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ネガティブセンサー・ポジティブセンサー

人間は、ネガティブなものに反応してしまう習性があるらしく、いつの間にか、ネガティブセンサーが育ってきます。ネガティブセンサーとは、何かに対して、ネガティブな解釈をしてしまうことです。これに敏感になってしまうと、周りの人にいい影響を与えません。その逆の習性を持つのが、ポジティブセンサーで、何事もプラス思考に捉えることを指します。これに敏感になってしまうと、周りから好かれやすくなります。

この前、友人にカレーライスを作ってあげたのですが、そいつはネガティブセンサーが非常に敏感で、なんでもネガティブに捉えがちです。そいつは、僕の作ったカレーライスを食べても、味の感想は何にも言いません。僕が「美味しいか?」と問いかけると、たった一言「うまい。」と言います。そのカレーは、僕的にもいい出来だと思ってたので、安心しました。続けて僕は、「まぁ、俺、料理上手いからな。こんな旨いカレー、なかなかないよ?」と冗談交じりに言うと、そいつは、間髪入れずに「めっちゃ自画自賛するな!?」と言ってきます。いや、お前のために作ったカレーなんだから、もう少し感謝交えてもいいじゃん!(笑)。そのスピードでそんなこと言えるなら、一口食べた後にすぐさま、「旨い!」と絶賛のコメントはできなかったのかよ(笑)。そんな風になっちゃいます。

またとある日、今度はなんでもポジティブに捉えがちなポジティブセンサーの強いヤツにカレーを食べさせました。そいつは、カレーを一口食べると、「美味い!えっ?これ、本当に美味い!」と大絶賛。それを聞いた僕は、例のごとく「まぁ、俺、料理上手いからな。こんな旨いカレー、なかなかないよ?」と冗談交じりに言うと、そいつは「いや、本当にうまいから、なんも言えねぇよ!」と絶賛しつつ、僕の冗談もうまくひろい、見事な感想を言ってくれました。僕はやっぱり、ポジティブな人間と一緒にいると、楽しくなると思いました。しかし、その時でした。テレビでは、ハンバーグが特集されていて、それを見てそいつは、「うわぁ!めっちゃうまそう!これ、食いてぇなぁ。」と言い始めるのです。そのテンションは、僕のカレーを食べたときより、遥かに上回ってました。僕は、その場では黙ってましたが、10分後、彼にこう言いました。「あのな、今、お前のために作られたカレーを食べてるわけじゃん?さっきまで、これが美味い!って言ってたのに、テレビのハンバーグに絶賛したら、これ作った人が気を悪くするとか思わない?」と。彼は、「俺、ネガティブセンサーが弱いみたい。」と言いました。そんな風になっちゃいます。

ポジティブやネガティブって、どっちがいいとか、悪いとかじゃないんです。上手くコントロールをするのがベストです。そして僕は、とても繊細なやつです(笑)。こんな人と接するときには気を付けましょう。

2人に食べられたカレーさん、お疲れ様です。

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