【クラシック音楽 一曲も聴いたことない人のための超「入門書」】 書評#57
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。いつも、ありがとうございます!
基本情報
中川右介(著)
青春出版社 出版
2018年9月20日 第1刷発行
全266ページ
読書所要期間4日
私が本書に出会うきっかけ
最近、「芸術」みたいなことに興味を持ち始めている。
要は、古き良きものへの憧れみたいなものである。
古き良きものには、言うまでもなく伝統が積み重なり、専門性というか、知ってるとなんかカッコいい的な、そんな空気が醸し出されているように私は感じている。
歌舞伎や落語など、日本の伝統的な芸術に少しずつ触れるようになってきている。
音楽には、これからチャレンジしたいという気持ちがある。
これまで、娘のピアノの発表会や吹奏楽のコンクールを見にいったことがあるが、音楽に全く縁のなかった私にとっては、ものすごく新鮮で楽しかった。
次は、プロの演奏を聴いてみたい!
これが素直な今の私の気持ちであるが、プロの演奏を聞くためには、そして楽しむためには、いったい何を学べば良いのか?
その入り口を探すために、本書を手に取った。
この本の本質・言いたいこと
そもそもクラシック音楽とは、昨今私たちが楽しむような歌とは異なるという前提の下で、「何を」「どう」聴いたら良いのか??
これを専門用語を極力使わずに、なるべく平易な言葉で説明を試みるものである。
そして、クラシック音楽の現在と歴史につても説明を加えるものである。
さらに、専門用語の解説もある。
私が感じたこと
1点目 〜実は身近なクラシック
クラシックと聞くと、なんだか高尚な感じでとっつきにくいイメージがあるかもしれない。
事実、私はそうだった。
と言うよりは、そうで”ある”と言った方が適切か。
しかし、本書を読んで納得したのだが、作曲されてから古いもので200年近く経っており、著作権がフリーになっているものが多いことから、様々な場所でBGMとして使われたりすることが多いそうである。
それでもやはり、なんとなく聴いているだけ、なんとなく良い曲だなぁと思うだけといった捉え方が、世間一般の感覚なのかもしれない。
2点目 〜難しいクラック
ひと口にクラシックというが、実は意味合い的には広義のクラシックと狭義のクラシックがある様である。
私はここでは、広義のクラシックを用いて書いていることになる。
狭義のクラシックを理解するには、まだまだ相当な時間がかかりそうである。
といか、歴史をしっかりと頭に叩き込まなければならないから、私の頭では多分厳しい・・・w
しかし本書では、この辺が非常にわかりやすく書かれているのだろうと、素人でも感じる。
なんとか簡単に書いて伝えようと骨を折ってくれている。
そんな、著者の気持ちがものすごく伝わってくるものである。
むすびに(まとめ)
・クラシックとは何か?
・コンサートの行き方・選び方
・CDの買い方
・用語解説
・歴史解説
身近なところから深いところまで、極限まで簡単な言葉で伝えようとする。
タイトルにある「一曲も聴いたことがない人のため」というのは本当である。
まさに、私のためとなった。
以上です。
本書の一番最後で著者は、
プロの演奏家になるためには、幼少期の頃から練習を始めなければならない、つまり年齢制限があると断言しています。
一方で、「聴く」ことに関しては、年齢制限など全くなく、聴こうとする”気持ち”と、ちょっとした”お金”さえあれば才能なんかも全く必要ないと言っています。
確かに音楽の知識、クラシックの知識があった方がより楽しめることを認めていますが、誰でも最初は初心者です。
そのタイミングが”いつ”なのかだけ。
遅きに失することはないのかぁと、個人的には思っています。
まぁ私には、”ちょっとしたお金”すらないのが最大の課題なのですが・・・w
本日も、誠にありがとうございました!
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