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【新築or空き家】 田舎移住であなたに向いてるのはどっち? 〜空き家編〜

「田舎暮らし」といえば
空き家や古民家に暮らして
自分たちで住みやすいように改修して…

とイメージを膨らませる方も
多いのではないでしょうか?


ですが、
田舎暮らしでも
“新築に向いている人”と
“空き家購入に向いている人”がいます。

空き家にも新築にも
それぞれのメリット・デメリットや
向き・不向きがあるので、

今回は、
田舎暮らしで“空き家”を選ぶメリットとデメリット、
どんな人に空き家が向いているかを紹介します。


今回のお話の『新築編』はこちら↓↓からご覧ください。


田舎暮らしで空き家を選ぶメリット


○メリット1:安価で住処が手に入る


日本では
「家を買う」=新築
という風潮が根付いていますが、
家を買うためには最低でも数千万円という
多額のお金が必要です。

空き家なら
安ければ0円から
土地と建物を手に入れることができます。

若くして子育てをしていると
就職して間もないので給料は少ないし、
社会的信用が低くてローンも組めないし、
一軒家なんて夢のまた夢ですよね。

アパートでの子育ては近所迷惑になるし、
自分たちも子供に対してイライラしてしまいます。

実家での子育てでは
誰かしらが我慢して険悪な関係になることもしばしばで
悪循環をもたらします。

実際に我が家がそうでした。


田舎なら
安価で一軒家を購入することができます。


○メリット2:取得できるのが早い


物件が決まった後は
入金して手続きが完了すれば
すぐに物件を取得することができます。

引っ越しまでの期間が限られている時には助かります。


○メリット3:気軽に田舎暮らしできる


自家用車を購入するくらいの金額で始められます。

新築を建てたら
「もう後には引けない…」という不安が生じてしまいますが、
自家用車くらいなら
「挑戦してみようかな!」と前向きに発進できます。


田舎暮らしで空き家を選ぶデメリット


Xデメリット1:断熱性・気密性が低い


基本的に田舎の空き家や古民家は、
冬場に冷え込みます。


日本で断熱材が使われ始めたのは
3、40年前からで、
意外と最近のことです。

それ以前に建てられた家は
そもそも「断熱材」という概念がありません。


日本の古民家では
夏の高温多湿の気候に合わせて建てられているので
冬場の寒さには対抗できないのです。


戦後以降は住宅建築の概念も変わり始め、
冬は寒いし、夏は暑い住宅が多くなりました。


ちなみに我が家の古民家(茅葺の家)の場合、
夏場は扇風機だけでも乗り切れますが
冬場は隙間が多いので非常に冷えます。


Xデメリット2:害虫・害獣の侵入対策が大変


気密性とも関連していますが、
古民家では当たり前のように隙間があります。

家が傾いて窓がきっちり閉まらないことも多々あります。

夜、そのような隙間から室内の灯りに導かれて
小さな虫が入ってきます。

ムカデやゴキブリ、カメムシなどは
ほんのわずかな隙間でも侵入しますので、
よほど気密性が高くないと防ぎきれません。


古民家でネズミやハクビシンなどの害獣駆除をしようとすると
侵入できそうなあらゆる隙間を全て塞いでいくので、
非常に手間がかかります。

業者に依頼すると数十万円かかることもあります。


Xデメリット3:老朽具合が見えにくい


新築でも中古でも住宅業で問題になるのが、
家には「見えない部分」がたくさんあるところです。

特に中古住宅では
雨漏りや腐食、白蟻といった
家の寿命に直結するような問題は
壁の中、床下、天井裏など
確認しづらい場所で進行していきます。

それらの問題の見極めには
専門知識や経験が必要です。

プロが調査する場合でも
勘と経験を頼りにすることも多々あります。

建築経験が少ない方には
ネットの情報だけで見定めるのは困難です。

空き家を決める前に
リフォームを依頼する業者に
見積もりがてら空き家の状態を見てもらうことで
失敗を軽減できます。


Xデメリット4:基本的にリフォームは高い


住宅会社がリフォームの見積もりをする場合、
プロでも工事をしてみないとわかりないことがたくさんあります。

そのため、業者は損をしないように
基本的に高めに見積もりを出します。


自分でリフォームをする場合でも
想定外のコストがかかることは覚悟してください。

予定よりお金がかかることもありますし、
時間がかかることもあります。

道具を買い足さないといけないこともあります。


Xデメリット5:ご縁が大きく左右する


空き家探しはご縁です。

急にお宝物件のようなものが出ることもありますし、
自分に合う物件が全く出てこないこともあります。

移住したくてもなかなかうまく予定を組むことができません。


田舎暮らしで“空き家”に向いている人とは?


これまでのメリット・デメリットを整理して、
田舎暮らしで空き家を選んでも大丈夫な人についてまとめます。


【 Iターンの人、都会から移住する人 】


初めての田舎暮らしの方や
土地勘のない場所へ移住する方は
いきなり新築を建てるのは危険です。

土地や暮らしが合わなくて後悔することもあるので、
安価で取り組みやすい空き家を選ぶことをおすすめします。


【 田舎暮らしに挑戦する人 】


YouTubeやテレビの田舎暮らしの様子を見て憧れている方は
DIYや畑をしている様子に憧れた方も多いかと思います。

「自分で手足を動かして暮らしを作り上げていきたい!」
という方には
空き家を選んだ方が
やりがいがあって楽しめますし、
自分色に変わっていく住処にも愛着を持つことができます。


まとめ


空き家は安価に購入できますが
その分、手間がかかります。

空き家の見極めを誤ると、
いくらDIY好きな方でも
「やめとけばよかった」
と悔いてしまうこともあります。


「安いからダメ」「高いから安心」
というわけではありません。

やはり、専門知識が必要です。


不動産屋さんは不動産取引のプロであって、
住宅に関する知識はそれほど高くありません。

心配な場合は
リフォームしてもらう業者や
中古住宅の調査をしてくれる業者に
確認してもらうことをお勧めします。

「ずっと住むかはわからないけど、今は田舎暮らしがしたい」
「DIYで好き勝手やりたい」という方にとっては、
万が一失敗しても移り変われる“空き家”という選択はピッタリです。

初めて田舎暮らしをする方は
空き家を購入するか賃貸することをおすすめします。

特に、田舎暮らしに対して
「不安は大きいけど、とにかくやってみたい。」
という方は
まずは賃貸で試してみることで失敗を回避できます。


『新築』するメリット・デメリット、
向いている人についてまとめている記事は
こちら↓↓からご覧ください。


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