てくてく

愛知県豊田市(旧旭町)の新米兼業神主 人口2500人未満で、神社が38もある。 基本…

てくてく

愛知県豊田市(旧旭町)の新米兼業神主 人口2500人未満で、神社が38もある。 基本常駐はしていません。 私は普段農業を営み、兼業として神主をしています。 案外楽しい神主の世界をお楽しみください(^-^)

最近の記事

大坪 三社祭

大坪町 津島神社にて。 ローカルな旭地区の神社を勝手に紹介してます。よそのお祭りに行く機会が普通ないと思いますので、何かの参考になれば嬉しいです。 大坪町の津島神社はざっくり500年ぐらいの歴史があります。 春は毎年三社祭を行います。 津島神社とは別に大坪町内にある、 稲荷神社、高能(昔は皇能、だったとか)権現、お冠(おかむり)さん を津島神社の和室に集まって遥拝するもの。 本来は各々伺ってお祭りするのが本意ですが、山の上にあったりして、なかなか行けないので、中心にある

    • ごちそうさまの 和歌

      今回はごちそうさまの和歌です。 『朝宵に 物喰ふごとに 豊受の 神の恵みを 思へ世の人』 あさよいに ものくうごとに とようけの かみのめぐみを おもえよのひと 朝と夕方に 食事をする度に 神様の恵みを思い出しましょう みなさん 同じく本居宣長 作 ざっくり訳 ヨコエ 神様とは自然とか祖先のこと。 以下に機械が発達した現代であっても 人間に太陽は作れません。太陽、雨、土という当たり前のものがあってこそ 生産されるものです。 農家も消費者も、自然の当たり前に感謝でき

      • 神葬祭 ペットもある時代

        我が家もそうですが、ペットは家族の一員です。 亡くなった際、ペット霊園などで火葬してもらうこともあります。 その際、お坊さんによる読経をしてもらう手厚いプランもあります。 神道でも、ペット向けの祝詞を用意できます。 神主さんに頼むのも一つですし、 ご自身やご家族で行っても良いと思います。 命あるもの必ず最後はあります。 ペットの最後、元気なうちから考えておく必要がありますね。

        • いただきます 和歌

          たなつもの もものきぐさも あまてらす ひのおおかみの めぐみえてこそ たなつもの 百の木草も 天照す 日の大神の恵みえてこそ 神主さんなら、ほとんどの方が詠める和歌です。 食事の前に姿勢を正して詠むので いただきますの和歌、とも言われます。 江戸時代の本居宣長 作 田で採れるもの(お米)や、 たくさんの草木(他の食べ物)も 天照す(太陽)の神の恵みがあってこそ 訳 横江 私も本業が農家です。 ついつい私が育てました!と言ってしまいますが、太陽がなければなにもで

        大坪 三社祭

          日本らしい

          小渡の天一稲荷。 神社庁の包括ではなく、個人の神社です。 戦後ぐらいに建てられたそう。 神仏習合している感がハンパない。 個人的には好きです。 神棚があり、木魚がある。 円座はなく、座布団。 私は木魚は使いませんけど、 その昔神主さんに頼めなかった時は 近くの住職さんにお経をあげてもらったとか。 特に分け隔てなく、 日本人の宗教感が凝縮されているようなところです(^_^)

          日本らしい

          いらっしゃーい!

          旭の氏子さんたち25名+足助下山稲武で お伊勢参り。 正式参拝とお神楽奉納 気持ちが良いものです。 外宮の鳥居をくぐった瞬間に なんとなく空気感が変わり、 『いらっしゃーい!』って神様に歓迎されているような気がしました。 神主になってから初の伊勢参り& 本業は農家を営んでいるので 食べ物を司る豊受大神に喜んでもらっている?なんて思いながら参拝してました。 こういう話はスピリチュアルな部分ですし、霊感があるわけでもないですが 参拝できてよかった、とは思っています。

          いらっしゃーい!

          2684年だそうです

          日本が建国されて2684年だそうです。 そう、本日は建国記念日なり。 古事記には紀元前660年に初代天皇が即位されて、日本が始まった。とされています。 正直確かな数字ではないとは思いますが、 ざっくり2000年以上続く国家は世界で日本だけ。 イギリスやデンマークで千年ぐらいだそうです。 日本史って長いですよね、世界一歴史が長い国家らしいです。 全てを美化するつもりはありませんが、 それだけ豊かな国、ご先祖様に感謝です。

          2684年だそうです

          1時間のプチ講演

          神主として、地域の福祉サロンさんで 参拝方法とか神棚のお供え、などなどをお話ししました。 鳥居とは、狛犬とは、手水など、古いお札は?などなど 途中2礼2拍手1礼など、実演も皆さんでやってもらい、 けっこう好評だった、ような気がする。 なんとなくよくわからないまま参拝するより 作法やマナーを知っていると、教養が増します。 神主としてゆるーくお話できる機会、やってみたかったので 一つまた成長です。

          1時間のプチ講演

          ナゼ豆ヲ ナゲルノデスカ?

