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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.104 読書 小野不由美「ゴーストハント4 死霊遊戯」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は読書 小野不由美さんの「ゴーストハント4 死霊遊戯」についてです。

小野不由美さんの少女向けミステリーホラー「ゴーストハント」シリーズ第四段。

少女小説と言いながらミステリーの第一人者の小野不由美さんなのでしっかりとした構成。

そう言えば個人的なことですが今作で今まで読んだ小説家の冊数ランキングで、小野さんが21冊で9位に。

すみませんプライベートなことでしたねw

自分の中ではベスト10位に入る作者は何かしら自分の考えに影響を与えていると思っているので。

まあ小野さんは十二国シリーズや屍鬼でとても信頼のおける作家さんです。

なのでいくら少女向けのシリーズと言っても読まずにはいられません。

今回はまた学校が舞台。主人公の学校、洋館、女子校、そして今回は進学校。

また学校と思いながら、もちろん今までのものとは違って、最後は大規模な事件になっていきます。

コックリさんが出てきます。

昔何度かやったようなw

コックリさんはいいとしても、例え遊びでも霊を呼び寄せることはやめた方がいいですね。



物語は、連日事件や事故が起こりマスコミに騒がれている進学校。

そこの生徒会長から調査を依頼されたのは、心霊調査会社の社長ナルと助手のリン、その会社でバイトしている主人公の高校生麻衣、いつもの霊媒師のメンバー、お坊さん、巫女、エクソシスト、霊媒師。

さっそく調査を開始するとおびただしい数の怪談や心霊現象が見つかる。

学校ではヨリキリ様と言うコックリさんに似たような占いに全生徒が熱中していた。

学校の生活指導員の先生は、そんな心霊現象は鼻から信じていなく非協力的で、

学校がある昼間は生徒たちに接するのも禁止され、機材も校内に設置できない。

なかなか調査が進展しない中、次々と心霊現象が起こり次第に火事や事故や怪我人まで出てくる。

それでもとても優秀な生徒会長のお陰で、情報が集まり、次第に怪奇現象が起こった日にちがわかってくると、4ヶ月前に自殺した生徒の飛び降り自殺の日から起こっていたことがわかる。

その自殺した生徒とコックリさんや怪奇現象は関係性はあるのか?



今回、コックリさんのような小さな怪奇現象を全校生徒何千人がやったらどうなるんでしょうね。

僕の学生の頃もコックリさん流行りました。

それも数回やって何だかみんなで怖くなったのでやめましたがw

この本の中ではコックリさんは無害な遊びだと。

人間はある姿勢を保持したまま完全に静止することはできない。コインに大勢で手を乗せたら、お互いの震えが影響してコインはあちらこちらに動く。

そしてこういう遊びをする人間は当たればいいと考え、無意識に文字盤を見る。
大抵視線を向けた方向に動く。

意識しているものに引き寄せられる。

誰にも動かしているつもりはないからこそ当たれば不思議に思う。

なるほど、そういうふうに説明されるとな〜んだと思ってしまいますねw

ただ物語では、コックリさんはいいとして、呪いは遊びではないという展開になってきます。



このシリーズ第4段にもなると各キャラクターの性格もわかり、キャラたちが動いて話しているだけで物語はどんどん動いていきますね。

こういうのがシリーズものの楽しさです。

今回、生徒会会長が良いキャラクターをしていて、とてつもなく優秀で卒なく、ぜひ準レギュラーになって欲しいと思います。

そして回を重ねるごとに、最初は普通の女子高生だった主人公の麻衣の能力がどんどん発揮されていくのが面白いですね。夢診断という能力。

夢で物事の本質や未来がわかる。

ただ、毎回寝て夢を見ないといけないのは難しいですね。



まあ本当に面白い純粋な少女小説なんです。

毎回小野さんはいつ本気出してめちゃくちゃ怖いホラーにするんだと思ってしまいますが、

多分このまま完全に”少女小説”を続けていくんだと思います。

少女が主人公で、恋愛要素があって、少女や仲間たちの成長がある。

良いんです。せっかくなので小野さんを入り口にこの世界も入ってみましょう。

今日はここまで。



「心霊現象の被害者にとって、一番深刻な問題になるのは、信じてもらえないことなのよね。」
「信じてなくたって、少なくとも怖いものを見た、と思っていることは確かなんだから、そこぐらいは受け入れてやってもいいんじゃない?
/P.195「ゴーストハント4 死霊遊戯」

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