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仕事のスピードが上がらない限り、仕事は楽しくならない。

「まだですか?」
「あとどれぐらいかかりますか?」
「いつになったらできるの?」

仕事の遅い僕は、やたらと急かされることが多く、これを言われるたびに焦っていました。

これは、どの仕事をやっても同じで、これまでスピードを褒められたことは、ほぼありません。

作業をやっているうちに、集中力が途切れてくるし、別の仕事もしなくちゃいけなくなるし、早くやりすぎると雑になるし。

それでも、なんとかみんなに追いつきたい一心で、できる限りスピードを上げてきました。

肉体労働のときは、みんなより早く来て準備をして、飲食店バイトのときは、1番早く料理を提供できる手順を考えたり、新人作家の頃は、インプットの仕方から変えたり…。

その努力があって、ようやくギリギリのラインに滑り込むことができます。

こうして努力するのが当たり前だと思っていたし、みんながみんな、努力するものだと思っていました。

しかし、同じ職場で作業をしていると、いろんな人に出会います。

なぜか出勤1日目から作業が早い人、作業が遅いのに全く早くしようと思わない人、慣れとともに無意識的に早くなる人…。

思ったよりも、作業のスピードで悩んでいる人が少なかったのです。

それを見ていると、「なぜ僕はこんなに頑張っているのだろう?」と疑問に思うこともあれば、「ここまでしないと追いつけないなんて…」と落ち込むこともあります。

ただ、それでもスピードを上げる努力はやめられません。

その理由は、仕事を楽しみたいという気持ちがあるからです。

仕事のスピードが上がると、余った時間ができる確率も上がり、他のことができるようになります。

その余った時間で他の仕事を覚えてもいいし、同僚とおしゃべりしてもいいし、新しい提案をしてもいい。

仕事を終えずにそんなことをやっていると、問題行動の一つとして認識されてしまいますが、仕事を終わらせたうえでやれば、あまり問題視されません。

むしろ、職場にとってプラスしかないのです。

いろんな仕事ができる人がいれば助かるし、おしゃべりな人がいれば明るくなるし、職場を改善してくれる人がいれば働きやすくなります。

誰かがそれをしない限り、仕事が楽しくなることはないのです。

そもそも、働く人が楽しむために仕事があるわけじゃないし、うまくいかないこともたくさんあるのが仕事です。

目の前の作業以外の充実が、仕事の充実に繋がっているのです。

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