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考える仕事

考える仕事に就いている。

正直言って、人と話すより、資料を書くより、考える時間を好んでいる。
「考える」は椅子の上で岩のように佇んでいるだけでは捗らず、「発散と収束」のバランスを大切にする。
椅子の上で佇むのは収束する時間が多い。
考えては書き、修正し、また考えながら、発散した情報をまとめていく。

発散は十分な時間をかけて、しかし椅子の上以外で行われる。
いつ行うのかと言われると、正直いつだってどこだって行っている。

布団の中
散歩の途中
ご飯を食べながら
お風呂でリラックスしているとき
家でコーヒーをドリップしているとき
カフェでコーヒーを飲みながら
本を読んでいるとき

いつ働いているのかという詮無き問い

よく「いつ働いているのか」と言われるが、いつだって働いているし、いつだって働いていない。
結局のところ常に何かをしながら、別の何かを発散している。
複数の企業をお手伝いする中で、A社の気付きがリアルタイムにB社の発散や収束に影響することなんて当然のように発生する。

「勤務時間を記録せよ」という時間で縛られる勤務形態を忌避している。
結局のところ常に仕事じゃない何かをしているように見えて、仕事の何かを発散している。
A社の仕事がB社の仕事に繋がっていく。
果たして「何時から何時まで」その会社のために働いているのだろうか。

そんなことをごまかすことに価値を感じないし、そんな価値のない思考に人生の時間を割いている暇はない。

「仕事」は「作業」ではない

「仕事」は価値を生み出すことであり、その手段として「考える」や「作業」が行われる。
主に時間を管理されて行われる「作業」は機械に代替されていく。
工業的な手作業は機械化された。プログラミングはAI化が進んでいる。翻訳業は自動翻訳に置き換えられていく。一般的な物事は書籍や文献・論文を漁らなくてもChatGPTが答えてくれる。

考える仕事

考えることは(今のところは)ナニモノにも奪えない。
収束して発表して、価値につなげていく部分はもちろんあるが、結果としてどうなったかを考察し、次の打ち手を考え、より高い価値を作っていく思考を常に持っておくこと。PDCAでもOODAでも良いが、Checkし、Observeすること。そこから価値の高いActionを考えること。

就業時間とか、環境や状況に縛られずに、常に考え続けることが最終的に「良い仕事」へ繋がっていく。
多くの人に「考える力」をつけてほしいなと思う。

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