見出し画像

さようなら、サンタクロース

2019年1月17日木曜日は、
娘が、
サンタクロースの秘密を知った記念日
になりました。

夫が出かけて二人の朝食。
何だか娘の機嫌が悪い。
どうしたの?
話したくないこと?
と声をかけてみたら、
どうやら、
開けっ放しだったお父さんの引き出しの中に、
自分が書いたサンタさん宛ての手紙を見つけてしまったらしい。

あーっ!もう!
と内心毒付いてみたけれど、
時すでに遅し。

11歳。

そろそろ
「本当のこと」
を知ってもいい頃だよね。

娘を膝に抱きながら、
背中を撫で撫でしながら、
話したことを
書き留めておきます。


サンタさんがいない、
と分かってがっかりしたかな。

お母さんはね、
サンタクロースは、
いる、
と思っているよ。

でもそれは、
おじさんの姿をしているのではなくて、
お父さんと、
お母さんが、
あなたのために、
プレゼントを用意できることや、
そのためのお金があることが、
大きな意味で、
サンタクロースからのプレゼントだと
思っています。

あなたが生まれてきてくれて、
お母さんは、
サンタクロースの役目をさせてもらえて、
とても嬉しかった。

ありがとう。

いつかあなたも、
誰かのサンタクロースになれたら、
いいね。

それはとても幸せなことなんだよ。

プレゼントは、
お父さんと、
お母さんが、
用意していたから、
あなたに、
嘘をついていたことになるよね。

それは、ごめんなさい。

でも、
それ以外のことで、
あなたに嘘をついていることはありません。

そのことを信じてくれたら嬉しいです。

これからは、
サンタクロースはおじさんだって信じているお友達や、
小さな子たちの、
夢を守るのが、
あなたの役目になるんだよ。

だから秘密は守らなくてはいけないね。

あなたがまだ幼稚園の頃、
サンタさん来たかなぁって、
そーっとドアを開ける姿は、
本当に可愛かったよ。

お父さんと、
お母さんを楽しませてくれて、
本当にありがとう。

これからもずっと、大好きだよ。


何故、私が娘にこんな話をしたか、
というと。
昔読んだ本の中の、
「サンタクロースの夢が壊れるとき、
子供は親に裏切られることになる」
という一説が忘れられなかったから。

サンタクロースには夢がある。
けれどもサンタクロースは、
親に裏切られてきたという象徴でもある。
ただ、それは、
嘘であって嘘でなかったのだということを
娘に分かってもらえたら。
裏切られた、
という気持ちではなく、
愛されてきた証として娘の心に残せたら、
と思っていたのです。


しょんぼりしていた娘は、
うん、
うん、
とうなづいていて、
そのうち、
ちゃんと笑顔になって、
ちょっと嬉しそうに、
私の膝を降りました。

自分が親になったら、
子供が中学生になっても、
サンタクロースを信じていたら、
ちゃんとプレゼントをあげるんだー!
だそうです。

ウチのサンタクロースは、
中学生になったら来ないってことに
なっていたからなぁ(笑)

いつか、本当に、
サンタクロースになれたら、
サンタクロースとしての幸せを味わえたら、
いいね。

そして何と!

プレゼントをサンタクロースにお願いしたら、
お父さんや、
お母さんは、
お金を使わなくて済むんだ、
と思ってたんだって。

子供って面白ーい!!!

今年のクリスマスからは、
予算のことも考えてリクエストしてくれる…かな(笑)

サポートに興味を持って下さってありがとうございます。もっと良いものをお届けできるように、ブラッシュアップや学びや息抜きのために大切に使わせていただきます。