          節分の時、もし外国の方に 「なぜ豆を投げるのですか?」って聞かれて 明確に応えれるでしょうか? ・だって節分だし。 ・楽しいから。 ・豆で鬼をやっつける いまいち答えになってないですね(笑) 大丈夫です。 実は明確な答えはない。ある意味全部正解だからです。 もう少し深堀すると 元々古事記で、イザナギの神があの世の国から死者(悪者)に追いかけられて、それを追い払うために「桃」を投げた。 これが由来です。 いろーんなものと後日混ざってきて 鬼を追い払う豆、になってきまし

          ナゼ豆ヲ ナゲルノデスカ?

          本厄 厄除け祈願

          数え年で42歳です。 本厄の歳なのでご祈祷に伺いました。 普段は自分がご祈祷する側なのですが、 一生に一度なのでキチンとご祈祷を受けたいと思い、猿投神社へ。 参拝者目線で参拝できて良かったです。 さて、厄除けとは本来 大切な『役』が回ってくる年に事故や怪我がないように、というのが本来の意味です。 (諸説あり) ご家庭でお仕事で地域で、大事な役が回ってくる頃です。 私個人的な気持ちとしては、 40年近く入院をしたことがなく、元気に過ごせてきました。 今までの暮らしや家族に

          本厄 厄除け祈願

          神主の服は寒くないのか?

          お正月の慌ただしさも落ち着き、神主としてはひと段落な時期です。 真冬の田舎の神社は凍えます。 氏子の方から、神主さんの服装は見るだけで寒くなるよ、と言われます。 だいたいマイナス5度ぐらいは平均ですね。 上に羽織ることは難しいので、とにかく インナーを暖かくするしかありません。 あかのれんやユニクロによく通います(笑) おまけに、白、ブイネック、暖かいものって なかなかないんですよね。 フリースとか着たいなー。 神社にストーブが置いてあるところは、本当にありがたいです

          神主の服は寒くないのか?

          お守りの数え方

          年末になると古いお守りやおふだを 神社へ持っていくかと思います。 燃えるものならOKです。 ぬいぐるみとか人形とかは基本 ご家庭で処分しますが、どうしても気になる方は、受け入れてくれる神社に問い合わせてみてください。 さて、 お守りは『1つ、とか1個』ではなく 『一体』と数えます。 お守りを売っているところ、ではなく 『授与所』と呼びます。 例文 交通安全のお守りを一体ください。 千円『お納めください』 と、普段の言葉と神社用語はちょっと違いますね。 お守りは神

          お守りの数え方

          門松で感じる地元の底力

          旭地区の各神社ではこの時期門松作りがあります。 個人的には大好きな文化です。 元々は神様への捧げ物とか、 神様が通る新しい門として、とか。 意味はそれぞれあります。 旭の地区のいいところは 全てが地産地消であること。 松竹梅、ナンテンが主な材料です。 皆さん『その辺に生えてるからとってくるね』という感覚。 伐採から製作まで、自分達で 『なんとなく』作れてしまう。 地元の底力を感じます。 昔より門松が小さくなった、とか 派手さがなくなった、とかありますが、 やいやい

          門松で感じる地元の底力

          神主と神父さんの比較

          先日友人の結婚式に参列。 よくあるパターンですが、とくにクリスチャンでもないけど、 結婚式はチャペルで行いました。 神父さんの動きが気になった。 (カトリックなら神父、プロテスタントなら牧師と呼びますが、チャペルでの区別がなかったように思えるので、とりあえず神父と書きます) 式典中、神主なら基本的に参列者に体を向ける&話しかけることは原則ありません。 なぜなら神主は本殿(ご神体)に体の正面を向けているので、参列者目線だと神主さんの背中、を主に見ることになります。 ところ

          神主と神父さんの比較

          1700年代後半の地図

          先日碧南にある、みりん工場へ見学へ。 たまたまそこで、旭の地図を発見。 榊野、という地名はなく 能見、鳥巣。 また杉本ではなく、白石。 今でも地元の人にとっては馴染みのある地名がありました。 (現代の住所にはないものが多いけど) 有間も、昔は安間。江戸前期までは安麻、だったとか。 こういうの、地元史が好きな方には たまらない(笑)ものですね。

          1700年代後半の地図

          旭地区と神社本庁のつながり

          神社本庁とは何か? と氏子さんに聞かれることもよくあります。 神社本庁とは、省庁のような名前ですが 国の機関ではなく、宗教法人です。 全国約8万社をまとめていることから、 包括宗教法人と位置付けされています。 各都道府県47に出先機関があり、 愛知県には愛知県神社庁があります。 愛知県には約3300社、東加茂には151社、 その内旭地区には38社の神社があります。 神社庁の役割は基本的には、 愛知県や法務局、各神社を事務的につなぐこと。 また、啓発活動や各種研修も行って

          旭地区と神社本庁のつながり