「いなかま」のプロジェクト立ち上げに関わる諸問題

「いなかま」で考えている「アカウントを共有する」という大雑把なモデル自体は論理的には筋が通ってはいるものの、実行段階になると直面するのが「まずは普通に影響力を持たなければならない」ということだ。

チームが農業経営者としての経験もしっかりあるため、その営業によってある程度緩和できる部分であるかもしれないが、基本的には「影響力を持たなければならない」というのは当たり前とはいえもっともな結論でもある。


しかし、かと言って、影響力を必ずしも持たなければならない、という考えはまっとうな考え出あったとしても「必ずそれをしなければならない」というのはまた別の話だ。

基本的には、「商品」は機能を明示できれば、あるいは機能を期待してもらうことができれば商品として問題なく成り立つ。「コップはコップの形をしていれば、誰が作ろうともコップとして販売できる」のだ。

つまり、「いなかま」の早急の課題は、影響力や信頼のバックボーンとしての「発信」はもちろんだが、ビジエンスとしての「システム作り」つまり「ビジネスモデルのさらに詳細な設計」とそれに関わる作業が必要になる。


田舎ならではの問題

これはかえって喜ぶべき点かもしれないが、田舎だと(田舎でもその程度によるかもしれないが)ビジネスに関して全く旧態依然とした考えのまま惰性でやっている、ということもある。

何十年もやっている、地元では有名なかなり大きい工芸品館がECサイトすら持っていないというのには驚いた。

いなかまメンバーと話していても、田舎の今までのやり方に対する慣性の力は相当に強いらしく、個人事業主であってもネットを使って商売を加速させるという発想すらない人も多いらしい。ネットワークで場所に関係なく情報が加速している現代においても進化が遅いところがあるということ。その話を聞く限りだと、考え方ですらここまで差が出るものなのかと思った。

「ブルーオーシャン」どころか「ニーズすらない」ということがあるということだ。とは言え、これはチャンス以外の何物でもない。

仕組みを確立すれば問題なくビジネスが成立する可能性は高い。もちろんこれらにも「知識的」「技術的」課題はあるが、それはあくまでも外注するという形でも事足りる。

細かいマーケット選定、ビジネスモデル設計、ニーズ喚起、これらを解決しつつ並行的に発信していくというのが「いなかま」の課題である。





(written by りゅう)


りゅう (簡易プロフィール)

「いなかま」のWeb戦略プロジェクトを起案。チーム内ではマーケティング主に担当。

いなかまのプロフィール画像の3人は何年も前から一緒に活動していて、僕は2020/3月あたりからチームに加わっている新メンバー的な人です。写真はそれよりも前に撮られたものなので、僕はあの写真には写っていません。

また、個人でも活動しています。(note,YouTube,Twitter)











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