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【読書感想文・会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション(三木那由他 著)】今まで何気なくしていた「会話」を意識するようになった。

Audibleで「会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション」を聴きました。

専門知識も乏しく、コミュニケーション下手な自分にとって、本書を理解するのは結構むずかしい。

でも、理解度は別にして、漫画や小説、色々な文章を例にすることで、会話について具体的な知識を与えてくれる良書と思いました。

少ないながらも本書で非常に有用と思ったのが、会話に対する二つの役割

コミュニケーション

マニピュレーション

本書は、この二つを軸にして説明がされていますが、特に後者としての「会話」に気づくことで、今後の「会話」について勉強になりました。

マニピュレーションとは、

操作

ということですが、会話の一つの役割として、

人の気持ち、行動を操作する

というものがあります。今までそこまで意識をしていませんでしたが、自分の言動も、話し相手の言動も、確かに色々な方法でマニピュレーションしようとしていたな、というのに気づきました。

しかも、直接的にそうするのではなく、間接的にそれをしてしまう、それができてしまう、ということについて非常に納得がいきました。

シェイクスピアの作品が出て来たのですが、ある作品の1場面をもってきて、それを具に解説することで、上述の悪意のマニピュレーションについて説明しています。

会話の根本を哲学するにはまだ知識が足りませんが、日常会話を意識する、ということを考えさせてくれた非常にためになる本でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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