見出し画像

2019/7/07 「七夕よりも私のこと」

 2か月ぶりに両親と会った。割と頻繁に会っているじゃないかと自分でも思うのだけれど、この2か月はとても長く感じた。現在7日の14時12分。13時ごろに両親と別れ、あまりの淋しさにわんわんと泣いて、ギターを弾いて、歌って、落ち着いた今、私はこの気持ちを書き残す。

 私は世間一般の20歳に比べて、落ち着きがあり、大人びているといわれることが多い。しかし、本当の私は、とてつもなく子どものままで成長していない、小学生の自分と同じなのだ。両親が子離れできていないのではなく、実際は私が親離れできていない。いつまでも、いつまでも、両親に生きていてほしい。私は成長しないまま、風を浴びて蛙をつかまえたり、泥団子を作ったり、庭の葉っぱをペットボトルに詰め込んでグレープフルーツの香りを作っていたい。

 以前大学の授業の中で、「みなさんは大人になりたいですか」という質問があった。大人になりたい、自立して自由になりたい、と答える友人らの中で、私は一人「大人にはなりたくない」と答えた記憶がある。大人としての責任なんか負いたくはないし、子どもとしての守られた自由を保持していたい。私はあまりにも守られすぎているのかもしれない。優しい両親のもとで。

 なぜこんな文章を書き残しているのだろうと思ったりもする。きっと私は分かっている。そろそろ私自身の筋肉と精神を動かして、私を作り上げていく必要があるのだと。両親に持ち上げられていたこの体を、私自身の筋肉で持ち上げていくのだ。動け、筋肉。動け、私の脳みそ。とりあえず、外に出てジョギングでも始めてみようかなと思う七夕でした。織姫と彦星になんて構っていられない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?