話さなきゃいけないと思うほど、話せなくなる理由。
コミュニケーションが疲れる。
人と接すると気を遣うし、自分の発言を反省するし、あれこれと考え込んでしまう。
コミュニケーションに苦手意識がある人は、ついついこう考えてしまいます。
ただ、同じコミュニケーション疲れでも、「良い疲れ」と「悪い疲れ」があるような気がします。
例えば、職場の超偉い人と小1時間喋る場合は、ものすごく疲れます。
何か言葉を返そう返そうとするほど、会話が成り立たなくなっていくし、話を聞こうと思えば思うほど、興味のない話になっていく。
その結果、話し終えたらどっと疲れてしまって、コミュニケーションが嫌いになります。
これが、悪いコミュニケーション疲れです。
しかし、良いコミュニケーション疲れの場合は、そんなことにはなりません。
もちろん、言葉には気をつけるし、気も遣うし、反省をするときもあるんですが、疲れても口が動いてしまい、「まだこの人と話したい!」という気持ちになるのです。
疲れているのに、会話が成立していくし、だんだんと興味のある深い話になっていきます。
こういう状態になると、僕は良いコミュニケーションがとれたと感じます。
では、良い疲れと悪い疲れは、何がどのように違うのか。
なぜすべての人と、楽しくコミュニケーションがとれないのか。
その理由は、「コミュニケーションをとらなきゃいけない」と思っているからです。
この強迫観念が緊張感を高め、自分を不自由にするのです。
会話をしているように見せるために言葉を発する。
笑っているように見せるために笑う。
興味があるように見せるために質問をする。
こんなふうに、頭の片隅で自分の評価を気にすると、コミュニケーションが疲れるのです。
特に、嫌われたくないという気持ちが強い相手ほど、自分の評価を気にして、なかなかコミュニケーションが上手くいきません。
評価を気にするがあまり、知ったかぶりをしてしまうし、思ってもいないことを言いだすし、ちょっとした嘘もついてしまいます。
それが重なり続けると、自分を偽ることもしなくちゃいけなくなるので、普通の会話の何倍も疲れるのです。
そもそも会話は、しなくちゃいけないものではありません。
「コミュニケーションとらなくちゃ」という人のために会話があるのではなく、「コミュニケーションとりたい!」という人のために会話があるんです。
人と話す前に、まずは自分の気持ちを確認してから臨みましょう。
そうすれば、疲れは軽減するはずです。
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