母の死から1年、私が学んだ心のケア:悲しみを受け入れる大切さ
どーも、うつぬけマンです。
うつ経験を歌で伝える講演活動で全国をかけまわり、10年で1万人超の心に寄り添ってきました。
現在は、うつやひきこもりの若者の居場所づくりをする団体の理事をしています。
▪️「はじめまして」のあなたへ
▪️noteメンバーシップ「うつぬけ大学」
今日は、少し個人的なお話をさせていただきます。
母が亡くなってから1年が経ちました。
母を思い出すと、今でも胸が締めつけられるような感覚があります。
そんな中で気づいたこと、学んだことをシェアさせていただきます。
「親との関係がしんどい」あなたへ、ぜひ読んでもらいたい記事です。
よかったら、最後までご覧くださいね。
▪️悲しみを無理に押し殺さないこと
母が亡くなった直後、私は「自分の感情をどう処理すれば良いのか」わかりませんでした。
悲しみ、寂しさ、そして時には怒りといった感情が波のように次から次へ押し寄せてきました。
初めの頃は「強くならなければ」と無理に感情を抑え込もうとした。
しかし、それは間違った方法でした。
ある論文によると、感情を無理に抑え込むことは逆効果であり、むしろ長期的には精神的な負担を増大させる可能性があることが示されています 。
つまり、無理に我慢せず、感情を表に出すことで心の健康を維持することができるのです。
▪️悲しいときは「悲しい」と感じることの重要性
うつ病を経験した私にとって、“感情の起伏”をコントロールすることは非常に重要です。
母を失った悲しみは、「うつ病の症状」を思い出させるものでした。
しかし、今回の経験で学んだことは、感情を無理に抑えるのではなく、そのまま受け入れることの大切さです。
それが心のケアにとって最も自然で、効果的な方法だと気づいたのです。
心の健康についての研究でも、感情を素直に表現することが心理的なストレスを軽減する効果があることが明らかにされています 。
▪️自分を許すこと、自分をケアすること
母が亡くなってからの一年間、私は自分を責めることがありました。
「もっと話をしておけば」「あのとき、施設に入れなければ」といった後悔の念が後をたちません。
しかし、こうした自己批判は何の役にも立ちませんでした。
むしろ、自分を許し、自分を大切にすることが必要だったのです。
自分を許すことで、心に余裕が生まれ、前向きな気持ちを持つことができます。
これは自己肯定感を高めることにも繋がり、うつ病やストレスに対する抵抗力高められる可能性もあります。
▪️周囲のサポートを受け入れる
悲しみを一人で抱え込むのは非常に辛いことです。
家族や友人、カウンセラーなど、信頼できる人々のサポートを受けることは大切です。
私も、多くの友人や家族の支えがあって、ここまで来ることができました。
とくに、妻には本当に支えられました。
社会的な支援が心の健康に与える影響についての研究でも、強い社会的なネットワークを持つ人々は、ストレスや悲しみをより効果的に対処できることが示されています 。
もし、困ったことがあっても、「助けを求めること」を恐れないでくださいね。
▪️日常生活の中での小さな喜びを見つける
母の死から立ち直る過程で、私は日常生活の中での小さな喜びを見つけることの大切さを実感しました。
「好きな本を読む」「美味しい食事を楽しむ」「自然の中を散歩する」など、自分を喜ばせることが心の回復に繋がります。
中でも、ソロキャンプは私の心を癒やしてくれました。
ポジティブ心理学の研究によると、小さな喜びを積み重ねることで、全体的な幸福感が高まり、ストレスに対する耐性が向上することが示されています 。
なので、日々の生活の中で「自分を喜ばせる瞬間」を見つけるように心がけてくださいね。
▪️最後に
母を失った悲しみは、時間が経っても完全に消えることはないかもしれません。
来年も再来年も、10年後も…。
しかし、その悲しみと向き合い、感情を素直に受け入れることで、少しずつ前に進むことができると感じています。
もし、私と同じような悲しみを抱えている方がいれば、自分の感情を大切にし、自分自身を許し、周囲のサポートを受け入れることをおすすめします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたの心が少しでも軽くなることを願っています。
最後に、天国の母へ。
お母さん、ありがとう。
私は、あなたの息子で幸せでした。
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