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リスクの5原則と、取るべきリスク

毎日暑すぎて、たぶん私の体の80%ぐらいが溶けてしまっているINDEE Japanの岡本です。

体が溶けるというのは冗談なものの、本当に殺人的な暑さで、外に出るだけでかなりのリスクを感じます。

例えば、
・汗が吹き出てベタベタになる
・暑くてクラクラする
・日に焼けるというか焦げる
・水分補給が追いつかず、どんどん体がカラカラになる
・外は激暑、中はエアコンでヒンヤリの寒暖差で、なんだか体がだるい

などが挙げられます。

そんな中でも、通勤通学、買い物、旅行など、これほどの暑さのリスクを取ってでも、エアコン様の元から出て行かねばならないことや、出て行ったからこそ得られる経験が世の中にはたくさんありますよね。

※私の大好きな “エアコン様” 関連記事もおススメです!

さて、この暑さの中での外出と同じ、、、ではなく、比べ物にならないほど、大きなリスクが伴うが成功すれば大きな見返りが期待できるものはなんでしょうか?

そう!イノベーションです。

イノベーションは、失敗する可能性は高く、不確実性も高い。そして、成功すれば大きな見返りが期待できるものの、その成功確率は分からないし、見返りの大きさも定かではないものです。

今日は、そんなイノベーションのリスク5原則と取るべきリスクについて、お伝えしたいと思います。

▶イノベーションのリスク5原則

第1原則 リスクとリターンは表裏一体

リスクを取らないと成長しないし、リスクを取らないで得られる成功は大した成功とは言えない。ノーリスク、ノーリターン!

勇気という言葉もありますが、無謀なチャレンジをするのではなく、賢くリスクと付き合いたい時代です。INDEE自身のものを含め、多くのスタートアップ起業家や、社内ベンチャーを見てきて、いくつかの原則を整理していきたいと思います。

リスクとリターンはコインの裏表、表裏一体であるというのは当たり前かもしれないけれど、リスクの第1原則といえるのではないでしょうか。

第2原則 リスクは過大評価されやすい

リスクの第2原則は、「リスクは過大評価されやすい」というもの。

「損失回避」という人間が持つ認知バイアスがあります。
私たちは、同じ1万円でも、持っている1万円を失う方が、1万円を得るよりも大きな損失だと感じてしまいます。損をしないことを、得をすることよりも強く避けてしまうのは、私たち人間が持つ生存本能として備わっているものです。つまり、リスクを冷静に評価することで、必要以上に恐れずに取り組むきっかけになるはずということですね。

損失回避以外にもエルズバーグのパラドックスというものがありますが、ご存知ですか?
それによると、私たちは不確実性を極端に避け、情報が少なく、曖昧な事柄について、過大なリスクがあると捉えてしまうことがわかっています。つまり、成功確率もはっきりせず、成功したときのリターンもわからないというだけで、イノベーションへの取り組みは忌避されるということになりますね。

第3原則 一部の人には有利なリスクがある

リスクの第3原則は、「一部の人には有利なリスクもある」というもの。

もちろん、インサイダー情報が間違っていることだって、株価が想定外に上下することもあり得るし、そもそも違法行為だけれど、インサイダー情報を持つ人は持たない人よりも、株で儲けることは簡単ですよね。
インサイダー情報とまでもいかなくても、業界についての深い洞察や経験、知識を持つ一部の人にとってリスクは有利に働きます。顧客のジョブや市場の動向について独自の発見があると、スタートアップや新規事業にとって非常に有利であるのも同じ理由です。

第4原則 行動しないリスクもある

リスクの第4原則は、「行動しないリスクもある」ということ。

株や投資信託と、タンス預金のどちらがリスクが高いでしょうか。
それこそ、家が火事で燃えて札束が炭と化すかもしれないし、金庫に入れていても盗難に会うかもしれない、インフレや国家破綻などのリスクもゼロではないですよね。
とにかく、世の中絶対ということはない!
何も行動しなければリスクがないかといえば、そんなことはなく、何ごとにもリスクは伴います。

第5原則 リターンと損失は非対称であることが多い

最後の、第5原則は、「リターンと損失は非対称であることが多い」というもの。

例えば、株に100万円投資すると、最大の損失は100万円だが、最大の利益は無限大。
実際「アップルの株を上場時に買っていたらな~」という話を聞きますが、もし買っていたら1000倍以上!
これからいくら株価が上がるかはわからないけれど、買うときに支払う金額以上に損することだけはないですよね。

▶結局は、

今日、見てきた5つの原則から導くことができる一つの結論は、

「リスクを取ったチャレンジには期待以上のメリットがある」ということ。

リスクを取ったこと自体が新たな選択肢や可能性を開くこともあるかもしれない。
チャレンジをしただけで世界が変わって見えるかもしれない。

最初は、思い通りにはいかなくても、チャレンジすれば想像以上の経験は得られる。
しかも、取るに値する有利なリスクを取っていれば、そのリスクは想定より遥かに小さく、リターンは無限大ということですね。

さて、今日は如何でしたか?
リスクを考えるのも大事ですが、そればかりに目を向けるのではなく、そこから得られるものについても一緒に考えていきたいですね。

では、また次回お会いしましょう!


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