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国際女性デー 女性の活躍というけれど…本気で取り組んでいるの⁉

3月8日は国際女性デー、女性の自由と平等のためにたたかう記念の日。起源となったのは、ロシアで1917年に2月革命が起きた際にロシアの女性たちがデモなどをしたことによるそうです。
毎年世界中で、デモや集会など、女性の権利のために連帯する活動が展開されています。ミモザの花がシンボルとなっているのは、イタリアが起源だそう。
日本では、あまりまだなじみがない国際女性デーですが、それでも各地で集会やイベントが企画されています。

世界各国での女性の地位について、報道でよく取り上げられるのは、ジェンダーギャップ指数です。世界経済フォーラムが発表するランクですが、「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野での女性の活躍が判断されます。
2022年のジェンダーギャップ指数は、「日本の総合スコアは0.650、順位は146か国中116位(前回は156か国中120位)でした。前回と比べて、スコア、順位ともに、ほぼ横ばいとなっており、先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となりました。」(男女共同参画局)
下から数えた方が早いような状況です。

政治と経済の分野で女性が活躍するには、まずは平等な教育を受けることが保障される必要があります。「教育」の順位は146か国中1位(前回は92位)ということからも、教育においては男女平等がほぼ実現されていることになります。
しかし、この4つある分野で一つがトップでも、「政治」の順位は146か国中139位(前回は156か国中147位)でほぼ最下位。これは、リーダーシップを取れる機会がある(例えば管理職に占める女性の割合などで判断する)、といった女性が社会で活躍する場がないことが原因と考えられます。

女性が働きやすい職場であるということは、子育てのサポートがあるなどの具体的な対応が必要です。また、それだけでなく、自己肯定感を高めるなどの文化、そして社会的風土も必要となります。

私は国際協力のNGOで、ジェンダープログラムを実施していたことがあります。インドやバングラデシュで行っていたのは、貧困に苦しむ地方の村やスラム街で、女性たちの収入を創出するプログラムといって、女性たちであっても働き収入を得て家計を支えるようにしていくものです。女性は家にいればいい、という社会の中で、そのようなプログラムを実施するには、男性・そして家族(特に夫の母や姉妹)の理解が重要でした。
女性たちが連帯すること、これがやはりどこの国でもなければならないと思います。

ただ、女性の活躍といっても、日々の生活や仕事に追われているのに、活躍しろ!と言われてしまうのは疲れるものです。それぞれが自分らしく活躍の場を広げたい、そうした思いも大事にしていきたいですね。
国際女性デーにちなんで、ゆるゆるとそんな、「ありのままの私でいよう」と話をするオンラインイベントなどを開催します。ぜひ、ご参加ください。

国際女性デー企画
3月11日のイベント


訂正につき再掲

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