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あなたの洗濯も間違っている?

突然ですが皆さんは正しい洗濯をご存知ですか?
洗濯機の自動洗濯に任せているから大丈夫と思われている人も多いのではないでしょうか。私もそうでした。しかし、普段行っている洗濯はプロからすると間違った方法である事が多いみたいです。

前回のnoteで、「2040年アパレルの未来」を読んで、好きな物を長く丁寧に使うことがサステナブルだという考えをシェアしました。

今回は、「間違いだらけの洗濯術」という本から、洗濯ブラザーズというクリーニング業界のプロが教える洗濯方法をシェアしたいと思います。
多くの人がお気に入りの服を長く着られるように、自宅で出来るプロの洗濯術をご紹介します。

洗濯ブラザーズ


プロが伝授する家庭の洗濯術

大前提

そもそも洗濯槽は綺麗ですか? 洗濯槽を洗っていないと、「黒カビ菌」「臭いの原因菌」「汚れの残留物」などが増え、洗濯しても逆に汚れてしまうかもしれません。春夏は1ヶ月に1回、秋冬は3ヶ月に1回洗濯槽を洗いましょう。

洗濯ブラザーズの洗濯の3ステップ

  1. 準備

  2. 本洗い

  3. 乾燥仕上げ

1. 準備

  • 素材で見分ける
    実はほとんどの衣類は家で洗えます。ウール、カシミヤ、アンゴラ、シルク、コットン、麻、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維。その為、スーツや学生服、ダウン、コート、ウェディングドレスなども家で洗えます。一方で家で洗えない素材とは、皮革、毛皮、レーヨン、キュプラ、半合成繊維、光沢・シワ加工のものなどです。これらの素材はプロに任せましょう。

  • 分類する
    分類は4つに分けましょう。
    ①普段洗い(普段の服や下着、タオルなど)
    ②ハードな汚れ(泥汚れ、食べこぼし、黄ばみなど目に見える汚れ)
    ③デリケートな素材(ニットやレースなどの繊細な生地、飾りのあるデザイン、長持ちさせたい服)
    ④色もの(濃い色柄もの。色移りの危険がある)

  • 洗濯槽に衣類をためない
    通気性の良くない洗濯槽にため込むと生乾きの臭いの原因「モラクセラ菌」が繁殖します。服を脱いだ時から準備が始まっています。洗濯槽に衣類を入れておくことはやめましょう。

  • 通気性を確保する
    通気性のいいカゴに保管すれば雑菌の繁殖を抑えられます。時間が経つほど雑菌は繁殖するので、脱衣から24時間以内に洗濯するのが理想です。上記の4つに分類した衣類を分けて洗いましょう。

  • プレウォッシュをする
    プレウォッシュとは洗濯前の「前処理」です。スプレー容器に洗濯用洗剤(弱アルカリ性推奨)と水を1:1の割合で入れて混ぜ、シャツの襟などの汚れが目立つところにスプレーします。15分ほどおいてから洗濯すると、繊維の奥の汚れまで浮かせてキレイに洗えます。ブラシで叩けば黄ばみ取りにもなりますが、こすらずに叩くように行いましょう。

2. 本洗い

  • 洗い、すすぎ、脱水の役割
    洗濯機の基本プロセスは洗い→すすぎ→脱水です。洗濯の際どの行程で汚れが落ちていると思われますか?なんと「洗い」の行程ではなく「すすぎ」で汚れが落ちるのです。実は「すすぎ」がとても重要な行程なのです。汚れが落ちるメカニズムはプレウォッシュと「洗い」で繊維の汚れを浮かせる→「脱水」と「すすぎ」によって汚れを落とすという流れとなります。

  • 洗濯は水は多めで服は少なめで
    水は多め、洗濯物は少なめが良い洗濯の絶対条件です。日本の洗濯機は自動的に水量が少なく設定されがちです。その場合プロの観点からすると、洗濯の水の量が足りないことが多いです。水が少ないと「洗い」の段階で汚れが浮き上がらず、「すすぎ」の段階で汚れが繊維に戻ってしまいます。洗濯機の基本設定より水量を一段階上げる、ドラム式洗濯機なら「すすぎ」の設定を注水にするのがオススメです。また、お風呂の残り湯は雑菌が繁殖する危険があるので避けましょう。

  • 生地が痛まない洗剤の入れ方
    そもそも水自体に強い洗浄力があり、服にダメージを与えます。洗剤は汚れを浮かすと同時に繊維を守る役割もあります。洗剤は先に水に溶かしてから衣類を入れて洗濯することでダメージを抑えられます。タテ型の場合は水をためてから洗剤を入れよく混ぜてから、ドラム式の場合は、事前に洗剤ケースに水と洗剤を1:1の割合で混ぜておくと良いでしょう。

  • 全自動のおまかせでなくプロのおすすめ設定
    全自動からプロ仕様の設定に変えることで洗濯の質が変わります。普段洗いの設定は、タテ型なら「洗い」8〜10分、「すすぎ」水量多めで2回、「脱水」3〜5分。ドラム式なら「洗い」20分、「すすぎ」注水で2回、「脱水」3分。設定を変えるだけで汚れが落ちやすくなり、服を傷つけずに長持ちさせられます。

3. 乾燥仕上げ

  • プロは必ず部屋干し
    プロからすると洗濯日和という概念は無いそうです。外干しには紫外線による色褪せとダメージ、空気中の有害物質や花粉などが付着する危険があるため、衣類を大切にするなら部屋干しが良いです。部屋の中でも日当たりが良いところで干すなら、衣類を裏返して干しましょう。

  • 部屋干しの嫌な匂いはキレイに洗えていない証拠
    臭いの元となるモラクセラ菌は、これまで紹介した洗濯のポイントを抑えていればしっかりと殺菌できます。また早く乾かすことで臭いの発生も抑えられます。

  • 除湿機とサーキュレーターを使って5時間以内に乾かす                   臭いの原因であるモラクセラ菌などの菌を繁殖させないために、洗濯後5時間以内に乾かすのが理想です。そのためには部屋の環境を整えることが重要です。「湿度」「温度」「風」の3つの要素が大切です。                                                       ① 湿度は40%以内                                               ②温度は夏場は27℃、冬なら20℃                    ③風は適度な送風              これらの環境を作るために、除湿機とサーキュレーターは必須アイテムです。早く乾かすには狭い部屋が適しています。

おわりに


いかがでしたでしょうか。私は、ほとんどの衣類は家で洗える、洗濯機の水は基本少ない、洗濯物は外に干さない、などクリーニングのプロの観点を知ることができてとてもおもしろかったです。

洗濯ブラザーズの皆さんはミッションとして
365日、洗濯を楽しく!
を本気で取り組まれているそうです。

クリーニングを営んでいるのにも関わらず、プロの目線で自宅ケアをオススメする。
ミッションへの熱意を感じることが出来てとても素敵だなと思いました。

洗濯をめんどうに思う人も多いかと思います。

しかし洗濯ブラザーズの皆さんはこうおっしゃってます。
洗濯を変えると人生は幸せになる
正しい洗濯術を知ると、お気に入りの服も一生着られる
手入れがめんどうと敬遠していた服も躊躇なく選べるようになる

ぜひこの内容を参考にして、ぜひあなたの洗濯方法を見直してみてください。お気に入りの服を長く大切に着て人生を幸せに過ごしましょう。

より詳しい内容が気になる方はぜひ本も読んでみてください!より洗濯に対する知識が身につくと思います!
また洗濯ブラザーズのYouTubeチャンネルもあります。実際の洗濯方法を動画でみることができるのでぜひそちらも合わせてご覧ください!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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