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エッセイ「石橋を後ろ向きに渡る」

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未来の自分に、名も知らぬあなたに向けた日記。
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#日記

2021/2/24「回顧録」

 適当に生きている。  ここ最近は、自分の生き方の不真面目さを痛感することが多い。暗い方…

稲穂
3年前
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2020/08/18「未だ訪れぬ見せ場のために」

 ラストシーンを見終わっていないドラマのようだ。  21年という時間を見終わり、まだラスト…

稲穂
3年前
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2020/08/13「私のことは私が決める」

 就職活動もひと段落ついた今日この頃。  志望度合いの高かった応募先から合格通知をもらえ…

稲穂
3年前
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2020/07/12「値打ちづけの連続の中で」

 時折、どうしようもなく自分が嫌になって胸が苦しくなる。  「他人のものは俺のもの!」と…

稲穂
3年前
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2020/03/22「偶像崇拝禁止令」

 思っていたよりも長い時間を過ごしてきたらしい。  インターネット上の繋がりなんて目に見…

稲穂
4年前
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2019/10/31「今日も黄色い線の内側で。」

 駅から一山超えた先にある私の住居は、もうすでにこたつを出したいくらいに寒い季節になって…

稲穂
4年前
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2019/8/11 「帰ってくる場所」

 虫の鳴く声と遠くで踏切の音がして、電車の走る音が聞こえてくる。外では心地よい風が吹いていて、草木の香りが風に乗って私の頬をなでる。  この町に帰ってくると、感情が動く前に私の体中が喜んでいるような気がするのは、きっと気のせいではない。特徴的な観光地があるわけでもなく、見渡せば田んぼ、田んぼ、その隣もまた田んぼ。高校生の頃は学校で配られる県のパンフレットに友人たちとケチをつけたものだ。  3年前、この町を出た。そこから全く違う土地へと移り住んだ。最初はかなり戸惑った。新し

2019/8/05 「この感情全て私だけのものだ。」

 とても泣きたい気分だ。というか、もう泣いているようなものだ。  こんなことを書いていた…

稲穂
5年前
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2019/8/02 「次は私の番だから。」

 20歳というのは、なんだか大切な年らしい。それは通過儀礼として成人するとかいうそれだけの…

稲穂
5年前
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2019/7/31「絶望には銃口を。そして世界に希望を。」

 友人と映画館で「天気の子」を観た。正直なところ、そんなに期待をしていなかったのだが、驚…

稲穂
5年前
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2019/7/10 「つまりは、ヒモになりたい。」

 今日も雨が降る。この間までの雨にはうんざりしていたはずなのに、今日の雨はどこかほっとす…

稲穂
5年前
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2019/7/25 「ねぇ、神様。」

 今日はとても心臓がうるさくて、ぞわぞわする。たまにそういう日があって、「今日はそういう…

稲穂
5年前
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2019/7/07 「七夕よりも私のこと」

 2か月ぶりに両親と会った。割と頻繁に会っているじゃないかと自分でも思うのだけれど、この2…

稲穂
5年前
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2019/7/03 「自省的雨」

 今日から明日にかけて、九州では災害級の豪雨だと言う。九州の出身である私は、実家の様子がどうなのか、またどうなるのか、少し心配だ。(事前に連絡して安全の確認はとれてるけど。)  この時期に雨が降ると、去年のことを思い出す。西日本豪雨からもう一年が経つのだ。私の記憶では、4日ほど雨が続いていたと思う。少し足元が浸かるくらいには降っていた。  その頃、授業のプレゼンに追われていた私は大学の食堂で友人らと資料作りをしていた。そんな時に休講のメール。「わぁ、ラッキー」なんてのんき