感じとること
感じえないものも 転がり続ける世界に存在する様々なものや気配に
ひらいていよう 自分より長く生きてきた方々とも話してみて
今の自分だけが指標ではない 注がれる眼差しに素直であれ 

狂言や能 本を開き舞台を歩いて尚晴れなかった靄が
「俺の家の話」によりすこんと突き抜けた感覚があった 宮藤官九郎に
長瀬智也の面白さ 阿部サダヲの観るものを虜にするパワー
介護にも伝統芸能にも日常の連続性がある 生きかた暮らし方は人の足跡

『DEATH イエール大学で23年連続の人気講義「死」とは何か』
(Shelly Kagan、柴田裕之訳・’19・文響社)open yale courses
安楽死、尊厳死へのアプローチも。


Erat, est, fuit あった、ある、あるであろう....🌛