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"残酷"がエンターテイメントになる日

でも、この残酷さもいつかエンターテイメントになるんで。

宮近海斗

こんにちは、日和です。
いや、今回は”一人のしがないジャニオタ”です。

この言葉は、ジャニーズ事務所から昨年デビューしたグループ、TravisJapan(トラジャ)のリーダー、宮近海斗(ちゃか)が密着取材か何かでこぼした言葉。

2019年8月8日。
一茶の間ファンの私が思うに、彼ら(トラジャ)の芸能人生の中でもトップレベルに残酷であったであろう日。

その日はジャニーズジュニア達の合同ライブで、
東京ドームの大歓声の中、10年以上切磋琢磨してきたライバル達のCDデビューが彼らの目の前で発表された。

SnowMan、SixTONES、そしてTravisJapan。
ジュニアのお兄ちゃん組として、長年苦楽を共にしてきた。

確かに、
SixTONESは元々デビュー争いをしているその3組の中では名実共に頭一つ抜けている印象があったし、SnowManは新メンバーの加入などで注目が集まっていた。
そんな2組を差し置いて、トラジャが先にデビューできるだなんて、当の本人達も思っていなかったと思う。

だから、この2組のデビュー決定は必然と言えば必然だったと思う。

でも、このデビュー発表は世の中に対してはもちろん、当の本人達に対してもサプライズだった。

やっと苦労が報われたSnowManとSixTONESはもちろん涙を流して喜んだ。そのファン達だってそう。

でもその時ステージにいた他のジュニア達は、、?

ただでさえ手放しでは喜べないはずの、ライバル達のデビュー発表。
それを自分たちを応援してくれているファンの目の前で、その発表の瞬間を目の当たりにすることはどれだけ苦しかったか。

昔から"彼ら"を応援してきたファンにとって、その空間は"地獄"だったと思う。



そんな時にちゃかが取材カメラにこぼしたのが、冒頭の言葉。

言われてみれば、そうか。

人は、「一度どん底を味わった人間がそれでも諦めずに生きて、最終的には成功をおさめる」といった話が好きだ。
虚構の物語であれ、現実の実体験であれ。

確かに、この世はそういったものに溢れている。
そういう感動の元に人は集まる。

一見成功体験しかしていないような人も実は過去に挫けた経験があったりするもの。

そして、そういった背景を踏まえて、強く生きている。それが唯一無二の魅力に変わっていく。

SnowManだって、SixTONESだって、それはそれは苦労人の集まりだ。

このちゃかの発言を聞いた時に関西担の私の頭に真っ先に思い浮かんだのは向井康二(ジーコ)のこと。
彼は過去に起きた悲劇を、この日見事にエンタメとして昇華して見せた。

観客を楽しませること=エンターテイメント
と言うのであればこの日のジーコは、長らく彼を応援してきたファンにとって、関西ジャニーズJr.を応援してきた人たちにとって、究極のエンターテイナーだったと思う。
(ジーコの話は長くなりそうなのでまた今度させてください、、)

こう言った類の話が好きなのは私も同じ。
現に、私がこの世で1番好きな"お話"はあの有名なシンデレラだ。

でも、シンデレラもそうだが、それらは苦労の末最後に報われるからこそ愛されているのであって、
どん底にしずんで、そこでフェードアウトすることだってある。
というか現実世界においてはそっちの方が大半。
芸能界だなんて、もっとそう。

それでも、彼らは昨年この"残酷"をエンタメとして昇華した。

今更ですが改めて、デビューおめでとうございます。


先週、SixTONESのラジオにトラジャがゲストで出演して、彼らのジュニア時代の話を楽しそうに語っていた。
辛く、やさぐれていた時代のことを
「あったねー!そんなことも!笑笑」って。

たくさんの苦労をエンタメとして語ってくれる。
彼らは生粋のエンターテイナーでした。


ご時世的にジャニーズの話はアウトかな?とか思ってこれまで書いたことはなかったんですけど、さすがに先週のラジオが激アツすぎて、書いてしまいました。

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