![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145855766/rectangle_large_type_2_9c82f293e9b2051b131ccaaacfc11ce1.jpeg?width=800)
今年のカイコは、玉繭を作ってみた
5/24 カイコ一匹目誕生
7/1 全員繭作り開始。現在47匹
カイコの習性を利用して、マユ作りのタイミングで狭い空間に複数匹入れてみると、2匹同時に繭作りをするブロック、3匹同時に繭作りをするブロックが現れました。
繭のサイズは一匹繭とは違い、一回り大きくなっています。
これで一つの繭の中に、複数匹が共生している繭ができます。
※養蚕場では確率は低いが普通に起こる現象
![](https://assets.st-note.com/img/1719831829552-xWMDB7I2Ja.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1719831805883-DRJegbJApk.jpg?width=800)
くず繭の中で、2匹の蚕が共同で一個の繭にしたものを「玉繭」と言います。
この玉繭は、普通の養蚕をしていると2~3%の割合で必ず出るものですが、繭から2本の糸が出るため、糸をつくるときに必ず絡まってしまいきれいな糸が作れません。そのため通常はくず繭の扱いをされてしまいます。
一方、石川県白山市の『牛首紬(うしくびつむぎ)』はこの「玉繭」から生まれます。
「玉繭」を煮込み、手作業で糸を紡ぎ出す「のべびき」という糸取りの伝統技法、この世界でも類を見ない糸づくりの技を使って牛首紬は今も作られています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?