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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.076 映画 錦織良成「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 錦織良成さんの「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(2010/日)についてです。

評判は良いですが、なんだか感動系の映画のようで観る機会を逃していましたが、ちょうどテレビ放送をしていたので鑑賞。

良い!

はい、良過ぎて号泣してしまいました。

ただ、あまりにも直球の感動系の映画というか、悪者は出てこず、善人だけで、物語もいい話で、映像も島根の風景が美しく、電車がよく映っていて、役者もこなれていて、ちょっと良い映画過ぎる作品。

唯一題名が「ALWAYS三丁目の夕日」に似ているというか・・・w

まあそれでも、こういう丁寧に作られた、これぞ日本映画という作品も大事ですね。



物語は、主人公(中井貴一)は大手家電メーカーの室長。

取締に昇進するのが内定されたが、その代わり誰もやりたがらない工場のリストラを任される。

ある日故郷の島根に住む母が倒れたという一報が入り、慌てて帰郷する。

故郷で、母に会い、娘ともじっくり話し、実家でしばらく過ごす。

今まで仕事で家庭を顧みなかった人生、

病気でもう長くない母親、

リストラを通知した工場の友人の交通事故、

親は子供が好きなことをしているのが一番ということを聞き、

会社を退職して、子供の頃から夢だった「一畑電車の運転士」になることを決心する。

ただ年齢は49歳。はたして運転士になれるでしょうか。

物語はまだ3分の1ぐらい。

運転士になってからの話も続きます。



もうとっても綺麗な島根の田舎の風景。

海も山も花畑も田んぼも。

田舎の実家の縁側も。

嗚呼、日本人がほぼ全員、これぞ美しい日本の田舎と思える風景。


そして一畑電車というローカル線をあらゆるアングルで中も外も、運転シーンも

整備工場も、これでもかと”電車”を捉えている。

そして鉄道員の日々の業務を細やかに描いている。

驚きなのは中井貴一さんなど俳優さんが運転しているシーンがある。

調べるともちろん電車を運転する免許を取ることは難しく、運転しているようなレバーなどを美術さんに作ってもらい、他の人が運転して、見せる角度などで工夫をしていると。

そう、とことん丁寧に、細かく描写されているのに感動します。

中井貴一さん、こういう真面目な鉄道員役似合いますね。

実は子供の頃中井さんに似ていると言われたことがありますw

それですごく親近感がある俳優さんです。

実際雑誌の撮影でお会いしたら全く似ていなく、背の高くスラリとしたかっこいい俳優さんでした。

娘さん役の本仮屋ユイカさんもこの映画の準主役なほど物語を引っ張っていき、可愛いだけでなく良い女優さんですね。

映像、俳優、物語、全て良い映画。

良いじゃないですか、良い話で。

ついひねくれて壁や悪い部分もないとリアルじゃないと思いがちですが

優しい物語で癒やされるのも良いと思います。

今日はここまで。



ええ年して 電車ごっこしている子 
なして褒めないけんかね。
大会社のエリートさんの方が自慢できました?
ハァ・・何をしてもええがね。
どぎゃん親でも
子供がうれしそうにしとうのが
一番だわねぇ
/「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」より
主人公運転士のお母さんと介護士さんが話すシーン












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