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AFRO BLOGメルマガVOL.7 Web3.0世界のコーヒーショップを想像してみる【後編】

こんばんは。
メルマガ第7回です。

今回は、Web3.0の世界でコーヒーショップはどう在るべきか?
の最終回です。

後編といっても、前編・中編をあらためて読む必要はありません。
今回からでも、十分読めるようになっています。

前回は、マーケットインの考え方よりもプロダクトアウトの考え方の方が効果的になる世界になるのでは?

他人のニーズに合わせるのではなく、
「自分が思う最高」
を追求した方が結果的に商売が上手くいく。
それが、Web3.0がもたらすコーヒーショップの新しい在り方。

こんな主張をしてみました。
このシリーズの言いたいことって、結局はそれだけです。

今回のメルマガは、その裏付けとなる話なのす。
なので、「細かい話はどうでもいいや」という人は読まなくても大丈夫ですw


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現状、小資本で個人で開業するときの問題点は、
「集客のハードルが高いこと。」
これに尽きます。

商品を作って売るだけであれば、個人でも簡単です。

Web2.0でBASEなどが出てきて、簡単に無料でネットショップが持てるようになっています。

しかし、集客のハードルは高いまま。

・自分で頑張ってSEO対策するとか、
・Googleなどに高い広告費を払うとか
・ASPと契約してアフィリエイトプログラム
を使わせてもらうとか。

もとめられるスキルやコストが多く、個人でここまでやれる人はほとんどいません。
せいぜい、SNSなどで情報発信を頑張る程度です。

どんなに良い商品やサービスを作ったところで、それを必要としている人に届かせることが、なかなか難しい。

しかし今後は、この状況が大きく変わりそうです。

ブロックチェーン技術の普及により、今まで企業が独占していたこのような集客リソースを、個人が手軽に利用できるようになるからです。

なぜなら、ブロックチェーンでの決済が普及することによって、さまざまな機能をプラグインひとつで実装できるようになっていくからです。

もっと具体的に言うと、
全ての商品がアフィリエイトプログラム(のようなもの)を利用できるようになります。
ネット販売はもちろん、リアル店舗でも、です。



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現状、ネット上で広く認知されているほとんどの商品はアフィリエイトプログラムを利用した商品です。

これはどのような仕組みかというと、アフィリエイトプログラムがある商品を自分のブログやYouTube、SNSなどで紹介し、そこに商品購買ページのリンクを貼っておくのです。

そのリンクから商品の購入につながると紹介者に一定の紹介料が入る仕組みです。

例えば、コーヒー豆通販であれば
・珈琲きゃろっと
・土居珈琲
この2社のアフィリエイトが人気です。

どのランキング記事でも、1位か2位に必ずこの2社が入っています。この2社の紹介料が、他のショップと比べて比較的高いからです。
(私のブログでも取り上げています。)

このように、ネット上に熱心にアップされているレビューなどは
純粋な口コミではなく、99%はアフィリエイトの紹介料を目的としたものとなっています。

Amazonや楽天の商品がたくさん紹介されて売れているのも、アフィリエイトの力です。Amazonと楽天は、販売されている商品全てにアフィリエイトが使えるようになっています。

ですので、今の世界のネット上の評価やレビューは
「良い商品を紹介したい!」
という純粋な動機でされているものは、ごく少数です。
(なので、Googleの検索結果に対する信頼性が、じわじわと失われています。もう、アメリカでは脱グーグルの動きが明確にあるそうです)

世に出回っているコンテンツの多くは、アフィリエイトの報酬を目的に
作られています。なので、報酬のためにあまり良くない商品でも拡められてしまっている、という問題点があります。

そして、現状では個人が運営するネットショップがこのようなアフィリエイトプログラムを実装するのもハードルが高いです。

つまり、現状の問題としては、
・ごく一部のショップしかアフィリエイトを利用できない。
・世の中の情報が、アフィリエイト報酬目的の偏った情報になりがちである。
このようになっています。

しかし、ブロックチェーンの技術によって簡単に、低コストで、誰でもアフィリエイトプログラムを利用できる世界になると、この状況が一変します。

そうなると個人店の商品でも、本当に良い商品やサービスだったり、何かしら突き抜けた特徴があれば、SNSやブログ、動画などで取り上げてもらえるようになります。

本当に良い商品や特徴がズバ抜けている商品であれば売りやすいので、ブロガーやYouTuberにとっても紹介料が稼ぎやすいです。
だから、こぞってとりあげるでしょう。

なので、ネット上の情報も質が良くなっていくかと思います。
今までのような、紹介料目的のレビュー記事ではなく、本当の評価が書かれたレビュー記事になるからです。

こうして、本当に良い商品や特徴が尖った商品の集客のハードルが劇的に低くなっていくのではないでしょうか?

