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【狩猟免許】銃猟デビューへの道#31【獲物の解体に必要な道具】

休日ハンターのちょーすです。

「獲るまで1割、獲った後9割」と言っていますが、狩猟で大変なのは獲るまでももちろん大変ですが、獲った後の方がもっと大変ということです。

獲った後の工程のうち約半分は獲物を山から出すこと、残りは食べられるように下処理をすること、そして最後まで美味しく食べてあげることです。

今回は下処理に必要な道具についてまとめました。

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生肉なので衛生管理を徹底しながら、処理します。

食品用アルコール

肉を触る前、触った後にアルコールをスプレーします。

しっかりと使った方が良いので、大容量のスプレーボトルを使います。

処理をする中で、基本的には「肉に熱を伝えない」ことが大切なので、触る時も無闇にベタベタと触るのではなく、必要最小限に留めます。

ミートペーパー

肉から出るドリップを吸収させるのには、ミートペーパーを使います。

ブロックにしてそのままミートペーパーに包んで袋に入れて、そのまま冷凍庫に突っ込んでも良いです。

大型獣(猪・鹿等)

大型獲物は解体がかなり大変ですが、慣れると30分程度でブロックに捌けるようになります。

獲物は獲った後すぐに内蔵を出して、しっかりと冷やすことが必要です。

死後硬直が解けるまでに1日程度かかるので、獲った翌日以降に解体します。

解体の仕方は様々あり、ノウハウになるので、詳細は割愛しますが、以下の道具が必要です。

骨すき包丁

一番大切なのが刃物です。

刃が長すぎると取り回しがしにくいので、15センチ程度のものが良いです。

骨を切ってしまうと、刃が欠けるので、砥石も必要です。

電動の砥石もあるので、かなり研ぐ必要があるのであれば、こちらも便利です。

しっかりと切れ味を上げておきます。

皮剥ぎナイフ

骨すき包丁でも皮剥ぎは出来ますが、皮剥ぎナイフがあった方が綺麗に仕上がります。

刃物の使い方が上手になれば、「弘法筆を選ばず」でどの刃物でも上手に仕上げることが出来るのかも知れませんが、私はまだまだ出来ません。

猪限定ですが、「湯むき」という皮の剥ぎ方があります。

63℃のお湯をかけて、軽い水膨れを起こさせながら、薄皮ごと毛を剥いでいきます。

猪限定なのは、鹿だと皮の下の脂が少なすぎで、上手く出来ないからです。

ゴム手袋

内蔵を出すときにも使いえますが、腹の中に手を突っ込んだりするので、肉に触れない点や服を汚さない点からも方までの手袋があった方が良いです。

防水前掛け

捌き方にもよりますが、吊るして捌く場合には、体を使って押さえておくこともあるので、汚れないように防水の前掛けもします。

これを付けて、長靴を履くと、多少の汚れは気にならなくなります。

電動ノコギリ

頭を落としたり、胸骨を開くときには電動ノコギリを使います。

勿論、手動でも出来ると思いますが、大変な上に時間がかかり、肉が傷んでしまうので、さっさと電動ノコギリで処理した方が良いです。

小型獲物(鳥類等)

小型鳥獣も獲って回収したらすぐに、腸を出して、水や氷で冷やします。

特に鳥類は体温が40℃くらいと高く、そのままにしておくと、肉が早く傷んでしまいます。

また自家消費であれば、先に首を落として血を抜いても良いです。

ナイフ

下処理自体は小さなナイフで出来ます。

折りたたみナイフでもケース付ナイフでも良いですが、持ち歩きし易いナイフが良いです。

一部ナイフでは切断出来ない頸椎等は鉈や斧・包丁で叩き割ります。

どこで行うかにもよりますが、外でやる場合はケースがあった方が良く、薪割りや火起こしも出来るサバイバル斧もあります。

骨自体はそこまで硬くないので、剣鉈でも出来ます。

まとめ

道具自体はこれだけあれば、ブロック肉にまでは解体していけます。

ここから先は概ね食材の形になっているので、キッチンで調理していけます。

スライサーやミンサーがあった方が調理の幅も広がります。

業務用の方がしっかりとした造りですが、値段も大きさも跳ね上がるので、大量に捌くのでなければこちらで充分かと思います。