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「な」NumberGirl

 さあ、書くぞ。なんならこの企画の一つの山がこのバンドだ。本当に大好きなのだ。手垢がつくくらい聴いたバンドの一つだ。このバンドがなければここまでバンドにのめり込むことも無かっただろう。そして、こんな人生でも無かったのかなと思ったりする。けど、それが生きるってことですよね。どこかで自分の人生を決定するなにかに出会い、そこからは逃れられない。それを生きる上でのコンパスとするのか、業として背負うのか。それはタイミングでしか無いというのが27歳なりの答えです。違ってたら教えてくれ!一応痛い思いをしながらこんな風に考えてきたんだ!

ナンバーガールの紹介をしておこう。

1995年に福岡で結成されたNUMBER GIRLは、インディーズパンク/ロックンロール/オルタナと全方位的なロック隆盛の目覚ましかった90年代末邦楽シーンの中でもひときわ異彩を放っていた。
感情の軋轢をそのまま鉄弦の軋みに置き換えたような、超硬質な切迫感そのものの向井&田渕ひさ子(G)のギターサウンドと中尾憲太郎(B)のベースライン。「リズムに乗る」という概念ごと衝動の果てへと押し流すようなアヒト・イナザワ(Dr)のドラミング。そして、日常という名のカオスに翻弄される焦燥感をそのまま体現するかのような向井の歌と絶叫……。ピクシーズやソニック・ユースなどUSオルタナの影響を受けながらも、bloodthirsty butchers、fOULをはじめとする邦楽ハードコア系バンドへのリスペクトも自らのサウンドに滲ませながら、邦楽ロック百花繚乱状態のシーンにおいてもカテゴライズ不能な音楽を確立しつつあった。
地元・福岡でリリースしたインディーズ1stアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』(1997年/後に再発)の時点で突き抜けていたその存在感は、やがて彼ら自身をメジャーデビューへと導くことになる。
ロッキンオンより

思い出補正ばりばり、ただの僕のロック回顧録です。こんなロック小僧だった方はよかったら読んでいってね。

「福岡市博多区より参りました。ナンバーガールです。」

 バンドには決め台詞があるとかっこいいものだ。このバンドから学んだことの一つです。見出しに書いたのがこのナンバーガールの決め台詞だ。このセリフとともにライブではお決まりの曲が始まる。多くはライブのラストに奏でられる。

もうMCの癖がこんなに強いのはこの向井秀徳でしかない。時に笑かされ、時に刺され、そして時に心を響かせられる。ああああ、ロックを聴いてる。俺はロックを聴いているだと言う感覚をナンバーガールはいつも最高沸点の状態で思い出させてくれる。

この紹介した動画のMCなんて向井秀徳の思想をドバっと出され、それがライブハウスという魔法の箱からダイナマイトのように大きく心を爆発させてくれる。さあ、曲が始まるぞというところで

「福岡市博多区より参りました。ナンバーガールです。」

と名乗りあげるのだ。こんなにかっこいいことがあるだろうか。いやない。もう感情に身を任せて、文章を今回は綴っている。ロックってそういうものだったなって。

彼らを初めて聴いたときは13歳の地方電車の急カーブのところだった。

(なんだか、騒がしい演奏をするやつらだな)とファーストインプレッションは最悪。その頃、私はまだテニス部に入っていた。そして、漬物のように聴かない期間が半年くらい続いただろうか。

(あれ、なんかかっこいい?)と思い始めた頃からヘビロテが始まった。聞き取れてるようで聞き取れない歌詞。だがそこに絶対聞き取れる言葉があった。「17歳」という単語だ。なんだかそれが特別に感じられる。理由は説明できない。

17歳の俺が居た

彼は過去を見ていて、14歳の私は未来を見ていた

ああ、俺はどんな17歳になるのだろう

そして気がつけば17歳から10年が過ぎようとしていた。

俺は何者になったんだ

まっとうに答えられる人間になれただろうか。というか、みんな17歳の頃の自分に何者になったのか?と問いただされたらどう答えるのだ。教えてほしい。私は未だに答えを持ち合わせていない。

再結成

 基本的に私は再結成は反対派である。こんな事を書こうものなら方方からボコボコにされそうだがまあいいさ。

バンドってものをやっていた人なら感じることがあるんではないだろうか。バンドってものは生物(なまもの)であるのだ。その時にどれだけ輝いていても再結成してその時と同じ、それ以上の輝きを取り戻せるバンドは稀でしか無い。

そして、再結成は無いだろうなというバンドが好きで好きで仕方なかった。ナンバーガールもその一つであった。それが2019年の2月15日仕事の上司たちとクソみたいな飲み会に付き合っていた時にトイレで携帯を開いた瞬間に状況が一変した。

ナンバーガール再結成

個室トイレの中で出してはいけないレベルの声量で

嘘だろ!!!

と叫んでいた。

その時、Dとも別れ、仕事も続けるか分からないと人生ぐちゃぐちゃモードであった私の希望の一つであった。

皆さんは神様ってものを信じるだろうか。そのとき、地方都市の中華料理屋の個室トイレには神様が居たのだ。サンキュートイレの神様。歌になりそうだ。

今回は切り売りパートなしです。ナンバーガールのラストライブがアンコールがなかったように。潔く終わります。

多分明日になればくだらない下世話な話を書いているんですが今日ばかりは自分とナンバーガールに浸かっていたい。こういう日は年に一回は無いと。それが今日であって良かった。ありがとうリビングの神様。

「地方都市。リビングより参りました。n TeaMでした。」

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