「お金」「自由」「安定」の呪い。
誰しも、自分の願望が分からなくなる時があります。
もともとは、自分の夢があって、自分の目標があって、そこに向かって生きていたりするのですが、いろんなことを知っていくたびに、その願望が少しづつ変化してしまうときがあります。
子どもの時は「好きな職業に就いて、好きなことをしてみたい」と思って生きていたとしても、思い通りにいかないこと、もしくは思い通りにいかなそうだなと考えてしまうことがあります。
思い通りにいかない時間が長く続くと、「自分には無理かもしれない」と思い込んで、目標を変えてしまいます。
もちろん、それで方向転換して上手くいく人もいますし、より充実した人生を送ることもできる可能性はあると思います。
しかしながら、方向転換の先があやふやなまま、無理に方向転換しようとしたら、ただ事故を起こしてしまします。
自分の目標を諦めたいと思った時、ほとんどの人が目指そうとする場所は、「楽をする」という目標です。
「お金持ちになる」「自由に働く」「安定する」など、大雑把に楽したいことを理想に掲げて生きようとします。
僕も、自分の目標や目の前の仕事から逃げたくなる時は、そういうふうに考えてしまいます。
どうしたら楽して働けるのだろうか、時間や場所に縛られない働き方ができるのだろうか、お金に一生困らない生活ができるのだろうか。
こういう思考に逃げたくなります。
夢を追いかけることは、普通よりも達成意欲が強い分、並みの人以上に力を入れなくちゃいけませんし、時間もかかりますし、お金や成果も確実なものでもありません。
自らがブラック企業になっている感覚です(笑)。
だからこそ、「お金持ちになる」「自由に働く」「安定する」という類の単語は魅力的に見えてしまうのでしょう。
しかし、そこにたどり着くためには、結局努力しないといけません。
「楽をする」という目標は、ほぼ不可能に近いのです。
しかも、「お金持ちになる」「自由に働く」「安定する」のためにする努力は、正当なものから詐欺まがいのものまであるので、どれを選んでどのぐらいやっていけばいいのかを考えることにも労力がかかって、全然楽じゃないです。
だとしたら、いつまでも好きなことをしている方がラクなのです。
何をどうすればいいかが具体的な方が、悩んだり迷ったりすることは少ないですし、他人にも振り回されにくいです。
常に僕らは、自分にきいてあげなくちゃいけない質問があります。
それは、本当に自分の願望なのか。楽することを目指していないか。
恥ずかしいことに、楽することを目指している時が割とあるでしょう(笑)。
常に命がけで食料を得ている野生動物からすれば、現代人はとても楽しているように見えるはずです。
せめて、自己実現ぐらいは頑張らないと怒られそうです(笑)。
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