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「成果報酬型インキュベーション」の第一号案件として、伊豆・下田市白浜で蒸留所づくりのプロジェクトを始動!

こんにちは。有限会社グリップ代表の高橋です。
前回の記事では、空き家/空き地を活用した成果報酬型インキュベーションのメリットとデメリットを解説しました。

今回から、当社の第一号案件として実施している、伊豆・下田市白浜での蒸留所づくりを目指したプロジェクトについて、時系列でご紹介していきます。
様々な課題をどのようにクリアしてプロジェクトを進めていったのか、少しでも参考になれば幸いです。

空き家/空き地を活用した成果報酬型インキュベーションとは何かをまだご存知ない方は、はじめにこちらの記事をご覧いただけると嬉しいです。


何はともあれ現地を見てもらうことに

若きBAR経営者のIさんから「蒸留所づくりにチャレンジしたい」という話を聞き、伊豆の下田でのチャレンジを提案した経緯は以前の記事でもお伝えしましたが、興味があるとの回答をもらい、まずは現地を見てもらうことになりました。
Iさんと一緒にBARを立ち上げたSさんと日程を合わせて、伊豆・下田市白浜にある現地を2021年3月に見に来てもらいました。

IさんSさん共に、事前に伊豆や下田について様々な角度から調べ、お酒造りの場としての伊豆の下田という地に対して既に興味を持ってくれていました。
どんなビジネスにも当てはまる事ではありますが、インキュベーションという取り組みが成功するか否かの一番大きな要素は、やはり人間関係です。
インキュベーターとチャレンジャーがお互い信頼出来る関係を築けなければ、プロジェクトは上手く行来ません。

インキュベーターという立場で考えると、チャレンジャーが人間的に信頼できる事はもちろんですが、起業家として信頼できることもとても重要です。
応援しようとしているビジネスが成功するかどうかに大きく影響して来ますので、そのビジネスに対する知識や積極的に行動する姿勢が見えると、安心できるのと同時にますます応援する気持ちが湧いて来るものです。
その点、IさんとSさんは正に理想的なチャレンジャーでした。

実はこの時まだお会いするのは数回目という段階でしたので、振り返って考えると下田でのチャレンジを提案した時には、彼らとなら上手くいきそうな気がするという直感的なものでしたが、その後の彼らの真摯な姿勢や勉強熱心なところに触れることで、この時点では直感から確信に変わっていました。

現地をひと通り見てもらい、気に入ってもらえたようでした。
そこで、改めてプロジェクトを具体的に進めていくかどうかの意思をお互いに確認する為に、ミーティングを行うことにしました。

チャレンジの意思確認と契約形態を決める

この時点で確認をしておきたかった事は、主に2点です。

  1. この場所で蒸留所づくりにチャレンジしてみたいのか否か

  2. チャレンジしてみる場合の契約形態をどうするか

まず1については、チャレンジしてみたいという明確な意思を確認することができました。
次に2の契約形態ですが、こちらからは次の3案を提示しました。

A案:完全成果報酬型
B案:通常の賃貸借契約
C案:A案とB案の折衷案
 
当社としては、初めからA案の完全成果報酬型で契約をしたいと思ってはいましたが、お互いの意思を再確認する為にも3つの案を提示しました。
 
A案の完全成果報酬型は、実際に事業がスタートして売上が発生するまでは当然賃料は発生しません。売上が発生してから両社間で決定した内容によって賃料が発生する事になります。
B案の通常の賃貸借契約は、売上が発生するかどうかに関わらず、毎月賃料が発生する事になります。
C案の折衷案は、B案よりも安価な固定賃料部分を設けた上で、売上が発生すると売上に応じた成果報酬の賃料もさらに発生する事になります。ただし、成果報酬の割合はA案よりも低くなるという考え方です。
 
ここで提示した3案はあくまで契約の考え方として3つのパターンを提示したものですので、具体的な成果報酬の割合などは仮の数字として提示しました。

3つの案を説明したところ、迷わずA案を選択してもらいました。
これで、お互いの意思も明確になり、成果報酬型インキュベーションという形でプロジェクトを進めて行くことが決まりました。

空き家/空き地を活用した、成果報酬型インキュベーションをサポートします。

当社では空き家/空き地を活用した成果報酬型インキュベーション事業を推進しています。
弊社自身がインキュベーターとなり成果報酬インキュベーション事業を推進するとともに、この取り組みを世の中に広めて行くためのサービスを提供します。
ホームページからお気軽にお問い合わせください。

そして、インキュベーターをお勧めする本をKindleで出版しました。
成果報酬型インキュベーションは、第二の人生の生き甲斐にもなるとてもやりがいのある取り組みです。
実際に自分自身で体験した事を元に書きました。
是非ご購読頂けると幸いです。
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次回は、現地でのお試し滞在についてお伝えします。

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