ライバル店に移籍
「スーツが着たくなりました。」
アルバイトから社員になる面接はほぼこの一言で終わってしまいました。半年間売上トップ店で戦力として扱っていただけたことで特に説明もなく社員として営業メンバーになることになりました。
勝手知ったるお店に所属になるかと思いきや、配属されたのは当時でお店の売上としては3番目か4番目に位置する大型店。私がアルバイトで働かせていただいていたお店には広告代理店と外資系不動産会社が顧客としては大きな柱。2位に位置していたお店も大手広告代理店、3位に位置していたお店は金融関係のお客様が多かったと認識。
私が配属された店舗はビジネス街として大きな特徴がなかったというか、満遍なく企業が高層ビル内にいたというイメージでした。
ライバル店舗に移されたということは「売上で抜かしてみろ!」と期待されていたというポジティブ過ぎる心構えに変わったのです。
スタッフさんは一人も知らないですし、仕事のペースも違います。当時心掛けたことは
No.1店舗から来たというプライドは持ちつつ、それを表には出さない!!
ある程度大きな企業になれば部署や店舗の移動というものはあるでしょう。比較されることは前からいるメンバーからすれば嫌な気持ちにもなるでしょうし、何か良い点を取り込みたいということがあったとすれば口で言うのではなく行動で示す方が良いと。
「A店では当たり前のことですよ!」
「こんなこともやってないんですか?」
逆に
「あ~、あそこの売上だったら知らないのも当然だよね。」
こんなこと言われるのも嫌ですし、言う人も嫌ですよね。
経験があるからこそ謙虚にしているのが良いのです!!
先輩社員さんから引き継がれた顧客が数社あり初年度は月200万の予算。
当時の給与体系は恐ろしく低い固定給に売上額のインセンティブ、更に予算を越えた時点から超えた分の売上に対して倍のインセンティブが掛けられた合計というやる気が漲る設定。
結果次第で夢を持つことも出来るが安定感はない営業らしい設定。
引き継がれた企業はある程度安定した売上が見込めるが倍に伸ばせるような感じでもない。逆に言えば時間に余裕があるということで新規開拓をしていくことを決心するのは良い状況であり、当時の社風なのか、先輩に「あーしろ!、こーしろ!」とは言われなかった。
さて、営業先の新規開拓というものが一番ハードルが高く心をやられてしまう仕事内容と世間的には思われている。何しろ断られることが前提でお願いしに行くわけですから相当強い心がないと出来ません。
ではどのようにして新規顧客を開拓していったということを次回お話させていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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