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提案より挙手をしよう。優秀な人が地域で仕事がつくれない訳を考えてみた(超個人的な持論)

どうも、いなっちです。
自分の強みを活かして、活躍できる社会をつくるために人財育成をしています。

今は、

一般社団法人シラタマワークを設立して能登ローカルシフトアカデミーなど、起業家育成を行い関係人口創出や移住促進を支援している事業をしています。

ローカルシフトアカデミーの前身は、こゆ財団時代に初めて企画して作った宮崎ローカルベンチャースクール。そこから毎年毎年アップデートを重ねて、今のローカルシフトアカデミーがあります。そして、大変ありがたいことに毎年嬉しい移住の声を聞くことができています。(嬉しいーーーー)

こゆ財団を卒業後は、石川県能登町とご縁をいただき「能登ローカルシフトアカデミー(以下、能登LSA)」を実施しています。今年で能登LSAは2期目です。

昨年度は1期目ということで素敵なメンバーが揃ったのですが、今年の2期のメンバーも素敵な人たちばかりです。1期目があるから2期目がある。繋がりを感じてお仕事させていただいています。(ありがたい)

さて、今年の能登LSAで受講生にお伝えしている「地域で仕事をつくる4ステップ」を今日はnoteに記載しようと思います。

これまで地域での起業支援をしている中で自分自身が感じていることなので、学術的な根拠やデータはありません。あくまでも主観です。

地域で起業するための4ステップ

  1. 自分のやりたいことを言語化する

  2. その地域との有機的な関わりを持つ

  3. 小さな実績をつくる

  4. 事業創出の機会を得る


1 自分のやりたいことを言語化する

地域おこし協力隊という制度がありますが、いい話もあれば悪い話もあります。特に悪い話として多く聞くこととして、とりあえず移住してからやりたいこと探します隊。「3年間あるのだから、1年目は地域を見て、2年目にテストして、3年目に独立します。」という計画で、結果見つからず他の地域に行ってしまう。

これはどちら(受け入れ地域、移住した人)も不幸になってしまいます。移住する前に「自分のやりたいことを言語化する」ことをしないと3年間という限られたボーナスタイムに何もできずに終わってしまう。

だから、移住するなら必ずやりたいことを言語化しておきましょう。また、移住しなくても地域で仕事をつくるためには、言語化しておきましょう。

地域の人から必ず「あなたは何がやりたいの?」と聞かれます。そして、地域の人はとても協力的なのでやりたいことが明確だと、どんどん動いていきます。


2 その地域と有機的な関わりを持つ

移住するしないに関わらず、その地域の人たちと有機的に関わっているかが次に重要です。

「有機的な関わり」とは自分で作った言葉ですが、つまりは血の通った関係性をつくるということです。金銭的メリットや権威的メリットだけでは、長く関係性は続きません。

人やものが多いところで働く人は、点で仕事を作っていけばいい(瞬間最大風速のような実績だけあげてしまって、その評判だけで次の仕事を取ってくる)のですが地域はそれだけでは長続きはしません。今後も関わっていくことを考えると、お互い様という関係性の中でメリットもデメリットも享受していく間柄になる必要があります。

また、どちらか一方が無理に付き合おうとしても長続きはしません。有機的な関わりとは、無理なく関わり続けることが重要です。だから、自分のやりたいや好きを大事にすることで、その地域に有機的に関わることができます。


3 小さな実績をつくる

「実績がないと仕事がもらえない。」とよく言いますが、起業してわかったことがあります。

それは、「約束も守らない人に仕事を渡せない」です。業務委託等で外部にお願いをするときに、約束を守らなかった人には仕事をお願いできないと思いました。

約束とは何か。それは、「この日までに資料共有しますと言った締切を守らない」や「大事な会議やプロジェクトに無断欠席や遅刻する」など、お互いに決めた約束です。

なぜ、このことを思ったかというと、あるプロジェクトを任されたときに誰にお願いしようかなと考えてことがありました。そのときに、一人頭に浮かんだのですがその人は以前約束を破ったことがありました。人柄はいいのですが、やはり任せられないなと。

そのときに、実績をつくるのはもちろん大事だけど、もっと大事なのは約束を守ること。約束を守るから仕事をお願いできるし、仕事をするから実績ができる。

実績、実績、実績、、、と血眼になっている人は一旦冷静になって、「自分は約束を守っているだろうか」と考えてみたらどうだろうか。

実績を重視するがあまり、目の前の約束を疎かにしていないか。


4 事業創出の機会を得る

「自分のやりたいことを言語化できて」
「有機的な関わりがつくれて」
「小さな実績をつくれた」なら、あとは機会を得るだけです。

地域で仕事をつくるのに必要なのは、ご縁から事業創出の機会を得ることです。思わぬ関わりの中で、自分がやりたいことができる機会と出逢います。

自分で旗を立てて事業を推進していく人もいますが、そのときに必ず必要となるのはご縁やキッカケ。

たまたまあの人が紹介してくれた
たまたまその場所に行ったら出会った

など、地域には「たまたま」という不思議なご縁があります。

そのためには、自分のやりたいことを口にすること。やりたいことをやってみていること。そうすると、必ずご縁と出逢います。

1〜3の準備ができたら、あとは出会うだけ。




この4つのステップを踏むと、地域で仕事がつくれます。

地域で仕事を作れる人は有能だからじゃない。有能だったとしても提案だけで終わってしまう人がたくさんいます。

提案は地域にたくさんあります。地域にはコンサルは必要ありません。必要なのはプレイヤー。

提案ではなく挙手をしよう。

地域にたくさん挙手が上がるために、これからもローカルシフトアカデミーを実施していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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