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【不動産屋小話】不動産屋の仲介手数料は安ければいいのか。

こんばんは、稲垣ヨシクニです。
KIZUNA FACTORYという不動産会社の代表で、
東京不動産大学」と「リノ内見。」という
二つの不動産YouTubeチャンネルを運用しています。

先日、「肉note」を書いたのですが、思ったより好評で...。

大変嬉しいです!本当にありがとうございます。
自信作ですのでお時間ある時にでも読んでいただければと思います。
不動産よりはるかに熱く語ってしまいました。笑

そして本日も初めての試み。
コラムを書いてみました!

普段の私は情報発信ベースですので、あまり何かを語る、ということはしないのですが、今日のnoteは純度100%の自分語りです。
「そういうのはちょっと...」という方はまた次回以降遊びに来てください。お待ちしております。

普段から私の投稿を見てくださっている方には新鮮かもしれません。
お付き合いいただけますと嬉しいです。笑


エキテンのアンケートで「不動産仲介を選ぶポイント」の1位が「料金(仲介手数料等)」であり、そしてそれが実に半数を超える結果だ、という記事を読んだ。

正直、「まぁ、そうだよな」と思ってしまった。

昨年の夏、TwitterやYouTubeなどSNSを本格的に始めた私。以前よりも”世間の感覚”に触れる機会が多くなった。最初は自分の「当たり前」だと思いこんでいた感覚とのズレに驚いてしまうこともあったが、その驚きこそがエージェントしてのスキルアップに繋がったと確信している。だからこそ、冒頭の記事を読んだ私に驚きはなかった。同じサービスを受けるのであれば、安ければ安いほどいいのは当然である。

この記事を読み終えた私は"不動産仲介"とは一体どんな仕事で、どんなサービスなのか、と改めてと考えた。

私が"不動産仲介"という仕事を始めて14年になる。仲介を始めた頃は賃貸のみ、当時から現在に至るまで一人一人のお客様に真剣に向き合ってきた自負がある。そして、鍵渡しの時には必ず「どなたか紹介して下さい。」と言っていたものだ。

私が代表を務めている株式会社KIZUNAFACTORYも賃貸仲介から事業をスタートした。創業から5年ほどが経ち、ありがたいことに本当に多くのお客様から紹介やリピートをして頂けるように。小さな会社ではあるものの、年間予算の全てを紹介とリピートだけで賄えるまでになった。

また、同じお客様が繰り返し私に仲介を依頼して下さるということは、2年おきに10万円の賃貸仲介をするということにはならない。何故ならばお客様自身が成長、キャリアアップするからだ。

10万円のお部屋が15万円、20万円になり、そうやって賃貸を借りられていたお客様はいつか物件を購入してくださる。そのお客様が収益物件を購入すれば貸出しますし、物件を買い替えるのであれば売りに出す。逆に言えば、職域を賃貸、売買等と完全に区切ってしまうとお客様は人生のどこかのタイミングで途切れてしまうことになるだろう。

私は一人一人のお客様と寄り添うことで必然的に賃貸仲介屋から総合仲介屋にまで成長することができた。(賃貸仲介だけしている業者さまにも素晴らしい会社、経営者さんはたくさんいらっしゃいます。そう、この仕事はお客様に成長させて頂ける素晴らしい仕事だ。

一言に”不動産仲介”という仕事と言っても、さまざまなスキルセットがある。仕事、お客様に正面から向き合い、プロフェッショナルとして何を身に着ければ良いのかをしっかり考えることができる人材が業界に増えて欲しいものだ。私は今そういう想いで社員に接している。

私は、本当に沢山のお客様に支えられることで不動産会社を経営できているが長いお付き合いのお客様の中には本当に凄い人、尊敬できる人が沢山いらっしゃるのでその中から2人を簡単に紹介したいと思う。

