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だから僕は、noteをやめられないのです。

高校3年生の頃に買った、千原ジュニアさんの本を読み返していると、「芸人なら、頭の中にお客さんがいるはず」という話が書かれていました。

ジュニアさんは、幼少期からお兄さんのせいじさんに面白いかどうかを評価されることが多かったため、自分より少し年上の男性を思い描いて、その人たちが笑うかどうかを意識していると書かれていました。

これが歌舞伎役者なら高齢者をイメージするだろうし、特撮俳優なら小学生低学年の男の子をイメージするでしょう。

では、僕のコアターゲットは、一体誰なのだろうか。

僕はnoteを書くとき、どんな人を想像して書いているのか。

だれを喜ばせようとしているのか。

これは、芸人ではない僕にとっても、すごく重要な問いだと思いました。

1000記事以上も書いているのに、具体的な人物像を考えたことがなかった僕は、しばらく考えてみることにしました。

僕は、小さいときから誰かを笑わそうとするとき、友達も先生も兄も両親もターゲットにしている感覚はありませんでした。

もちろん、笑ってもらえてうれしいのですが、それだけでは満足がいきませんでした。

僕は、自分の遠くにいる人をいつも見ていました。

学校のクラスで言えば、一度も喋ったことのない女子生徒でした。

その人たちまで声が届くように、面白いと思っている話は大きい声でするし、なるべく短く伝わりやすい言葉を選びます。

一見、友達に喋っているように見せかけて、本当に届かせたいのは、その人たちなのです。

その人たちが笑ってくれると、「あぁ、ちょっとは心を許してくれたのかも・・・」と嬉しくなります。

なかでも一番嬉しいのは、僕の言葉をきっかけに、話しかけてもらえることです。

「さっきの面白かったよ~」と、自分の発言をきっかけに興味を持ってもらって、話しかけてもらえることほど嬉しいことはありません。

その気持ちは、noteでも同じような気がします。

最近から僕のことを知ってくれた人が、僕の記事を自分のnoteで紹介してくれたり、僕の記事にコメントをくれるたびに、ものすごく嬉しくなります。

常に僕は、「遠くにいる人」に言葉を届かせたいのです。

そう考えると、noteはとても僕に適した媒体だと思います。

僕のnoteの読者は、会ったことのない人がほとんどですし、自分と近い業種の人もほとんどいません。

noteで文章を書かなければ、こうして関われることはなかったでしょう。

だから僕は、noteをやめられないのです。

結局、僕のコアターゲットになる年齢層や属性は分かりませんでしたが、自分の気持ちに気づけて良かったです。

これからも遠くの人に向かって、文章を書きたいと思います。

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