てくてく

愛知県豊田市(旧旭町)の新米兼業神主 人口2500人未満で、神社が38もある。 基本…

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愛知県豊田市(旧旭町)の新米兼業神主 人口2500人未満で、神社が38もある。 基本常駐はしていません。 私は普段農業を営み、兼業として神主をしています。 案外楽しい神主の世界をお楽しみください(^-^)

最近の記事

小渡 天王祭

8月15日小渡町の天王祭。 旭町民にとっては、松明と花火だよねって感じだと思います。 旭で一番大きなお祭りの一つです。 商店街の奥の方の神社、神明社の隣りにある津島神社が出発地点です。簡単に言えば火でお祓いをする意味合いです。 「最初の火」 これが種火となり (平成の終わりぐらいまでは、火切で火をおこしてました) ストーリーとしては、 神社の火→松明→花火 といった流れです。 もともと20〜30年ぐらい前は 消防団が花火を担当していたそう。 現代ではもちろん花火職人

    • 榊野温泉の神様

      榊野町の一部の集落10数世帯、 温泉が引いてあります。我が家もそうです。 すずめさんと同じお湯です。 正確にいうと、冷泉なので、各家庭でそれを温めて使ってます。 神社ではなく、温泉の源泉あたりに小さな祠があります。 浅間、あさまではなく、地域の方はせんげさんと呼んでます。 夏に一度清掃を兼ねてお参りします。 特に神主を呼んで神事、ということはなく、 地域の方で手を合わせてお参りします。 後ろの木が大きくなりすぎて 御扉が開かなくなってしまいました。

      • 来年は13年に一度の大祭

        東萩平町にある、お須原山の頂上にある御鍬神社。 例年7月にお祭りがあります。 特徴的なのが 13集落の神社、ということで、 足助の月原〜旭の市平までの集落がまとまっています。 元々江戸時代が始まりで250年ほど歴史があるそう。 足助や旭といった区分は明治以降なので、当時の主要な沿線のとこが集まっていたんでしょう。 いつも神事が終わると、少し移動してお坊さんがお教を唱えます。 現代になり13年ぶり2025年の大祭を来年に控えましたが、例年通りではなく、縮小した形になるか

        • 地鎮祭

          家を建てる前に、地鎮祭という神事を行うことがあります。 絶対やった方がいい!という決まりではありませんが、 目的は、その土地神様へのご挨拶、です。 ついつい人間は 「我が社がたてました!」とか 「私が稼いだお金で建てました!」とか 思ってしまいますが、 もともとは土地は誰のものでもなく あくまで 『神様からお借りしているもの』 という認識でした。 感謝を忘れずに生きていきたいものです。

        小渡 天王祭

          旭の神社のインボイス対応

          氏子さんから 「うちの神社でインボイスは登録した方が良いのか?」 という質問をもらいました。 結論から書くと、 旭の全ての神社において、 インボイスに登録する必要はありません 旭の各町内にある氏神様。 一つ一つが「宗教法人 ○○神社」です。 一般の会社、法人と同じです。 一般の法人や個人事業主と同じく 年間の売り上げが1000万円未満の場合は免税事業者です。 そして神社が取引をしている相手が、課税事業者であるケースがほぼ皆無である、ということ。相手からインボイスを求

          旭の神社のインボイス対応

          兼業神主の統計

          全国に神職(神主)がざっくり2万人います。 そのうち6500人ぐらいが兼業神主さん。約33%ですね。  残り67%が専業神主さん。常駐している大きな神社で奉仕している方ですね 「神職としての収入が10%未満」+ 「神職としての収入が10~30%未満」の 方々が4700人ほど。私はここに該当します。 3人に1人ぐらいが兼業神主さんで、 なおかつ、神主の収入はそれほど多くはない、という人がけっこうな割合。 令和五年12月末日の全国の神社庁の統計を基に書いてます。 数字はある

          兼業神主の統計

          浅谷 不動明王祭

          毎年春にある、浅谷町の不動明王祭。 数年前までは、神事の後 持ち寄り会食もしていたそうですが、最近は神事だけです。 不動明王、とはそもそも仏教の神様です。 少し怖い顔をしていますが、 悪い道にそれないよう、しっかり叱ってくれるそうです。 神仏習合、庶民では特に神も仏も分け隔てなくおまつりします。 こういう曖昧さが、私は好きです。 さて、浅谷には八王子神社がありますが それとは別に、不動明王は山の中にあります。 車を下に停めて、歩いて2〜3分登ります。 目印はほとんどな

          浅谷 不動明王祭

          大坪 三社祭

          大坪町 津島神社にて。 ローカルな旭地区の神社を勝手に紹介してます。よそのお祭りに行く機会が普通ないと思いますので、何かの参考になれば嬉しいです。 大坪町の津島神社はざっくり500年ぐらいの歴史があります。 春は毎年三社祭を行います。 津島神社とは別に大坪町内にある、 稲荷神社、高能(昔は皇能、だったとか)権現、お冠(おかむり)さん を津島神社の和室に集まって遥拝するもの。 本来は各々伺ってお祭りするのが本意ですが、山の上にあったりして、なかなか行けないので、中心にある