そうなった場合に有利になるのは、
「マーケットに合わせて売れ筋狙いの店作りをする店」
ではなく、
「本当に自分が良いと思う自分の理想を追求した店」
ではないでしょうか?

自分の内面からの欲求に従って動かないと、本当に良い商品やサービスはできません。

お客様など他人の目を気にしていると、ある一定の以上のクオリティは保証されるでしょうけど、突き抜けたものは、できません。

だから、自分の理想を追求する人にとっては、集客のハードルが下がり、良い時代になります。

そして、
「コーヒーショップを個人でやりたい!」
なんて思う人は、その多くが
「自分の理想を追求したい人」
ではないでしょうか?

逆に、マーケットに合わせるような半端なことをやる人にとっては、資本力のある店との競争がますます激しくなり、消耗戦となります。



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Web3.0の世界は
・コーヒーショップ
・消費者
・情報発信者
この3者ともに良い世界になります。


【コーヒーショップ】
ITにうといお店でも、手軽にアフィリエイトプログラムを利用できる。
商品ごとに紹介料を自由に設定できる。
自分の理想を追求することが商売にとってプラスになる。自分の個性を発揮しやすくなる。

【ブロガーなど情報発信者】
自分が本当に良いと思う商品を紹介できる。
自分の個性をそのまま発揮する情報発信ができ、それでも収益化できる。
他の情報発信者との競争がなくなる。

【消費者】
本当に自分が欲しい情報や商品が見つけやすくなる。
その情報や商品の質も上がる。

こんな感じになっていく
のではないでしょうか?




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さらに、この動きをすすめると
次のような未来が想像できます。

事業収益の利益配分がブロックチェーン上のアプリによって自由に設定でき、自動化されるので

商品を作りたい人はものづくりに集中し
商品を売りたい人は販売に集中し
集客をしたい人は商品の宣伝に集中し

収益があがったらそれぞれの活動に応じた利益を自動で配分される、ということができます。

なので、自分の得意分野に集中できる未来が待っています。

むしろ、自分の不得意なことは人に任せてしまうことがマストになります。その方が効率が良くて利益が最大化するからです。

なので、
「自分の不得意なこと・好きではないことはやらない方が良い世界」
になります。

これが人単位でも、お店単位でも起こるのではと思います。



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新しい形態のコーヒーショップは、既に生まれています。

表参道にある豆売り店、COFFEE MAMEYAなどです。
ここは販売特化型です。

こちらのお店は、コーヒー豆屋なのに、世界中のロースターから豆を仕入れて販売しています。
販売と接客に特化したお店と言えます。

このような形は今後はもっと増えていくのではないでしょうか?

それぞれが、自分の得意を活かして商売する。
当たり前のことですが、それがもっと極端な形に、洗練された形になっていくと想像できます。

なので、ひとつで良いので「突き抜けた武器」を持つべきです。

コーヒーショップならば、
・モカならこの店
・深煎りで苦い味ならこの店
・珍しい豆ならこの店
のように、尖ったものがあればそれがフックとなって多くの人がアフィリエイトで紹介してくれるようになります。

自分の「得意」や「好き」を活かした「突き抜けた武器」をひとつ持っているだけで、非常に有利な形で商売を営むことができるかと思います。

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ここまで書いてきてふと思うのが、
「私は本当にカフェの運営がしたいのだろうか?」
ということでした。

私は、豆を焼くのもまあまあ楽しいし、接客もまあまあ好きです。
でも、本当にやりたいかと問えば違うかもしれません。

考えてみると、私が本当にやりたいことは「情報発信」なのかもしれません。

本当に良いもの、本当に美味しいものを人と分かち合いたい。
このようなモチベーションが私を動かしていると思います。

なので最大限に情報発信をできるアンテナショップのようなお店作りが、実は私の持ち味を最大限に発揮できるのかも、と思ったりしました。

みなさんも、是非考えてみてください。

そんなワケでWeb3.0時代に向けてやることは、
「自分の好きや得意を追求すること」

これはやった方が良い、というレベルの話ではなく、 もはや必須。

そして
「好きでは無いことや不得意なことをやらない、と決める覚悟。」
これも必要になるのではないでしょうか?

好きや得意を追求すると、
「個人のキャラが活かせる豊かな時代」
と感じることができるでしょう。

逆に好きでも得意でもないことをやり続けてしまうと、
「なかなか結果が出ない、厳しい時代」
になってしまうかもしれません。

これは今でも変わりないことですが、しかし、今後はもっと極端になっていくかと思います。

要は、
「ちゃんと自分をやっていきましょう」
ってことなんでしょうね。

しっかり自分の武器を磨いて、この時代の恩恵を受けられるように自分の人生をチューニングしていきたい。
この記事を書きながら改めて、そう思いました。

この辺で終わります。
かなり記事が長くなってしまいました。

ここまで読めた方はすごいと思いますw
お疲れ様でした。

ではまた、次回。

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