#1 藍師・染師の一日
こんにちは。ようやく二回目の投稿です。
何を書こうか悩んでいて、何度か記事を書き出したんですが、内容がまとまらずに居ました。
悩んでると、ふと、思ったんです。
「普段、藍師・染師ってどんなことしてるの?」
前回の記事で大まかにどういったことをしているかは紹介させて頂きましたが、今回はデイリーワークについて紹介していきます。
ルーティーンワーク
僕の場合、毎朝、染色液の様子をチェックするところから始めます。
染色液は日々変化していて、その時々で様々なサインを出してくれています。
それを見過ごさないように毎日、温度、匂い、液面、カラーサンプル、定期的にアルカリ値のチェックもします。
温度は23度前後を出来るだけ保てるように。
匂いは独特な発酵臭がしており、その匂いに違和感がないか。
液面に曇りがないか。
色は冴えた色が出ているか。
これらを365日欠かさずチェックしています。
染色作業
冬は畑作業が落ち着いているので、朝のルーティーンが終われば早速染色をします。
染色内容はその時の依頼や製作状況に応じて、変わります。
夏になるとまずは畑の見回りからになります。
見回りに行ってから、畑の準備をして、畑に出ていきます。
畑作業は主に除草、水やり、刈り取り、選別(葉と茎を分ける工程)。
染色も畑も両方の仕事がある場合は早朝に畑、日中に染色、夕方に畑と、暑い時間を避けて畑の作業をしています。
皆さんに見てもらうのは染色作業が多いですが、畑をメインにスケジュールを組んでいます。
これは結構意外なところかもしれないです。
「良い色を出したい」がベースにあるからこその動きです。
たったこれだけの作業内容ですが、農業と製作を両立するとこれくらいしか作業が出来ないんです。
それくらい一つ一つの工程に手間と時間がかかってしまいます。
また、藍作は専用の機械もかなり少ないので、畑作業すらも手作業でコツコツが基本です。
その他の空き時間にはPC業務です。
経理からメールの返信、僕の場合は製品のパターン管理(製図は委託でお願いしています。)、製品企画、工場や仕入れ先とのやりとり。
これらに時間を当てています。
結構シンプルなスケジュールですが、やってみると意外と大変なことばかり。
この日常の上に出せる色だからこそ、見てもらえると嬉しいし、胸を張って世の中に出す自信にもなっています。
もし、このnoteで僕を知って頂いた方は是非インスタグラムを覗いて見てください。
インスタグラムアカウントは@indigo_classic_で出てきます。
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