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ことばって、その人の一日を左右するんだな。

僕は、月にかかる支払いを一度で一気に終わらせようとするため、月末になると、複数の払込票を持ってコンビニで支払っています。

先月は、やたらと支払うものが多かったので、5枚の払込票をレジで支払おうとすると、男性店員が小声でこんなことをつぶやきました。

「マジかぁ・・・」

その男性店員は、僕の大量の支払票を手早く整理して、バーコードを一つ一つ当ててくれたのですが、面倒くさいと言わんばかりの表情をしていました。

僕は、これまで店員に文句を言われたことがなかったので、愕然としてしまいました。

たくさん負担をかけたのは悪いと思うけど、目の前で文句を言う必要はないだろう・・・。

料金を支払い終えた僕は、多少のイライラを抱えて仕事に取りかかりました。

不思議なもので、移動中も仕事中も、ちょっとした苛立ちが心の中にいるのが分かります。

脳内で何度か、男性店員の「マジかぁ・・・」が再生されていました。

仕事がある程度片付くと、今度は、行きつけのファミレスで昼食をとることに。

店員は、店内に入った僕を席に案内すると、「いつもありがとうございます」と笑顔で言ってくれました。

決して、ガンガン雑談してくるわけではありませんが、常連として認識しているということを伝えるために、本来なら「ご来店」と言うべきところを「いつも」に変えてくれたのでしょう。

さらには、呼び出しベルを鳴らす前に、注文を取りにきてくれました。

きっと、いつも来ている僕が注文を決めるスピード感も、なんとなく分かっていたのでしょう。

僕は、食事を終えて店を出て、また仕事にとりかかりました。

今度は、あのコンビニ店員の声が脳内で再生されることもなく、前のめりで仕事に取り組むことができました。

ことばって、その人の一日を左右するんだな。

僕は、1日の中で、嫌な言葉と嬉しい言葉をどちらも言われて、そんなことを思いました。

言葉の影響力は、思っていたよりも大きくて、言う方は一瞬で終わるように思えても、実は、生き続けてしまうのなんです。

ちょっとした言葉で僕らは幸せになれるし、ちょっとした言葉で僕らは不幸にもなれる。

言葉を発する側の人間として、相手を不快にさせるだけの本音を混ぜていないだろうか。

言葉を発する側の人間として、相手の気分を上げる言葉をかけているだろうか。

もし、嫌な言葉をかけられたら、僕の言葉を読みに来てください。

まだ、そう言えるだけの自信はありませんが、そんな存在になりたいです。

面白いと感じてくれた方、よろしければサポートお願いします。純粋に僕が嬉しいだけでなく、もっと量が多く、もっと高品質な作家活動ができます。どうぞ、よろしくお願いします!