貸借対照表とは

結論

貸借対照表は、決算日時点の会社の持ち物リストである。

会社が作らなければならない書類

会社は、会社法・金融商品取引法で、自身の成績に関する書類の作成が義務付けられている。

この、自身の成績に関する書類を財務諸表と呼ぶ。

財務諸表には、下記の種類がある。

・損益計算書
・貸借対照表
・キャッシュフロー計算書
・株主資本等変動計算書

今回はこの中でも貸借対照表について述べる。

また、財務諸表を作るためには、「何日時点の」数値か定める必要がある。

人間で例えると、毎年「身長」「体重」などを健康診断で測るが、その日がいつ時点の数値か分からなければ、比較できない。

この、財務諸表作成時点の日付を決算日と呼ぶ。

貸借対照表の役割

貸借対照表に記載される数値は、下記項目のいずれかに分類される。

・資産
・負債
・純資産

これは実際の貸借対照表を見たほうが理解が早い。
(以下の資料引用元:丸紅2019年度有価証券報告書

①資産の部

スクリーンショット 2020-04-06 15.54.25

②負債の部

スクリーンショット 2020-04-06 15.54.40

③純資産の部

スクリーンショット 2020-04-06 15.54.53

おおまかにいって、それぞれの会社にとっての役割は下記の通り。

・資産:会社に利益をもたらすもの
・負債:会社が返さなければならない借金
・純資産:会社が返さなくてもいい資金

もちろん、上記以外の役割もあるが、ざっくりと把握するにはこれで十分と考えられる。

貸借対照表には、下記の関係がある。

資産 = 負債 + 純資産

貸借対照表を作成するためには、まず財務諸表の一つ「損益計算書」を作成しなければならない。
時間が限られている簿記の試験などで、貸借対照表を作成した結果、資産の額と負債・純資産の合計額が合わないとかなり絶望する。

上記のように、貸借対照表に記載されている項目は、「持ち物」である。

ざっくり、貸借対照表は決算日時点の持ち物リストと考えれば理解が早い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?