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【読書感想文・オードリータン 自由への手紙(オードリータン,クーリエジャポン編集チチーム 著)】「オープン」こそ心理的安全&イノベーション促進

Audibleで「オードリータン 自由への手紙」を聴きました。

オードリータン氏を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。そんな氏のインタビュー記事のような本書。

感想は、

鳥肌もの

です。

自分の今までの感覚として、能力をつけたり、新しい知識をつけたり、他者の考え方を受け入れたり、と言う考え方の中に、

自分の中にそれを囲い込む

みたいなイメージがありました。自分の能力の器?に比例して得られるものが多くなるような、そんな感じです。だから、その器が備わっていない段階では、受け入れられない知識、考え方に対して、「自分の領域に入れない」という行動を起こしてしまいます。そして、自分が受け入れられる範囲を「心理的に安全な領域」と思っていました。

しかし、本書に書いてあったことはほぼ真逆。心理的に安全な領域はドアを全部開けることによって得られる、と言われているような感じです。

全てのことには小さくても共通認識がある、それに気づくことで心理的に安全な範囲が爆発的に広がる

そんなふうに言われたような気がしました。

氏の考え方は現在の枠組みから考えると、文化的にも政治的にも受け入れるのが難しい面がありそうです。しかしながら、個々人の精神面では大いに共感できるのです。おそらく不可能なことではないと思います。現に、本書にある台湾での実施された政策の例を見ると、国の大小に関わらず、正しいシステムを構築することで可能だと思いました。

一つ一つドアを開ける、そして全てを包括する

これが心理的安全性の確保であり、ドアを開けた時に自分の知識と外からの知識を融合させることが、イノベーションへの最短距離、そんなふうに直感しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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