破天荒経営者Aさん

Aさんと初めてお会いしたのは2009年。Aさんは当時24歳で若くして営業会社の部長を務めらており、中野の6万円程度のワンルームから次は広い家にお引越し、という局面でお会いした。
大手管理会社さんから連絡があり、「審査落ちを伝えたら激怒されて手に負えないから対応して欲しい」と言われ、当社にご来店いただくことに。笑

仕事が忙しいとのことで来店されたのは23:30頃。
詳しく条件をお聞きしたところ、ぴったりの物件が思いついたので翌日ご案内、お申し込み頂いた。

お忙しい方で少々ぶっきらぼうではあるが本当に優しい方で、すぐに打ち解けた。私の対応がスムーズだったと気に入って頂き、たくさんの方をお客様としてご紹介頂いた。

お付き合いも長くなった2011年、Aさんに渋谷の喫茶店に呼ばれた。
当時お勤めだった会社から独立されることに!「事務所を探して欲しい」と言っていただけたので、こちらもご自宅から近くの小さなオフィスを仲介させて頂いた。(オフィスを開設した数日後に東日本大震災が来て大変心配になったのも印象深い。)

その後持ち前の人間力と営業力で瞬く間に会社は大きくなり、誰もが知るような会社になっていった。それに伴いご自宅は100万を超える賃貸に、オフィスは300坪の大型ビルに!その間にも数えきれないほどのご紹介やリピート利用をして頂いた。Aさんとはご飯もたまにご一緒させて頂くし、社員様(お客様)の結婚式にも呼んで頂いたりと不動産仲介のはるか向こう側のお付き合いをしている。

Aさんのスピード感を目の前で感じ、更に自分自身のスキルセットを徹底的に磨かなければAさんにとって最良の提案をし続けられないとプレッシャーを感じた。私自身が不動産エージェントとして成長し続けていなければ、凄いスピードで成長するお客様にパートナーとして選び続けて頂けない。そんなAさんのお陰で今の自分がいると言っても過言ではない。

お茶目兄貴Bさん

Bさんと初めてお会いしたのは2008年。出会った当時、26歳で会社を経営されており、見た目も老けていて強面。そんなBさんは一貫して広い家への拘りをお持ちの方、最初のお引越しも杉並区の100㎡超えのデザイナーズマンションだった。

普通、ご案内は営業マンが運転するもの。しかし、Bさんのご案内の場合はいつもBさんの車。乗りこむとブラックコーヒーを笑顔で下さる。そして、お昼ご飯は決まって鰻を食べさせてくれる。面倒見の良いおちゃめな方だ。

2012年のご結婚を機に”堅実なお家”に引っ越されたのもご家族思いで素敵だなと感じた。そして、結婚式にも呼んで頂いた時は感動して涙が止まらなかったのを思い出す。

そんなBさんも2人の子宝に恵まれ、いよいよ自宅の購入、という段階に。2017年頃から何件も物件を一緒に見始めたが、Bさんがピンとくる物件にはなかなか巡り会えない。少し間があいた、2019年のある日。Bさんから久しぶりに来たLINEに震えた。SUUMOのリンクが送られて来ていて、「この物件が見たい、何ならすぐ欲しい。」とのこと。それは当社が売主の物件だった。

その日のうちに見て頂き、購入の運びになった。
当社が心を込めて拘ってリノベーションして売り出した物件を大好きなお客様に買って頂くことができたのがこの上なく幸せな気持ちだった。

まとめ

AさんやBさんのように、借りる、貸す、買う、売るを混合してリピート頂くお客様を中心に当社が成り立っていることは本当にありがたいの一言に尽きる。今では仲介させていただくお客様の67%が紹介、もしくはリピートであり、これは当社がお客様から高い満足をして頂いている証拠なのではないかと思っている。本当にありがたいことである。そしてそれは決して「料金が安いから」KIZUNA FACTORYを選んでくださっているわけではないと思う。

これからも当社はお客様への真摯な気持ちとコンサルティングスキルを磨き続けて選ばれる会社でい続けなければならない。

冒頭の記事を読んだ私は改めてそう誓った。

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現状、割と高確率で当たります。笑

ありがとうございました!
稲垣ヨシクニ

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