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【ライフハック】大学院ロンダリング【学歴ロンダリング】

経営戦略コンサルタントのちょーすです。

突然ですが、私の最終学歴は東京工業大学の大学院で、修士課程を修了しています。

これはただ自慢したいのではなく、大学4年間を過ごし、卒業した大学は別の地方国立大学です。

大学卒業後の進学先として、別の大学院である「東京工業大学」の大学院を選びました。

それを世間では「大学院ロンダリング」と言うそうですが、私の実体験も含めてまとめてみました。

学歴ロンダリング

あまりロンダリングという言葉に良いイメージがないので、響きの良い言葉ではないですが、「学歴ロンダリング」という言葉があります。

学歴ロンダリングは日本で大学院進学の際に自身の出身大学よりも更に上のレベル(学歴)の大学院に進学することを指すインターネットスラングである。
別名は大学院ロンダリングであり、ネガティブな意味合いで使われることが多い。略称は学歴ロンダ、院ロンダ等。
また派生語として下記の4つがある。
逆ロンダリング:学歴ロンダリングとは逆に下位の大学院に進学すること
編入ロンダリング:主に短大卒・高専卒が4年制大学へ3年次編入すること
通信ロンダリング:通信制や社会人枠を使って難関大学に入学すること
専攻ロンダリング:特に理系で大学と大学院で専門分野を変更すること

マネーロンダリングという言葉がもとになっていると思いますが、そもそもがネガティブなイメージもあるため、仕方がないですね。

ちょーすの場合(地方国立大学→東京工業大学大学院)

私は高校生の頃から工学部の志望で、大学受験の際に第一志望校は旧帝国大学の1つに決めて、受験勉強をしていました。

しかし、センター試験(現:大学入学共通テスト)で失敗し、その結果、第一志望の学校を受けることさえ出来ず、親にも相談した上で、予備校の奨学生狙いで、二次試験は合格出来そうな地方国立大学を受験しました。

学力的には多分大丈夫という地方国立大学を半分旅行気分で受験し、ある意味肩の力はかなり抜けていた状況で、予備校の入学手続きを進めていた際に、「合格」という結果が届きました。

いざ、合格通知が届くと、親が掌を返したように「そのまま進学しなさい」と言い出しました。

「いやいや、ちょっと待ってよ」となりましたが、「どうせ理系なので、大学院まで行くんだから、その際に元々志望していた大学より良い大学院に行く方法もあるのではないか」という話になり、渋々親の意見を飲みました。

いざ進学してみると、その地方国立大学で何もない場所で、心のどこかには「くそくらえ」と思って過ごしていた時期もありましたが、結果的にそれなりに大学生らしい生活をして楽しめたと思います。

大学3年生頃になり、周りが「就職」や「大学院への進学」でザワザワしてきた頃から、私も大学院の受験勉強をし始めました。

この時は幸いなことに「就職」という選択肢は考えなくても良かったので、進学に向けた大学院の受験勉強をしっかりと出来たように思います。

大学院の受験勉強については、いつかまとめるかもしれませんが、基本的に大学で使用していた教材と受験する大学院の過去問及び「演習 大学院入試問題」の数学と物理くらいしか使用しませんでした。

こちらの教材のシリーズは解説がしっかりと書いてあったので、間違えた問題の解き方の復習がしやすかった記憶があります。

あとはあまり使った記憶がありませんが、こちらの教材も本棚にはありました。

あとは、オープンキャンパス等に参加して、行きたい研究室を訪れ、教授や先輩学生等と話をしてイメージを膨らませたり、先輩(となる可能性がある学生)に勉強方法を教えてもらったりしました。

そんな勉強の仕方しか、していませんでしたが、東京工業大学大学院に無事に合格し、「大学院ロンダリング」に成功しました。

その後、教授や学友の協力もあり、無事に修士論文の審査も通過して、「最終学歴」が東京工業大学となりました。

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大学院では、他の学生と一緒に大学の頃以上にのびのびと過ごしましたが、やはり流石「東京工業大学」というべきか、大学へ届く企業からの推薦状が「企業の規模」「推薦状の枚数」が前の大学と比較できないくらい違っていたという記憶があります。

メリット

最大のメリットは学歴社会の中ではより上位に入れるということだと思います。

ただ、社会人として学歴が関係のない業界に入った際には、世間話程度の話題にはなりますが、特にメリットといえることはないです。

デメリット

おそらく一番のデメリットは大学院2年間の学費と時間が必要となるということだと思います。

折角、大学院に入れても中退してしまったら、最終学歴は変わらないので、意味がないかと思います。

その他

私が大学院への進学で一番影響を受けたことは、内部進学の学生の地頭の賢さです。他大学や高専等からの外部進学の学生もいて、その中にも優秀な学生がいましたが、同じ研究室にいた内部進学の学生に対して、圧倒的に違いを実感したというのが正直なところです。

この衝撃を受け、私は「この人らと同じフィールドで勝負するのではなく、理系を生かした別の仕事をしよう」と考え、正規ルートであるエンジニアを目指すのではなく、工学についての理解もある別の職業という選択肢を考え始め、結果的に経営戦略コンサルタントという職業を社会人としてのスタートを選択しました。

まとめ

実際にやった私自身でさえも、現時点で「学歴ロンダリング」が果たして、これが「ライフハック」になったのかは良く分かりません

ただ、地方国立大学に来ていた企業の推薦よりは、東京工業大学の方が推薦状の数が多く、それらも上場企業ばかりで募集定員の数も多かったように思います。

この記事を書こうと思ったのは、今まさに大学の受験シーズンを迎えており、街で受験生を見かけるようになったからです。

その学生が希望の大学に合格しようが残念ながら不合格となってしまっても、その後の人生をどのように良いものと捉えるかの方が、余程重要だと思います。

たとえ、第一志望の大学に合格しなかったとしても、「大学院ロンダリング」という選択肢で、最終的に希望の大学に行ける可能性もあることを知っておいて貰えたらなと思います。