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【読書感想文】「amazonのすごい会議」「1日のタスクが1時間で片づく アマゾンのスピード仕事術」から抽出した仕事効率化に必要な3つの必須項目

GAFAMの一角Amazon。経済規模は1年20%の勢いで大ききくなっているという話ですが、それにはきっとワケがあるのだと思い、その組織としての仕組みが知りたくて以下の2冊をAudibleで読みました。

様ざまな仕事術があり、有名&オーソドックスなところでは

  • 1Pager 6Pagerとパワポ禁止

  • 会議参加者数はピザ2枚分でちょうど良い人数(〜10人)

などがありますが、2冊を把握して感じたことは、会議の効率化、個人の仕事の生産性向上に関わらず、「仕事の効率化」は次の3点を意識することがかなり重要だと気づきました。

  1. ぶれないビジョン設定

  2. 明確な数値による目標設定

  3. 小さなゴール設定

1.ぶれないビジョン設定

 まず、「なぜこの仕事をしているのか?」「なぜこの会議が必要なのか?」など組織、個人としての行動の意味に軸が必要だと思いました。ただ「会議を早く終わらせる工夫をしよう」という動機では、小手先の対処法にしかなりません。ボトムアップで、なぜそれが必要なのかから考える必要があります。その根本的な動機がビジョンです。本書を読んむと、amazonでは「お客様のために」が全ての始まりで、全ての仕事、会議がそれに集約されている印象です。「会議・しごと効率の改善」自体に着目するのではなく、「ビジョンの実現に最高の選択肢は何か」から生まれたアイディアは、より根本的な変革を生み出せるのだ、と思いました。

2.明確な数値による目標設定

 では、その変革の達成度を測るにはどうするか。それが「数値」です。これを正しく設定するかしないかで、変革の達成度が大きく違います。まず、数値を達成度に用いない場合、定性的な評価が多くなるでしょう。「頑張った」とか「以前に比べ良くなった印象がある」と言うものです。しかし、それだと具体的にどの程度目標が達成できたのかが不明で、変革を評価できません。
 そこで、amazonでは数値による評価が絶対、と書かれてありました。数値で判断することで、「前週より○%改善した」とか「残業が○%少なくなったにも関わらず仕事効率化が達成された」と言う評価ができるのです。ただ、評価する数値を適切に設定することがとても重要です。そのために最初にしておくべきことが、やはりビジョン設定です。軸の原点をしっかりと持つことで、正しい評価ができるのかな、と思いました。

3.小さなゴール設定

 何冊も本を読んできて、これはほとんどの書籍に書いてあります。著者曰く、「amazonは愚直」な企業なのだそうです。ここでいう愚直とは、「数%の改善を繰り返す」と言うことで、その継続が最終的に躍進につながると言っています。また、印象的だったのが「日本の企業は現場レベルでそれができているが、経営レベルではできていない」ということでした。確かに「愚直な改善」は日本のお家芸的なところがあり、長らく日本の産業を支えている製造業はこれを誇りに思っているはずです。しかし、これを経営にまで応用しているのがamazonということになります。昔の映画で、「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起こってるんだ!」という名台詞があります。現場も会議も関係なく、小さなゴールを設定し愚直に改善を繰り返す。これが生産性を上げ「成長し続ける」ことに重要なことだと認識した次第です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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