          大坪 三社祭

          ごちそうさまの 和歌

          今回はごちそうさまの和歌です。 『朝宵に 物喰ふごとに 豊受の 神の恵みを 思へ世の人』 あさよいに ものくうごとに とようけの かみのめぐみを おもえよのひと 朝と夕方に 食事をする度に 神様の恵みを思い出しましょう みなさん 同じく本居宣長 作 ざっくり訳 ヨコエ 神様とは自然とか祖先のこと。 以下に機械が発達した現代であっても 人間に太陽は作れません。太陽、雨、土という当たり前のものがあってこそ 生産されるものです。 農家も消費者も、自然の当たり前に感謝でき

          ごちそうさまの 和歌

          神葬祭 ペットもある時代

          我が家もそうですが、ペットは家族の一員です。 亡くなった際、ペット霊園などで火葬してもらうこともあります。 その際、お坊さんによる読経をしてもらう手厚いプランもあります。 神道でも、ペット向けの祝詞を用意できます。 神主さんに頼むのも一つですし、 ご自身やご家族で行っても良いと思います。 命あるもの必ず最後はあります。 ペットの最後、元気なうちから考えておく必要がありますね。

          神葬祭 ペットもある時代

          いただきます 和歌

          たなつもの もものきぐさも あまてらす ひのおおかみの めぐみえてこそ たなつもの 百の木草も 天照す 日の大神の恵みえてこそ 神主さんなら、ほとんどの方が詠める和歌です。 食事の前に姿勢を正して詠むので いただきますの和歌、とも言われます。 江戸時代の本居宣長 作 田で採れるもの(お米)や、 たくさんの草木(他の食べ物)も 天照す(太陽)の神の恵みがあってこそ 訳 横江 私も本業が農家です。 ついつい私が育てました!と言ってしまいますが、太陽がなければなにもで

          いただきます 和歌

          日本らしい

          小渡の天一稲荷。 神社庁の包括ではなく、個人の神社です。 戦後ぐらいに建てられたそう。 神仏習合している感がハンパない。 個人的には好きです。 神棚があり、木魚がある。 円座はなく、座布団。 私は木魚は使いませんけど、 その昔神主さんに頼めなかった時は 近くの住職さんにお経をあげてもらったとか。 特に分け隔てなく、 日本人の宗教感が凝縮されているようなところです(^_^)

          日本らしい

          いらっしゃーい!

          旭の氏子さんたち25名+足助下山稲武で お伊勢参り。 正式参拝とお神楽奉納 気持ちが良いものです。 外宮の鳥居をくぐった瞬間に なんとなく空気感が変わり、 『いらっしゃーい!』って神様に歓迎されているような気がしました。 神主になってから初の伊勢参り& 本業は農家を営んでいるので 食べ物を司る豊受大神に喜んでもらっている?なんて思いながら参拝してました。 こういう話はスピリチュアルな部分ですし、霊感があるわけでもないですが 参拝できてよかった、とは思っています。

          いらっしゃーい!

          2684年だそうです

          日本が建国されて2684年だそうです。 そう、本日は建国記念日なり。 古事記には紀元前660年に初代天皇が即位されて、日本が始まった。とされています。 正直確かな数字ではないとは思いますが、 ざっくり2000年以上続く国家は世界で日本だけ。 イギリスやデンマークで千年ぐらいだそうです。 日本史って長いですよね、世界一歴史が長い国家らしいです。 全てを美化するつもりはありませんが、 それだけ豊かな国、ご先祖様に感謝です。

          2684年だそうです

          1時間のプチ講演

          神主として、地域の福祉サロンさんで 参拝方法とか神棚のお供え、などなどをお話ししました。 鳥居とは、狛犬とは、手水など、古いお札は?などなど 途中2礼2拍手1礼など、実演も皆さんでやってもらい、 けっこう好評だった、ような気がする。 なんとなくよくわからないまま参拝するより 作法やマナーを知っていると、教養が増します。 神主としてゆるーくお話できる機会、やってみたかったので 一つまた成長です。

          1時間のプチ講演

          ナゼ豆ヲ ナゲルノデスカ?

          節分の時、もし外国の方に 「なぜ豆を投げるのですか?」って聞かれて 明確に応えれるでしょうか? ・だって節分だし。 ・楽しいから。 ・豆で鬼をやっつける いまいち答えになってないですね(笑) 大丈夫です。 実は明確な答えはない。ある意味全部正解だからです。 もう少し深堀すると 元々古事記で、イザナギの神があの世の国から死者(悪者)に追いかけられて、それを追い払うために「桃」を投げた。 これが由来です。 いろーんなものと後日混ざってきて 鬼を追い払う豆、になってきまし

          ナゼ豆ヲ ナゲルノデスカ?