広島の旅10
3日目:尾道〜今治駅 4日目:今治駅〜尾道
今回は尾道から今治駅まで片道約80kmの自転車の旅。
初のしまなみサイクルなので、コースは一番最短を選ぶ。
こんな感じの予定を数人に伝えると少し驚かれた。 初のサイクリングで、当日今治駅着はそこそこハードらしい。 普段、自転車に乗っている訳ではない。 しかし、暴風で片道1時間! 自転車通学していた学生時代を思い出す。 すると「まあ、どうにかなるだろう」と軽い気持ちになれる。
ただ、ロードバイクは初めて乗るので若干の懸念点はある。 そう、お尻が痛む事。 自転車屋さんにも聞いてみた。 案の定、ほぼ確実。 お尻にご配慮いただきサドルを初心者用にしてくれた。 なんとありがたい。 田舎で乗ってたママチャリのクッション性とは違うのだろう。
もう1点懸念点が出てきた。 ロードバイクは雨に弱いこと。 タイヤが細くスリップしやすい。 また、しまなみ海道は6つの橋を渡る際、急なアップダウンが多い。 その際、濡れた路面と砂がスリップを助長し曲がりきれず転倒するケースもあるよう。
天気はすこぶる快晴で問題ないと思っていたが、夕方から雨予報。 出発は9:00。15:00までには今治に到着したい。
なかなかハードなスケジュールらしい。 まあ、行くしかない。
『2日間のお供』
旅のお供は「The Red Bicycles Onomichi」の赤いロードバイク。 尾道駅から徒歩5分で、とても親切!
スタートは、フェリーで向島へ渡り、ベテランサイクリストのあとをついて行く。路面は整備がしっかりされていてサイクリングロードがわかりやすい。向島から、次の生口島あたりはノンストップで軽快に進む。
空も海も想像していた『しまなみカラー』で最高に気持ち良い!
『因島大橋』
生口島の半分まで漕いでジェラートブレイク。 まだまだ、気力・体力は衰えず早々に出発。
生口島のジェラートショップ『ドルチェ』
しかし、大三島に入ったあたりで懸念していたお尻が痛み出す。橋を渡るには急な坂道を超えないといけない。激しいアップダウンに伴い、路面の悪さを拾い知らぬ間にお尻が疲労困憊。
大三島、伯方島は走行距離が少なく助かった。しかし最後の大島は6つの中でも1番しんどい。 というのも大島は、島の中心を突き抜けるコースだからだ。 今までの島は外周コース。つまり海岸線を走るのでアップダウンが比較的緩やかだったが、中心コースでは山を切り崩し新道を作っているから、めちゃくちゃ長い坂道があったりする。
路面は綺麗で衝撃少なめだが、疲労しているお尻には緩やかな突き上げも、なかなか酷である。そんなこんなで歯とお尻を食い縛り来島海峡大橋へ走る。
『多々羅大橋』
『伊東豊雄建築ミュージアム』
時間はもう13時。 最後の来島海峡大橋の手前でお昼休憩。目標の15時まで1時間30分。 ゆっくりできないから「鯛の海鮮丼」を5分で食う。 さあ出発。
来島海峡大橋は全長4Km。 ラストを飾るだけあってなかなかのボリューム。 お尻もピークに達し、悲鳴をあげる。 なんとか渡りきったはいいが、今治駅まであと少し。 市内までの路面状況は深刻だ。 砂利と凸凹でお尻が流血寸前。 高揚していた気分は天気と一緒にどんどん沈む。 立ち漕ぎ駆使して1時間。
やっと今治駅。 アーケードを抜け、市役所を曲がり宿泊ホテルへ。到着時刻は15時5分前。ロードバイクを置き、エントランスへ入ろうとすると、絹糸のような雨が頬をかすめ、なんだかホッとした。
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