母の日に…親思う心にまさる親心
「ママは送らないから」
冷たく娘に言ってしまった。
母の日前日。娘が泊まりに来ました。
GWに帰省したばかりなのに、「ゆっくり過ごしたいんだよね」そう言って。
娘が鼻声だったので、体調が悪いことを悟りました。
4月から働きはじめ、研修の最中。
慣れない環境で精神的にも肉体的にも疲れが出たのでしょう。
夜になると発熱しました。
数日前から自分で体調不良を自覚していたようで病院へ行き、「扁桃炎」と言われたらしいのです。
薬もしっかり飲んでいたのですが、自宅に戻り安心したのかな。
まずはゆっくり眠らせて、水分補給させ、温かいご飯を作りました。
本音は体調が戻るまで自宅で療養させたかったけれど、まだ研修中。休むわけにはいきません。
胸が痛いけど、ひとり部屋でダウンするよりはマシ。母ができることをやってあげようと思いました。
娘は毎日お弁当を作っているので、作り置きのおかずを作って持たせることに。
ひじき煮、大根と豚バラの煮物、ガパオライス。ほとんど煮物です。
栄養ドリンクを夫が買ってきてくれて飲ませたり、のど飴を買ってきたり、幼い頃のようにかまってしまいました。
久しぶりに夫婦で子どもの面倒をみた時間でした。
*
迷惑をかけると思ってか、「電車で帰る」と言っていた娘ですが、車で送ると伝えると素直にうなずいていました。
でもわたしは部屋までは送れない。娘を一人にして帰るのがツラくなるから。
「ママは送らないから」そう言うと、娘は無言でうなずき、夫は「俺行くからいいよ」と言ってくれました。
2人ともわたしの気持ちを瞬時に理解してくれたのでしょう。
自宅を出るとき「この靴、買ったばかりだから靴ずれしちゃって」と苦笑いした娘。そういう娘にわたしは何も言えませんでした。
きっと娘も寂しい思いをこらえて、誤魔化していたのだと思います。
夫が送っている最中、
そうわたしがLINEを送ると
と娘から返信がきました。
そのLINEを読むと、涙があふれて止まりませんでした。
*
親になって25年目ですが、このことわざの意味を痛感しました。
まだ子離れできないわたしですが、何度も涙して人は強くなる。
わたしもまだまだ伸びしろがあるととらえ、日々過ごします。
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