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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.112 映画 ノラ・エフロン「めぐり逢えたら」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 ノラ・エフロンの「めぐり逢えたら」 (1993/米)についてです。

あまりにも有名なメグ・ライアンとトム・ハンクスのラブコメ。

有名過ぎて気恥ずかしく今まで見逃してしまった作品。

映画はどんな作品でも好きですが、あまり人気のある作品は見ていなかったりします。その中の一つでした。

今更ですがテレビ放送していたので見てみたら、そんなに軽い話でもなく、ちゃんと作られた良い作品でした。

確かにデートムービーにちょうど良い感じの作品。

あまりにもラブラブなセクシーな映画だとひかれてしまいますし、
その点この映画は基本”会わない”映画なので、そこまで濃くはありません。

そしてやはり魅力的なのは、主演のメグ・ライアン!彼女の全盛期でもうとってもキュートです。さすがラブコメの女王。90年代の映画ですが、彼女のファッション、セクシーではなくキュート。仕事もこなして恋愛もする生き方。そして王子様が来るような話ではないけど、リアルでもちょっとロマンチックな恋愛物語にまだ憧れているなど。まさにその年代の女性像をメグライアンは体現しています。

トム・ハンクスもいいですが、まあいいでしょう。
イケメンじゃないところがまた。そして子煩悩なのが素敵です。

主演の2人が魅力で、そして最後までずっと会わない映画はなかなかありません。
その脚本も素晴らしい。

そして自分が大好きなんですが映画の中に映画が出てくるところが嬉しいです。

女性に人気がある「めぐり逢い」、男性に人気があるのは「特攻大作戦」w
わかりやすい。会話の中で「危険な情事」も!

そして何気なく映像が良い。海のシーンとかラストのエンパイアステイトビルなど。



物語は、トムハンクスの演じる主人公はガンで妻を亡くしたばかり、一人息子とシアトルへ越してきたが、彼はずっと落ち込んでいる。

息子は父親に新しい奥さんが必要と、ラジオ番組に相談をする。

同じ頃メグライアン演じる新聞記者は婚約者を実家に連れて行き家族へ紹介する。

実家から車で帰途にラジオから主人公の彼が亡き妻への思い出を語るのを聞いて涙を流す。

そのラジオの反響はすごく、彼の元に大量のラブレターが来る。

仕事仲間にも知られて、彼も再婚相手を探すことに腰を上げる。

新聞記者の彼女はラジオで聞いた彼のことが忘れられなくなり、

いともたってもいられなくなり、「めぐり逢い」の映画の影響も受けて

彼の住所を調べて取材と偽ってシアトルに行く。

遠くから彼を見て、一瞬視線が合うが、話しかけられなかった。

彼女は「めぐり逢い」の影響を受けて2月14日にエンパイアステイトビルで会いたいというラブレターを送る。

息子はその手紙を読んでこの人こそ自分の父親にふさわしいと思い、父親が好きでもない女性と会っているのを振り切って、一人ニューヨークへ行く。

彼女は婚約者に本心を伝え、別れてもらい、エンパイアステイトビルへ走り出す。

父親も息子を追ってエンパイアステイトビルへ。

二人は果たして会えるでしょうか?



あらすじ書いてもベタですが、それでも上手くできている。

上手くできていますが、やはり現実ではありえないですけどw

偶然と運命について考えたいと思います。


彼女が”偶然”ラジオで彼の亡くなった奥さんの話を聞く。

しかし、それは単なるきっかけで、何度もラジオ番組を聴き、

大好きな映画でそういう出会いを求めていて、子煩悩な彼を遠くから見つめて

彼も”偶然”彼女を見かけて。

彼女の理解ある婚約者のおかげで別れられ、

映画と同じようにエンパイアステイトビルで待っていて

息子の努力?暴走で、父親もエンパイアステイトビルに。

展望台は営業時間が終わり閉館することになったが、親切な警備員にあげてもらい、

もう来ないと思った息子と父親は展望台を降りるが、”偶然”に熊のぬいぐるみを忘れてもう一度展望台に戻ると・・・・。



最初のラジオで聞いた彼の声や話に、心が打たれ、これが最初のインスピレーションになり、

次第にときめき、偶然が重なり、大好きな映画と、彼女の思いと、息子の努力と、父親の優しさと、婚約者の理解が全て合わさって、からこそ
初めて会った時それが”運命”になるのでしょうか。

まあありえない話ですが、偶然を大事にしてちゃんと誠実に生きていけば、もしかしてそれが運命に変わるかもと思わせる良い話でした。



「とにかく僕らは 一緒になるべき運命だった」
「帰り着くべき家を 見つけたという感じだった」
「車から降りる時にー」
「手を貸してー」
「そう感じた」
「運命のー」
「マジックだった」
/「めぐり逢えたら」より
トムハンクスがラジオで亡き妻との思い出を語るシーン










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