食べる時間がいらない
ブログをはじめ、様々なSNSで特に目にすることが多いものの一つが、『食』に関する記事。
それだけで、様々なコンテンツが展開でき、何より人間の欲求の中で最も、
共感と表現のしやすいもの
だと思う。睡眠の事をどんなに熱く語っても、一部の層以外にはなかなか伝わらない。また、もう一つの欲求に関しては熱狂指数が違うのと、やはり、共感や表現において多様性があり過ぎて、『食』程のシンプルで誰しもに共感をえる事は出来ない。
だからこそ、人間は『食』への関心は万国共通であり、常にオープンでいられる一つの自己表現なのだ。
しかし!!
確実にいるはずなのだ。食べる時間を別の時間に当てたい、世間では気持ち悪がられる変な人たちが。。
関心がない
これだけ、豊食の日本という国に生まれ落ちたがゆえなのか、はたまたその時代ゆえなのか、『食』への関心がないことに気がついた。
お金持ちというわけではないが、食うには困らないほどに育ててもらった。料理も好きな母だったので、他所で聞く分には「料理上手」だったのであろう。
確かに、食べる事は『キライ』ではない。けれど『スキ』という訳でもない。これってどっちでもいいという事だと思う。
「何たべたい?」
コレが食に関心のない人間にとって、一番ストレスになる質問なのだ。いや、いいんです。気遣ってくれての質問なので、本当に申し訳ないんです。でも答えは
別に何でもいい
以外ないのだ。関心がないんだもの。生きていく上で栄養補給さえ出来れば、別にそれは液体だろうと固体だろうと、ゲル状物質であろうと、補給に変わりはないし、それ以上でも以下でもない。
『人生観が変わるほどの美味いものを食べたことがないんだよ』
『人生損してる』
とか、本当によく言われるけど、
ごめんなさい。ほっといて。
どんなに美味しいと言われるもの食べても、そんなに食で感動を覚えたことは無い。逆に、それ以外での感動や心動かされた事は沢山あるのだけれど。
でも、誰かと食事をする雰囲気は嫌いじゃない。むしろ好きな方...とか一瞬考えたけど、食べる時は黙って食べるが一番なので、やっぱりコミニュケーションも食事は関係ない。
やっぱりこれって損してるのかなぁ。。
得な事もある
こだわりがない故に、体調に応じて食べる量や、食べる物を自由に変えても、ストレスにならない。
私、ガンになりまして、いや、食生活が悪かったとかじゃないですよもちろん。まあ、どうせ入院生活だしガンだし、これを機にダイエットでもしようかしら?と。それまでも、何度かダイエットした事はあるが、1度も失敗をしたことがない。なりたい体重に運動もせずになれてしまう。
もちろん、今回は病気が病気なので、色々と調べたりアドバイスも頂きながら、3ヶ月ほどで20kg痩せた。もちろん医師に勧められたとか、病気でとかではなく。
これは、食にこだわりがあったり、食べる事が大好きな人であれば、ストレスで余計に体を悪くした可能性もある。
そんなのが一切なかったので、退院して会う人達には、
とても病気が進んだ人
に見えてしまう。本人元気なのだが。。
(* ̄ー ̄)ムシロカラダハカルイ
そう考えると、入院生活の楽しみは食事だけ。とかいう人が沢山いたが、食事が楽しみでなかった私は、食事以外の楽しさが毎日あったので、よかったのだろう。
躾の問題?
実は、一つだけ心当たりがある。
子どもの頃、食事中の注意が凄く多かった。少しでも怒られると、目の前からその夜のご飯はイスカンダルへ。。
美味しいはずの家族での食事は、怒られない様に食べることだった。
もちろん、そのおかげで小さい時から外で食事をしても、褒められることはあっても、そんなに怒られることは無かった。
ただ、その思いが子どもの頃に植え付けられたからなのか、食事は注意して行う行為以外、脳の奥へとしまい込まれてしまったのではないか?とさえ思っている。
そして、自分に子どもができて、食事の時に気になってしまうのが、やはり子どもの行動なのだ。自分がやられたように、子どもを注意している自分に気がつく。本来ならば、今日あった出来事や、料理の感想などを楽しく話しながら、食卓を囲む雰囲気が最高なのに、わかっているのに、何故か気になって注意をしてしまい、食べるのが苦痛にさせてしまっている様な雰囲気になる時が多々ある。
育児は一般的に育ったようにしか、育て方は知らない。
親というものは、プロでもない限り、自分に染み付いた子育て、つまり両親の育て方をいつの間にかしているものである。それは、習慣であり両親が作り上げてきた家族そのものであるのだ。
じゃあ、人生損してるよ。って言う人は、うちの家族否定してんのか?ってなる。いや、普通ならないけど。
損はしてない。だって他にアナタが楽しいと思わないことでも、私は楽しいと思うことも沢山あるから。
だから、どうか周りに食に興味ない人がいたら、自分の食べたいものを
『ガッツリ食べよ!』
って、笑顔で誘ってあげてください♪
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