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私なりの大麻論、そして依存症の恐ろしさ

伊勢谷友介氏が大麻で逮捕された。

ファンと言えるほどではないけれども、私は以前から時折伊勢谷さんの活動をチェックしていた。これからの社会を担う人間の新しいロールモデルとなるに違いないと注目していたからである。

俳優・起業家・社会活動家など多面的才能を生かした伊勢谷さんの生き方は、逮捕された今でも尊敬に値すると私は思っている。

が、そんな伊勢谷さんでも、今の日本において大麻所持は法律違反。有名人なだけに、嘘か実かよくわからない下品な情報まで飛び交い、私の耳に入ってきてしまう。それが残念で仕方がない…。

今回伊勢谷さんの大麻所持による報道から刺激を受けて、多くの方が反応を示していたと思うのだが、特に私の目に飛び込んできたのは、この方のツイート。

統合失調症をカミングアウトしたお笑い芸人・松本ハウスさんのツイートである。
実は、私も「無条件に受け入れることはできない」に同意なのである。

意外に知られていないのか?日本の大麻ヒストリー

シャーマニズムにおいて、大麻が医薬品として、また儀式に用いられるというのは世界の共通認識だろう。

また、日本神道でも大麻は神の依代(よりしろ)であり、穢れを祓う神聖な植物として今でもお札や注連縄に使用されている。皇位継承の祭祀「大嘗祭」の折、天皇に献上されるのは徳島県・美馬市からの麻織物(あらたえ)である。

なぜ日本の宗教・文化を継承するのに欠かす事のできない大麻が、法によって取り締まられるようになってしまったのか?

それは戦後GHQの指令によるものだ。というのは、それなりに知られた話だと私個人は思っている。それに関しては 以下のサイトを参照していただきたい。


おそらく伊勢谷さんはこれらの大麻文化や問題について知っていたに違いない。

私も、これらの知識をウン10年も前から知っていた。だから、大麻という植物を「何が何でも絶対に禁止するべきもの」とは思わない。

が、なぜ「無条件に」受け入れる事ができないと思うのか?それは、大麻依存症の方を何人か見てきたからである。

大麻常習者に見られる傾向と依存症の恐怖

大麻を常用している人は、思考グセ・勘ぐりグセがついてしまう。

そういった精神活動が続くとどうなるか?

健常な精神を持った人にとっては大した事ない出来事にも過剰に反応してしまい、極度に落ち込むことが増える。そして、一旦ネガティブな思考に囚われてしまうと、そのループから自分の意思で抜け出す事ができなくなってしまうのだ。

この状態が継続したもの。これは、いわゆるうつ病と呼ばれるものに値する。

また、長期で乱用している人は、記憶をなくすようになる。酒や薬物と絡めて長期乱用していた場合、記憶の大部分がスッポリ!抜け落ちてしまうなんてことはザラ。

全ての人に当てはまるとは言わない。が、中には健全な思考ができなくなってしまう人がいるのだ。

依存症は、ソレ無しだと生きられないなのに、ソレによって自分の心身がどんどん蝕まれていく症状である。セルフコントロールが効かない状態。本人が一番苦しいに違いないだろう。

しかも、依存症は大麻・薬に限らず、酒・食べ物・セックス・買い物・仕事などでも起こる。法律で禁止されていない、日常簡単に手にすることができるコト・モノでも起こりうるのだ。

だから恐ろしいのである。
大麻や酒などの対象物が危険なのではない。依存症が危険なのだ。

依存症は、自分を大切にすることができない人が陥ってしまう症状である。
なぜ自分を大切にできないのだろうか?と原因を探っていくと、だいたいが両親や家族との記憶、または幼い頃の嫌だった体験(トラウマ)にたどり着く。

闇雲に解禁・否定する前に、研究し情報をオープンに!

依存症の話から大麻の話に戻そう。

大麻は本来、神の依代(よりしろ)である。古来から特別なイベントで用いられる神聖な代物であり、インスタントに変性意識に到達できる物質であることを考えれば、誰でも彼でもお手軽に常用できるものではないことは想像がつくだろう。

闇雲に否定したり、解禁したりする前に、

大麻の性質をフラットな視点で科学的に検証し、日本における大麻の歴史とともに真実を公にすることが必要なのではなかろうか。

まずは真実を調べ、オープンにするべきだろう。

それによって、大麻等による容疑者・逮捕者を社会から完全にパージしようとするような、異常かつ醜い「村八分的ムーヴメント」も多少は緩和されるのではないだろうか?

最後に

私個人は、どのような罪で捕まったとしても、その人の心意気次第でいつでも再チャレンジできる社会であってほしい。大麻解禁よりも、私はそちらの方を強く望む。

が、ここまで隠れ大麻信者・大麻愛好家がいるのであれば、政治家やオフィシャルな大麻復古活動家になって、体制を変えるくらいの啓蒙活動を展開したらよいのに…と思う時がある。

私は必要性を感じないのでやらないが、もし私に大麻への確固たる信念・啓蒙精神があったなら…。正攻法で変革を起こすべく動くだろう。

しかも、これから絶対キそうな商売だとは思わないか?大麻産業。エネルギー問題も解決できるかもしれないそうじゃないか。

今勇気を持って突き進んだら、日本第一人者レベルw。

誰か本気でやってみたらいかがだろう?

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